【俺の妹13話】「足りない」から見える桐乃の秘密【感想レビュー】


俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第13話
「妹(あたし)が兄(アイツ)に恋なんてするわけない」

 今回は大半が過去話。桐乃がオタクになるまで、そして・・・・みたいな感じ。公式サイトを見ると、先行イベントの後、2013/8/18(日) 13:00〜 ニコニコ動画他で14〜16話をやるようです(祝)。こんな鬼畜な引きで3期までお預けだったらどうしようかと思った(笑)。

 色々あって麻奈実が腹黒にしか見えなくなった(笑)。
「だーめ♪」
「桐乃ちゃんが憧れてた凄いお兄ちゃんなんて、最初からいなかったんだよ」
「お兄ちゃんに恋する妹なんて、気持ち悪いでしょ」
今までの言動も含め、京介の事が好きでこれだったらもう腹黒過ぎる(ガクガクブルブル)・・・・しかし、京介に恋愛感情を抱いていなければ、かつてのあやせのように独善的なおせっかい(問題が問題なのでおせっかいとも言い切れないが)で済むかもしれない・・・・。何にしても情報がこれだけだとどうしようもないので続きを待つ(棚上げ)。

 そしてだんだん険悪になっていく京介と桐乃。そんなこんなで桐乃のモノローグ。

「運動に勉強にモデルに、色々頑張ってきた私だけど、それだけじゃ"足りない"って事はわかってた」

 何が"足りない"のだろうか?この時点での桐乃は
「アニキは、私の好きなお兄ちゃんは、いつか絶対帰ってくるもん」
と思っている。

「お兄ちゃんより足が速くなりたかった。いつか私と同じ(悔しい)思いを味わわせてやるんだって決めた」
「(モデルやってるのは)憧れてた人(=京介)の真似なんだ。今はもういなくなっちゃったんだけど、いつかその人が帰って来た時、沢山自慢してやるんだ。どうだもう私の方が凄いんだぞ〜って」

 そしてこれが運動やモデルをやる理由。なら京介より勝っているものを更に積み上げたいのか?違う。桐乃は悔しさをバネに陸上部のトップにまでなった。だから自分が高みにいれば京介も悔しさをバネに奮起してくれると思った。それに京介が奮起しないと、そもそも悔しがりようがない。

 モデルの話も同様に「沢山自慢してやる」が最終目的ではない、むしろおまけ。「いつかその人が帰って来た時」が来ないと、そもそも自慢のしようがない。桐乃はその時が来ると信じて、京介を奮起させる為にやっていたのだ。

 そして桐乃は"足りない"ものを見つける。それは偶然目にした(妹もの)エロゲ雑誌。しかし、あやせが来てエロゲ雑誌を見る事ができない。仕方なく書店を出る時、桐乃の髪が後ろになびく。正に後ろ髪引かれる思いの演出。その後見事に嵌ってオタクとなった桐乃。色々あってまたモノローグ。

「私には誰にも言えない秘密がある。自分では、もうどうしようもないもの」
「そう、だってさ、失くしたものを見つけたと思ったから」

 ここで「誰にも言えない秘密=オタク趣味」、「失くしたもの=理想の京介」とすると非常にモヤモヤする。まず親父やあやせなどとの問題は解消され、黒猫や沙織のようなオタク友達もできた。多数の者に打ち明けているし、現状それ程深刻な問題ではない。

 そしてオタク趣味から理想の京介に繋がるなら、まず第一に、(妹もの)エロゲ主人公に重ねる理想像ってどんなものかが浮かばない。純愛からギャグ、シリアスまで振れ幅が広すぎる。

 次に「(妹もの)エロゲ主人公=理想のアニキ像」なら「少女漫画の恋愛相手=理想のアニキ像」ではダメなのか?非オタでも少女漫画の10冊や20冊くらい読んでいただろう。その時桐乃に電流走る(NA.古谷徹)とならなかったのか?

 また桐乃は「京介を奮起させる」為に「運動に勉強にモデル」を頑張っていた。なら次は、歌にダンスに芸術、その辺りが続くのが普通だろう。

 (妹もの)エロゲ主人公全てに共通し、少女漫画の恋愛相手や、歌やダンスや芸術活動にない「理想のアニキ像」と考えると・・・・。

 更に「失くしたもの=理想の京介」とすると、「運動や勉強やモデル」では「理想の京介を見つけられなかった」事になる。桐乃は自分が「運動や勉強やモデル」を頑張ればいつか京介が奮起してくれると信じていた。だから「失くしたもの」はもっと限定された「????な理想の京介」にしないと非常にモヤモヤする。

「運動や勉強やモデル」で奮起してくれた京介+「エロゲ」で奮起してくれた京介
=「理想の京介」


 これらより「失くしたもの」とは?そしてそれより導かれる「誰にも言えない秘密」とは?そんなものは1つしかしない。「誰にも」とは本当に「誰にも」言えない秘密。

"誰にも言えない秘密=兄を恋愛対象として愛している事"
"失くしたもの=京介と結ばれる事"


だから桐乃は"京介を奮起させ理想の京介になって貰う為には"運動に勉強にモデルだけじゃ"足りない"と思った。

「とんだ勘違い。私の憧れてた人は、最初から何処にもいなかった」

 桐乃はエロゲで京介の自分に対する愛を奮起させたかった。しかし、京介は妹を恋愛対象とは見なかった。また「私を愛してくれる人」ではなく「私の憧れてた人」と言っている。これは、運動も勉強もモデルも「なんでもできる」と憧れていた兄は最初から何処にもいなかった、という意味も含まれる。

「あいつは一緒に悩んで友達を作ろうとしてくれた」
「平凡なアニキのままで人生相談を聞いてくれた」
「ここにある(エロゲ含めた)全部が桐乃なんだよ。1つでも欠けたら、あいつじゃなくなっちまうんだ。これ見てまだ認めねーってほざくんなら、俺が桐乃の代わりに親父をぶっ飛ばす」

 平凡なアニキ=妹を恋愛対象としない兄。恋愛感情がないままでも兄妹愛でもって相談に乗ってくれた。更にその兄が、(オタク趣味としてではあったが)妹もののエロゲを桐乃の1部と認めてくれた。桐乃がどれだけ嬉しかったか想像に難くない。オタク趣味以上に桐乃が隠し、オタク趣味以上に認めて欲しかった事。1期の時には気付かなかったが、そんな意味が隠されていた。流石1級フラグ建築士(笑)。

「今のアニキは自分が平凡なやつだってわかってて、凄い奴じゃないって思い知ってて、それでも、嫌々渋々、妹の為にこう言うのだ」

 能力的には平凡で、凄い奴じゃない、「なんでもできる」と思っていた兄ではない、そういう意味も確かにある。だが「平凡で普通の兄=妹を恋愛対象と見ていない兄」が嫌々渋々、妹の為に「桐乃、俺に任せろ」と言ってくれる。なら次に続く桐乃の人生相談は決まっている・・・・。

 なんか考察していくとこんな結果になったけど・・・・マジで?(笑)黒猫とはどうなるのか、麻奈実はホントに腹黒なのか、修羅場の予感を孕みつつ・・・・続きはWebで!(笑)。
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2013年07月05日 20:13 by 元会長
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