5話最後にエンテ・イスラに帰ったと思っていたエメラダから、恵美に宅配便が届く。その確認で恵美が「貴方の名前で荷物が届いてるんだけど〜」とエメラダに電話をかける。電話が繋がるなら少なくともエメラダは今地球上にいる?
「凄いですね〜出したの昨日なのに〜早いですねぇ」
恵美の問いにエメラダが答える。更にエメラダの机の上には"極太BOCKY(意味深)"が置いてある。ホーリービタンβを届ける為に日本に戻って来た?
しかし、このあと夕方に恵美が再びエメラダと電話で話す時、エメラダの部屋は朝〜昼の日差しだった。窓から入っているのが電気や魔力その他諸々のトラップ(笑)でなく自然光なら、少なくとも日本にはいない。時差のある外国の可能性もなくはないが・・・・。ホーリービタンβを作る為の器具や材料やエメラダの部屋にあった膨大な荷物をわざわざ持って来て、しかも日本から遠い外国に新しいゲートを開けたとは考え難い。
そこで思い至ったのがエメラダと一緒にいたマッチョ(アルバート)。てっきり5話の最後で2人とも帰ったと思ってたが、6話で鈴乃が
「"エメラダに関しては"神聖セント・アイレ帝国への帰還が確認されています」
と言っていた。なら、あのマッチョが日本に残ってゲートに出し入れする荷物を管理している可能性が高い。ゲロがトラウマにでもなったのか?(笑)。
でも、そうすると電話が世界の壁を越えて繋がっている事に。恵美の
「あの子、一体何処にいるの?」
という台詞はエメラダがそれを教えてないという事だろうか?しかしこのあと夕方の電話で
「で、最近そっち(エンテ・イスラ)はどう?」
と恵美はエメラダに言っている。よって恵美は電話がエンテ・イスラにかかっていると認識している。
これらを総合すると、魔法がある世界なので電話+魔法で世界の壁を超えられて、恵美もそれを知っている。しかし恵美はマッチョが日本に残っている事を知らない。5話最後にゲートから帰るのに立ち会っているので、最初はマッチョも帰る予定だった。しかし途中でゲロって(確信)マッチョだけ引き返す。恵美はゲートに2人が消えるとそんな事になるとは思わないので、すぐ立ち去ってその事を知らない、といったところだろう。
その後、恵美が
様子を見るためプロの手口で魔王城を盗み見る
色々あって廊下に出て話す恵美と鈴乃。そのシーンで廊下と室内が交互に映る。恵美の
「あいつに近付くのは止めた方が良い。きっと貴方は不幸になるわ。あいつは普通の人の手に負えるような男じゃないの」
という台詞に合わせて当の真奥達のとてもそうは見えない映像が流れる。実際の真奥達はそうではないという演出だが、ここにはもう1つ他の演出意図がある。
ある場所(今回は廊下)の話に主眼を置きながら他の場所(今回は部屋の中)を並列に映す構成は良くあるが、その場合他の場所の音は流さない。例えば恵美と鈴乃が喫茶店で同様の話をし、真奥達に言及した時に当の真奥達を映す構成で部屋の音が聞こえたらおかしいのは納得して頂ける筈。
廊下と部屋でもしっかり防音されている環境なら同様。更に食器を置く音、歩く時の足音、漫画を読んで笑う声は、それがなくても映像だけ見れば何をしてるか十分わかる。なのにわざわざそれらの音を入れた演出理由はただ1つ、廊下と室内は互いの音が丸聞こえだという事。つまりボロアパートで廊下に出ても全然秘密の会話になっていなかった(笑)。
夕方エメラダと電話をしながら歩く恵美。朝の電話と違いエメラダが喋るのを映してる箇所が1箇所もない。明らかに何らかの演出意図がある。本人が映って喋っているシーンは本当の事を言っている。本人が映ってない場合は嘘など何かある、という演出に見える。だとすると
「それでどうですか、ホーリービタンβの効き目は?」
眩く滲む茜色に、溢れた闇が染みていく黄昏のビル街。マッチョが見ており使う機会がなかったのを知ってて聞いている。
「今までと変わらないわ。顔を会わせれば基本的に喧嘩するし、お互い仕事が忙しくてプライベートまでは気が回らなくて」
マグロナルド店内が映る。恵美の嘘、今日もしっかりストーカー行為をしていた(笑)。またバイト中の真奥が映っている。つまり真奥の方は恵美の話す通りバイトの事で恵美に気が回ってない。
「わかってますぅ(笑)。でも、お願いですから、私とエミリアが敵対するような事だけはしないで下さいね」
マグロナルド、センタッキーが面する商店街の通りが映る。エメラダに謀反の動きが?中の人的に絶対怪しいと思ってました(笑)。まあ恵美の
「見もしないで何言ってんのよ」→「わかってますぅ(笑)」
が(マッチョが見てるので)嘘というだけで、敵対しないと確信して敢えて言ってる可能性も微粒子レベルで存在するかもしれない(笑)。あと、マグド側が影になっている。センタッキーのせいで売り上げがが心配される演出。
因みに、
エメラダのエンテ・イスラに関する説明の時、エンテ・イスラの風景が続く。確証のない話だという演出。
「そうですね〜。それじゃ、あんまり長い間通話してると料金かさみますから、そろそろ切りますね」
料金は魔法通話でプライスレスのようだ。言いたい事は言えたので切る為の口実、もう腹黒にしか見えない(笑)。またこの時店長が店に入っていく姿が映される。道では夕日を受けていたが、店の前に来ると店のひさしで影に包まれる。これも売り上げが心配される演出。
また風景ではないが、喋ってない方が映される場面がある。
「(へー。)それじゃあ最近魔王とはどんな感じなんですか?」
へー(感嘆詞)の部分はほとんど恵美が映っていない、当然演技。どんな態度で接してるかわかる距離までマッチョが近寄れていれば、知ってて敢えて聞いている。そうでないなら、興味本位で聞いている。
「それって〜仕事が忙しくてすれ違いの多い恋人の愚痴ですよ〜」
本気ではなく恵美をからかっただけ。
「何を言い出すのエメ。私はエンテ・イスラの勇者であってあいつは魔王よ。どんな状況であれあいつは敵よ。こ、ここ、こ、恋人とか、もう考えるだけで忌々しい」
この時、話半分に聞いているエメラダが映る。実像でない恵美は言葉とは裏腹にそこまで真奥を嫌っていない・・・・深層意識では、かもしれないが。
「中には功を焦って、日本に迷惑をかけるような連中がいるかもしれませんから」
エメラダと違い、真剣に話を聞く恵美が映る。このあとの襲撃者の動きを知っていて"いるかも"と遠回しに警告したのか、たまたま予想が的中したのか、2つの演出の可能性が残る。僕的には前の説を押したい(笑)。
ここで注目したいのは、この電話はエメラダの方からかけている。つまりエメラダは何か用事があった。そして話の内容から、本題はこの警告をする事。それを素直に伝えず何かしらの裏を含ませているとは・・・・もう敵役にしか(略)。
その後色々あって、コンビニの扉に突っ込む襲撃者。いくらエンテ・イスラ人でもガラスくらいは知ってるのでは?そう気付けば襲撃者候補から鈴乃は外れる・・・・勿論これを見た時は気付かなかったけど(笑)。また
天○「○界にもガラス扉くらいあるし(震え声)」
って事なら襲撃者が特別にアホだったんだろう(笑)。
あと食事については12話レビューで書いているので良ければご覧下さい。
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