「マジ天使すぎるあやせたんが一人暮らしの俺んちに降臨するわけがない」
「覚悟なさい田村先輩。田村屋の後継者の力量、じっくりと拝見させて頂くわ」
「そ、そんな大したものじゃないよ〜」
台所でそんな話をする黒猫と麻奈実。この時まな板の上にあったのは「白うさぎを模した和菓子」。これは後のパーティへのちょっとした伏線。
OPはあやせカスタム。手錠を指先でなぞるシーンが切ない・・・・。ここでは気付かなかったが、実は手錠をなぞるのは左手。今回あやせが切ったキャベツが映るところがある。そのキャベツの作画が素晴らしい。そんなに作画厨のつもりはないがキャベツが出るとつい注視してしまう(笑)。
12話
OPの手錠を左手でなぞる
「嫌らしい、通報しますよ」と言いつつ包丁を左手で振り回す
左利きのキャベツの切り方
机に左手でコーヒーを置く
居眠りしそうな京介を見て左手で机に包丁を立てる
11話
黒猫と初体面した時、扉を開けたのは左手
その後京介を包丁でつつく時も左利きの持ち方
厨2戦闘をする時も武器を左手持ち
10話
京介が階段から落ちた音を聞いて部屋の扉を左手で開ける
携帯を左手で持つ
加奈子達の楽屋の扉を左手で開ける
しかし、10話で部屋の鍵を閉め、京介に手錠をかけたのは右手。ほぼ左利きで間違いないと思うが、印象的なシーンで右手を使うところもあった。
10話で京介を部屋から追い出し「全部です!貴方の言ってる事は嘘ばっかり!」と言ったあやせ。私はあやせを理不尽なガチ百合と思ってたのだが
「全部です!(桐乃や私の為に"自分は妹好きの変態"だなんて言う)貴方の言ってる事は嘘ばっかり!(変態なんかじゃなく、私達を大切にしてくれる優しい人なのに、どうして彼女なんて作ったんですか!嘘つきなんだからそれも嘘だと言って下さい!)」
が真意だった。あやせは京介に彼女ができたと聞いて動揺しまくった。手錠は京介を繋ぎ止めたくて無意識に選んだもの。だがあやせの認識では手錠は口実、どうでも良い。とにかく一刻も早く彼女の事を問い質したくてそれ以外の行動が滅茶苦茶だった、その演出。・・・・やべぇ、あやせ激萌えなんだけど・・・・。
因みに1期5話のあやせは右利きだった。原作で途中から左利き設定が追加されたりしたのかな?
話を戻して、色々あってパーティがはじまる。沙織とはじめて会って(そのスペックの高さに)目を点にしていたあやせ。早速気になる沙織と話している。加奈子→あやせ→麻奈実のルートで麻奈実が加奈子に料理を教えていると知る京介。
その横で桐乃が黒猫にダメ出しをする。
「あんたってさ、手料理上手いけど、方向性がゴスロリとは思えないほど和風。って言うか完全に家事万能地味子系お姉ちゃん」
「これは田村先輩が作ったものだし」
「あんたが作ったのってどれ?」
と聞かれ「このうさぎとか」と"白うさぎを模した和菓子"を指差す黒猫。「可愛いー!」と絶賛する桐乃。だが冒頭でこれを本当に作っていたのは麻奈実。嘘をついた人間は饒舌になる。うさぎに勝手に付け加えた厨2設定を話しだす黒猫だが、桐乃は聞いていないし(空しくなって)すぐ話すのを止める。
それを見守る京介を不安げにじっと見つめるあやせ。その内に誰が京介の世話をするかで加奈子、黒猫、麻奈実が揉めだす。この時あやせはオロオロするだけ。更に沙織が言い合いに加わるが、あやせは困り顔で黙ったまま。素直に好意を告げるライバル達の中、今までの言動のせいで何もできない。
更に色々あって雨の日。雨に濡れたあやせが風呂に入っている。風呂場に続く扉は半開き。
そこで玄関の呼び鈴が鳴り仰天する京介。来たのは黒猫の妹日向だった。この時京介が扉を開けたのは左手。相当焦っていた演出。
色々あって京介のマンションから帰るあやせ。その姿を盗撮する者と、一見色とりどりの星が瞬き煌く夜空が映される。しかしその夜景は素直に地上から天を見上げたものではない。電線を見たら分かり易いが、あやせが歩いていった方に向かって人の目線くらいの高さに焦点があり、そこを見つめている構図。盗撮者の視点。不吉な印象、不安が募る。ゴシップ記者にやられたか?しかしその後展開はなし。
そんなこんなで時間は進み、ある日あやせは京介に本心を打ち明ける。あやせは畳に座って、京介は勉強机の椅子に座り机を向いている。桐乃とあやせの為に変態の汚名を被ってくれた京介と、それを嘘と知りつつ甘え続けてきたあやせ。この配置はそれに対するあやせの負い目を演出している。
更に2人の間にはテーブルが。テーブルは心の隔たり、嘘が作った心の溝。あやせは勿論、みんなに借りを作ったと、(妹好きの変態だと)あやせを騙していると思っている京介の心の隔たりでもある。
その後試験でA判定を取り実家に戻る京介。最後に、引き払って何も残ってないマンションの室内を見渡し部屋を出る。あやせとの心の隔たりが全てなくなった演出。京介とあやせの共同生活の思い出の品が全てなくなった=あやせへの思いを断っている演出。
そして階段を降りたところであやせが待っていた。
「よう、"一月ぶり"だな。"桐乃から"聞いたのか?」
試験が終わるまで世話をする筈なのに一月も会ってない?色々世話をしてもらったのに"京介から"は何も言ってないのか?そしてあの雑誌記者(?)はどうしたのか?どう考えても何か一山、事件がカットされている雰囲気。
つい最近まで、あやせをガチ百合枠としか思ってなくて、認識を改めて見直さなくてはならなかったし、何か8話レビューで書いた"京介の怪我"以上の事件がカットされてるっぽいし、今回のレビューは難産でした(言い訳)。だから今回、特に以下の解釈は違ってるかもと言う逃げ道を作っておくのが汚い大人・・・・。と言う事で一連の台詞を見ていく。
「いい経験になったのかねぇ〜」(部屋を出て階段を降りる時の独り言)
「よう、"一月ぶり"だな。"桐乃から"聞いたのか?」
「いいえ、お兄さんならきっと大丈夫だろうって決め付けていただけです」
「ありがと、お前のおかげだ」
「お兄さんの実力ですよ」
「お前が協力してくれたからだよ」
「お兄さんはとんでもない大嘘つきです。スケベで変態で、シスコンでロリコンで、その上ドMで、会う度にセクハラばかりして、私を怒らせて、いつだってお人好しで、おせっかいで、鈍くて理不尽、優しくていつもいつも私を惑わせて・・・・そんな貴方の事が、好きです」
一月ほど前、あやせは雑誌記者(?)のせいでトラブルに見舞われた。京介は試験を抱えながら、それを解決する為に奔走した。「いい経験になったのかねぇ〜」はマンションでの試験勉強ではなく、あやせを助ける為にした事を指している、気がする(疑心暗鬼)。ならそれを言う時に映された足のアップはあやせの為に奔走した一歩一歩。その道(階段)の下であやせが待つ。正にあやせルートエンディングの舞台。
だが、京介はその行動を直接あやせには教えていない。だがあやせは誰かから聞いて知っている。だから、お前のおかげだ→お兄さんの実力→お前の協力のおかげ、が嘘の言い合い。よって「とんでもない大嘘つきです」に繋がる。
・・・・何があったか気になる・・・・。13話でそれが語られるのか、1期みたいにネットで13話以降としてやるのか・・・・?もしくは私の勘違い・・・・。
とりあえず色々妄想しても不毛っぽいので、13話を待ってみる(笑)。
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