【俺ガイル8話】風が吹けばボッチが増える【感想レビュー】


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第08話
「いずれ彼ら彼女らは真実を知る。」

 水着が溶けてしまいそうな(願望)夏の日差しの下、水浴びをする一行。そんな中、水着がなく1人木陰に座る八幡。そこに留美がやって来て、木を挟んだ反対側に腰掛ける。煌く水着日向と対照的な木陰の暗さ、留美の沈んだ気持ちが強調される。

 そこに結衣と雪乃がやってきて留美を気遣う。
「でも1%で良いって考えると、少しは気が楽かもね。みんなと」
と結衣が言う時映るのは、夏の日差しの中を流れる川。川は流れがありそれと折り合いをつけないと生きていけない。川の流れは人間関係のしがらみ。そこに連れ添う2匹の魚。集団で、人の輪の中で生きる者の世界を演出。発言の内容も留美の為に気を回したもの。

「仲良くってやっぱりしんどい時あるし」
「でもお母さんは納得しない」
次にこの結衣と留美のやり取りの時に映るのは、誰もいない、木陰が覆う森の中の小道。水の中と違い自由に動けるが誰もいない。薄暗く、道は狭い、先程八幡が通って来たボッチの世界。(でもそこを抜けたら水着川に出た。この先八幡がボッチを脱する展開があるなら、そんな意味が込められているのかもと、思ったり思わなかったり)

「いつも友達と仲良くしてるかって聞いてくるし、林間学校も沢山写真撮って来なさい」
と留美が続ける時は、その小道の出口(左奥が明るく川に出ると思われる)前が映され、何も書かれてない看板が1枚。母が決めたゴール、方向はわかっても、何と言う場所なのか、どう進めば良いかわからない。

 そして留美が身を縮こまらせて言う。
「私見捨てちゃったし、もう仲良くできない。仲良くしてもまたいつこうなるかわかんないし。ならこのままで良いかもって・・・・」
木の根元に縮こまり闇に沈む留美。しかし"木陰はなく"、木と留美以外は光に満ちている。木=自分の殻、留美=他人が認識している留美。留美が闇に沈んでいるのは留美のせいではない。木(自分)がどのように姿を変えようが、留美の姿は闇に沈んだまま。元々木が光を遮っているのではないのだから。なら自分を偽り、木から離れて本来の自分とは違う自分を演じてもやはり結果は同じ。ここは続く八幡の台詞が示す世界の演出。

 それを受け、このシーンにおける八幡と留美の最後のやり取り。
「惨めなのは嫌か?」
「うん」
「肝試し楽しいといいな」
この時、木陰なのに留美の周りは光が占める。世界に孤独を強いられた先程の演出を受けた演出。そして日向に出ても闇を纏ったままの八幡。しかし今八幡を闇に染めているのは世界だろうか?結衣が友達になろうとし、静が気にかけ、小町がいる、雪乃だって本心では・・・・。・・・・僕の脳内法廷では10:0で八幡が有罪です、本当にありがとうございました。

 八幡が言い終わると同時に風が吹き抜ける。風は空気の流れ、新しい空気が運ばれてくる、変化の暗示
「ヒッキー?どうしたのヒッキー?」
と川面に映った結衣が言う。川面(川)はボッチでない、人の輪で生きる者の世界。そこに八幡の姿はない。それが八幡の起こすであろう変化=風によりさざめき立つ。そして雪乃や留美は川面に映りながらも、風が起こすさざめきで大きく歪む。結衣とは違い、人の輪の中で上手く立ち回れない2人の、人の輪の中での居場所がなくなる暗示。

 更に雪乃だけはその後川面に映った写像ではなく実像が映る。ボッチの世界で吹き抜ける風が雪乃の髪を宙に躍らせる。雪乃はボッチの世界の住人になりかけている。八幡の風がなくとも、川面に映る雪乃の像は歪んでいたのではないだろうか。

 歩き去る時もしっかり影を踏んでるのは流石八幡(笑)。

 色々あって留美を助ける方法を考える一行。そこで八幡が
「人間関係に悩みを抱えるなら、それ自体を壊してしまえば悩む事はなくなる」
と言い出す。以降肝試しが終わるまで高校生組みが映るシーンのほとんどは四隅が闇に覆われる。八幡の考えと方法が人の闇を見つめそれを利用したものだからそれを演出。

 それを聞いた葉山が言う。
「彼女が君を気にかける理由が少しわかったよ」
三人称なのでここにはいない、葉山がこんな話題に挙げるくらいの知り合いで、こんな話に興味を示しそうな人物、彼女=陽乃ではないかと思ってみたり。

 色々あって、留美がフラッシュで目眩ましをし、メンバーを連れて逃げるとき、留美に直接手を握られた子以外は留美を見ず正面を向いて走る。混乱し逃げることで頭が一杯だったと言う事にしたい。ハブにしていた者が助けてくれた驚きとか留美を見る理由は幾らでもあると思うんだけど、まあ、女子小学生なので追及しない(笑)。

 肝試しが終わり、キャンプファイヤーで八幡に話しかける葉山。
「昔の事を思い出した。似たような光景を前にして何もしなかった事を」
水を汲んだバケツの周りに使い終わった花火が散乱している。この光景が汚いとまでは言わないがその心の汚れは、解決策を見出せなかった心残りか、見殺しにした後ろめたさか。そしてここから葉山→八幡の呼称が「ひきたに」から「比企谷」に。
(ここに関する更なる考察を7話レビューに書いてますので良ければご覧下さい)

 そして合宿終了。解散時に陽乃が雪乃を迎えに来る。陽乃が出て以降画面に闇の領域が激増する。腹黒さなのか、隠している秘密の大きさか、何を指すにしても不吉な演出。

「(心にもないことを言った。本当は)見た瞬間に気付いていたのに」
と八幡が言う時、逆光を浴び4人とも影を纏う。雪乃に事故について隠されていた疎外感、不信感、憤り。八幡が最も濃く、結衣がそれに続き、小町が一番薄い(9話の最後を見れば納得)。ただ戸塚が八幡の次くらいに影が濃い。奉仕部でもないし、休日に一緒にでかけた事もない、やはり疎外感を感じていたのだろうか・・・・?


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2013年06月30日 17:22 by 元会長
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