「ともあれ、夏休みなのに休めないのは何かおかしい。」
八幡のいるリビングに入り「あ〜夏休みの宿題終わった〜」と言う小町。小町は静から八幡を連れ出すよう言われており、これは八幡に対する構ってアピール。しかし八幡の方は一切見てない、とんだ
そして八幡に千葉に行く事を約束させた小町は大型バック2個を持ってくる(大写しになったのは1個だけだが、その後足元に2個ある)。訝しがる八幡、明らかに日帰りの荷物ではない。小町に荷物や行き先について尋ねなかったのだろうか?聞かれれば小町は誤魔化すだろうが、八幡も雪乃か結衣が裏にいるとわかって付いてきたのではないか?
静を見たときは愕然とし持っていたバックを落とす。
「ヒッキー遅いしー」と結衣が声かけた時は(少し驚いただけで)ゆっくり結衣達に顔を向ける。
「はちまーん」と戸塚が声をかけた時は驚いて(本気)すぐ声の主を見る。
これらより、ガチホモ疑惑もなくはないが・・・・僕の脳内法廷では即日有罪が確定した。
5話で会ってはいたが小町と戸塚はすっかり顔馴染みの様子。すると車内シーンで問題が。まず
「あの、千葉駅いくのになんで高速乗るんですか?」
と八幡から静に話しかけている。まあボッチでも話しかけるくらいはするかもしれないが、沈黙に耐えかねて話題を振った可能性がある。何故ならその時に映った車内の配置は以下の通りで
<後>
戸塚 ???
結衣 ???
静 八幡
<前>
結衣は外を見て、戸塚は俯いて、誰も喋っていない。結衣と戸塚どちらとも小町となら会話が成立する筈。よって小町は寝ている。夏休みの宿題を終わらせたのは本当で、一気にやった疲れと思われる。
次に戸塚の隣が雪乃なら寝てなくても良いが、結衣の隣を小町にしてわざわざ戸塚の隣に座るだろうか?そう考えると雪乃も寝ていた可能性が高い。今回の最後に八幡と雪乃が夜に2人で話すシーンで
「それでも、今日は来られて良かったわ、無理だと思っていたから」
と雪乃が言っている。相当無理をして参加したのではないだろうか?ここはそんな2人の演出。
と見せかけてまだ根拠はある、何故ならここはそんな「3人」の演出(まさに外道)。まさに外道な黄色の背景をバックにハイテンションな静だが、実は静も寝ていないと思われる。このあと夕食にカレーを食べるが、静は食べ終わり少し話すと眠いから寝るとそそくさと去っていく。
また8話の最後に陽乃が登場してすぐの静の背景は相当の闇に覆われていた。来られないと思っていた雪乃が来られるよう陽乃と何かあった、その可能性が非常に高い。よって雪乃が寝ている可能性が更に高まったし、静も寝てない為のハイテンションであった可能性が高い。
色々あって、小学生のカレー作りを手分けして手伝う事に。
あーし(優美子)、腐女子(海老名)
チャラ男(戸部)、戸塚
小町、静(八幡達のカレーが焦げてたらこの人のせい(笑))
雪乃
葉山
の順に小学生達を手伝って、最後に結衣が手伝っている場面が出る。しかし八幡は映されない、何もせず近場のゴミ置き場に退避したようだ。
「少し汚れてたように見えたので掃除しようと思って」とか八幡がその場所を選んだのはそんな口実の為だろう。しかし、雑木林や駐車場、トイレなどでなくゴミ置き場が選ばれたのには演出上の理由がある。
ここは留美が「悩み事=ゴミ」を「聞いて=置いておいて」貰う場所。ゴミ置き場はその暗示。焼却炉なら「ゴミ=悩み事」を「燃やして=解決して」くれただろう。だがここはゴミ置き場、ゴミを置いておくだけ。このシーンで、留美の悩みを聞いても解決はしない。
そんな中留美が
「(中学入れば)他所から来た人と友達になれば良いし」
と言うところで、僅かに夕焼けの気配を臭わす空と木々が映る。以降どんどん闇に包まれていく空と木々の様子が順次入る。留美の淡い希望、それを否定する経験者(雪乃)、静に解決案を考えろと言われたが何も出ない、悪くなる一方の状況を暮れ行く空に重ねている。
静に「それで君達はどうしたい?」と聞かれ答える葉山、それに反論する雪乃。
「俺は・・・・可能な範囲でなんとかしてあげたいです」
「可能な範囲で、ね。貴方では無理よ、そうだったでしょ」
このあと夜に八幡と雪乃の会話でわかるが、雪乃と葉山は親同士が知り合いで同じ小学校だった。知り合い、もしくはそれ以上の友達だったのかもしれない。しかし雪乃が孤立したのを葉山は助けらず、ずっと気にしているようだ。
ここで8話の葉山の台詞を考える。
「ただ、それでも、比企谷君とは仲良くできなかったろうな」
まず葉山は相模のようなバカの扱い方を心得ている。相手を否定するような事を素直に言うのは八幡をバカでないと認めた証拠。
次に注目するのは「それでも」。まず、今の自分は八幡と仲良くできない。その原因を解消する為に出した仮定が「もし同じ小学校だったら」。その仮定で何が変わるのか?
人の善意、理想を元にする葉山と、人の悪意、現実を元にする八幡。もしその相反するやり方の問題なら、より未熟であったろう小学生の葉山が八幡と上手くやれる訳がない。
では「もし同じ小学校だったら」に込められた思いとは?それは葉山が雪乃を好きだった事。もし小学生の時、八幡が雪乃を救い、葉山が雪乃と疎遠にならずに済んでいたら?「それでも」雪乃を巡る恋敵として仲良くできなかった、それが真意ではないだろうか。つまり葉山は「今雪乃を救いつつある」八幡に対する嫉妬か劣等感を抱いていると思われる。
話を戻して、留美の救済策を考えるうちに
「周り見下したような態度取ってるからハブられるんでしょ、誰かさんみたいに」
「それは貴方"達"の被害妄想よ」
と言い合うあーし(優美子)と雪乃。あーし"個人"ではなくあーし"達"がそう思っていると言った。良くて被害妄想、悪くて多くの者を見下していると認めた証拠。雪乃らしくない失言、留美と自分を重ね感情的になりすぎているようだ。本当は留美と同じ、いやそれ以上に雪乃も救済する必要があるのだが・・・・。
その後色々あって、夜に外で会った八幡と雪乃。
「多分由比ヶ浜さんにもああ言う経験があるんじゃないかと思ったのよ。それと・・・・」
そこで小石を蹴る雪乃。解決策を思いつかず、ずっと葉山とのわだかまりを抱えて来た。それを何とか決したい強い願望。それが抑えきれず外に漏れ出た行動。
「多分葉山君もずっと気にしている」
葉山と何かあるのかと問う八幡に、小学校が同じだけと答える雪乃。素直じゃないにも程がある(笑)。
そんなこんなで次回に。
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