【はたらく魔王さま!10話】心の在処、心の溝【感想レビュー】


はたらく魔王さま! 第10話「魔王と勇者、いつもと違った日常を過ごす」

 真奥がイベントで人手が足りない富島園のマグロナルドにヘルプでいく事となる。バイトとして一緒にいけなかった千穂は個人で富島園にいこうと考える。そして恵美に明日2人で一緒に富島園にいって欲しいと電話で頼む千穂。

 風呂上りに千穂からの電話を自室で受け、ベットに腰掛けリラックスして話す恵美。千穂に対する警戒心は全くない。そして恵美は千穂の頼みを聞き2人で富島園にいく約束をする。

 千穂の電話が切れると入れ代わりに鈴乃からも電話が入る。恵美は座ったまま通話をはじめるが「真奥が魔力を集めようとしている」と聞くとベッドから腰を上げカーテンを開ける。しかし開けてすぐ目を閉じるし、その後目を開けた途端室内の方に向き直って話を続ける。そしてまたすぐ外を見る。夜な事も考えて、この動きから何か見たいものがあってカーテンを開けた訳ではない。鈴乃が真奥を倒そうとしている事を知ってるので落ち着かないのだ。しかし最終的には鈴乃を入れ3人で富島園にいく約束をする。

 電話を切り鈴乃が呟いた「何故エミリアは・・・・」に続く言葉は「魔王を倒してエンテ・イスラに戻らないのだろう?」ではないだろうか。今時、和服姿で公衆電話を使用する鈴乃。更に冒頭で真奥たちの話を盗み聞いている時に映った鈴乃の部屋は、窓が開けられ扇風機もない(=エアコンもないだろう)。テレビもなければ鍋類を除き生活感がまるでない。

 また鈴乃は爬虫類展に入ろうとする時、無自覚にエンテ・イスラでの話を(地球人である)千穂にしようとする。鈴乃は明らかに生活の、心の中心をエンテ・イスラに置いている。

 一方恵美はこちらの世界で仕事に就き、携帯もテレビ(2話で見てた)もあればエアコンもある。地球はエンテ・イスラと違う異世界だとはっきり区別した上でこちらの習慣に馴染んでいる。しかも真奥を倒す事に迷いを持ってしまっている。この溝をどうやって埋めていくのか・・・・。

 また真奥も猿の「さだお」に重ねてイジると怒る程、貞夫という地球の名前に愛着を感じるようになっている。恵美、真奥の順応能力の高さ、未来を見る姿勢と、そうでない鈴乃の対比が鮮明に描かれる。

 その後ワニが脱走し、せっかく集めた魔力で人間を助ける真奥を見てまた戸惑う鈴乃。最後にSFCの店長が天使だったのがわかったところで次回に。もう悪役はあいつにして貴重な和服美人の鈴乃は主役サイドに寝返えろう(提案)。
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2013年06月22日 14:52 by 元会長
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