「俺が後輩と恋人同士になるわけがない」
黒猫が告白するが、返事を迷う京介。2人の距離(物理)が心の距離(心理)。迷う京介を見て黒猫は更に距離を詰める。また京介もそれを見て下がったりしない。互いに臆病になっていたようだが、心の距離はずっと近かった。色々あって返事は翌日に持ち越し。
「ちゃんとしねーとな・・・・今度こそ」
困った時に天を仰ぐというが、京介のその場面を逆に鳥瞰で見る視点はせいぜい天井から見下ろす程度。視点が変わって次は横から。天というほど悩みは高くない、せいぜい天井を仰ぐといったところ。迷いつつもかなり心は固まっている演出。
家に帰ると桐乃と話になり、京介が何でも1つ桐乃の言う事を聞く事に。そこで桐乃は正面向きで、しかし顔だけ横に向けて
「もしも近いうちに、あんたが大切にしてる女の子から告白されたら、ちゃんと、事真剣に考えてあげて。その子、本当にあんたの事、好きだからさ」
と京介に言う。黒猫への友情を本気で伝えようと正面から、しかし付き合って欲しくない本心との葛藤から顔だけ横に向けて。
麻奈実の家にお菓子(?)を取りにいく京介。続、2人の距離(物理)が心の距離(心理)。
「京ちゃん、私に相談したい事があるんじゃない?」
と距離を詰める麻奈実。しかし
「確かに俺には悩んでいる事がある。けど、お前には言いたくない」
と言いながら京介は下がり距離を離す。その位置が2人の心の距離。京介が相談したいのではなく、黒猫について麻奈実が言っておきたい事がある。
黒猫についてアドバイスする麻奈実と「はい」と答える京介。京介は真正面から答えており本気、真剣に聞いている。一方麻奈実はずっと横顔。京介に恋愛感情を持たない者が客観的にアドバイスしてるか、桐乃のように恋愛感情を押し殺しているかの二択。後者だと腹黒過ぎる・・・・(笑)。
色々あって黒猫を送る京介。
「お前の家って、そう言えば場所知らないな。近いんだろう?」
「まあ、さ程遠くはないわ」
と言う場面で、2人の影の方向が多分違う気がする。BDで直ってなければ私が何か勘違いしてるかも・・・・。
深緑の木々を寝床に地平でまどろむ夏の陽が、琥珀色に世界を染める。その柔らかな温もりに傅かれ、祈るように胸の前で手を握り合わせる黒猫。目を潤ませ、不安な表情で京介の答えを待つ。その髪を涼やかな夕風が優しく梳かす。
京介に「よし、付き合うか」と言われ、抑え切れず下がった目尻に黒猫の喜びが溢れる。気丈に振る舞おうとしながらも涙を滲ませる黒猫マジ可愛い(爆沈)。
作中では8月。黄昏の世界が闇に沈むまでかなりの時間がある。
「ここで良いわ。(家は)もうすぐそこだから」
と言っていた黒猫だが、黄昏の公園から家に帰った時にはすっかり夜になっていた。公園から家まで結構な距離があったが、答えを待ち切れなかった黒猫の演出。
色々あって、部室で
「(彼氏を取られて)お兄ちゃん可哀想」
と言う瀬菜。ああ、本当に可哀想だよ・・・・(笑)。
そして部室に黒猫がやってくる。続々、2人の距離(物理)が心の距離(心理)。告白の勢いで密接、なんだったら密着しそうな京介と黒猫。しかし「胸を揉みたくて悩んでる」など京介の自爆が続き、他の部員は場所を替え、部室には2人だけが残る。さっきの騒動でまた距離が開く、そして互いに面と向かえずに、同じ向きで各々椅子に座る。(京介が指摘したように)更に体ごと背けて黒猫が話したり、せっかく詰めた距離がまた開いた。
しかし、そのまま距離は詰められなかったが、最後は互いに向き合いデートの約束をして次回に続く。
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