「一人暮らしの兄貴の部屋に妹たちが押しかけるわけがない」
ちゃんと話す時は「まっすぐ相手の目を見て話す」みたいな事を小学校で言われた気がする。これはアニメの演出にも当てはまって、正面顔は本気さだったり、真剣さだったり、真実っぽい感じを与える。それと比較して横顔は本気でなかったり、いい加減だったり、嘘っぽい感じを与える。あと顔がアップなほど思いの強さが強調される。今回はこれを元にレビューする事にする。
まずは加奈子との話。京介に食べて貰うのが目的ではなく、両親との事を聞いて欲しくて手料理を持ってきたようだ。次に偶然見つけたエロゲの話題で横アングルが続く。元々エロゲの話をするつもりのなかった加奈子の投げやりな尋問に、京介もおざなりに答える。次に映る加奈子の正面顔は、ハナからエロ本は探すつもりだったと告げる・・・・やめてあげてよぉ!(迫真)。まあエロゲはフリで、京介と桐乃が兄妹ではないか?と言う本題に話は移る。加奈子は正面顔アップでその疑問を投げつける。今日加奈子が来た一番の目的はその確認だったのだろう。真剣な加奈子に対し横アングルで固まり苦々しく認める京介。桐乃と付き合っているのかという加奈子の問いに
「彼氏って言ったのはフリしてただけで、これ(エロゲ)は知り合いの妹バカに押し付けられたんだよ」(嘘は言ってねー)
と答え、腕を組み少し俯き目を閉じる京介。
「俺は別に母さんのような心配はしていない。お前の事は信用しているつもりだ」
と冒頭で親父が言った時の仕草と瓜二つ。親子だけあって嘘をつく時の仕草がそっくり。つまり親父も京介を全く信用してなかったようだ(笑)。次に横アングルで加奈子が桐乃はオタクかと尋ねるが、その疑問は思い付きだったようで勝手に答えを出し納得する。桐乃がオタクと言うのを隠したまま微妙な横アングルで桐乃を宜しくと頼む京介に、正面から満面の笑みを返し承知する加奈子。イイハナシカナー?
次に来たのはあやせ。横アングルが多く鍵の事はスルー、引っ越し祝いの包丁も口実、桐乃と麻奈実の仲については・・・・2人を信頼していて問題視していない、んじゃないかな・・・・。あやせは引っ越し祝いに桐乃を呼ぶ為に京介の協力を取り付けに来たようだ。あとは京介と(桐乃の事を)話したかったと言ったところか。
あやせが帰ろうとした時、最後に来たのは黒猫。ここからは横アングルが激減する。新しい制服を褒める時も、「例え1時的にわかれたとしても、この男の魂は私の所有物なのだから・・・・永遠に、ね」とあやせを煽る時も、黒猫とあやせがセッ○スとか変態とか言い合う時も正面から言っている。お弁当を渡す時は正面ではあるが、鳥瞰、あやせ視点なので見下すと言うか気に食わない感じが入っている。唯一横アングルで気になるのは、あやせが「桐乃の嫌がることをして友人と言えるんですか、この泥棒猫!」と言うところ。あやせは本気で言ってるかもしれないが、もしあやせが京介に好意を寄せているならあやせも泥棒猫になってしまう為=あやせも好意を寄せていると言う事だろう。
色々あってあやせが帰り、最後に京介と黒猫が非常に大事な話をする。しかしその場面で使われたのは横からのアングルだった。
「貴方と2人きりで話さないといけない案件があったでしょう?」
「そうだな・・・・あのな、俺、桐乃との事しっかり決着つけるまで誰とも付き合う気はない」
不安に手を震わせながら答えを待つ黒猫。本当は聞くのが怖くて当分先延ばしにするつもりだった。でも、あやせを見て急に不安になりつい聞いてしまったのではないか。しかしそんな黒猫を見ても京介は桐乃との決着の付け方を思いつけず行動を決められない。だから思いは強くアップ顔になっても、黒猫の問いに正面からは答えられなかった。そんな演出。
更に来週はあやせが押しかけて来る展開みたいな!?もう京介はギルティ過ぎる・・・・。視聴者的には、ガチレズでルートなしだと思ってたあやせのフラグが急に来たので見たい気もするけど・・・・い、一般的なラブコメの展開はそう言うものじゃないかと言う一般論を言っただけだから(震え声)。
とにかく京介は上手くイベントを消化しつつ着地点を見つけて、ちゃんと黒猫に応えるべき。
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