【有頂天家族1話】OPとか可能な限り色々考察してみた【感想レビュー】


有頂天家族2の記事も始めましたので、よろしければご覧下さい。
【有頂天家族2】一期のまとめと二期の予想
【有頂天家族2】第1話 感想・考察



有頂天家族 第01話「納涼床の女神」

 冒頭は(多分)主人公の矢三郎のモノローグから。

「人間は町に暮らし、狸は地を這い、天狗は天空を飛行する」

まず、人間は(他の領域にもいけるけど)町"で"暮らし、ではなく、人間は町"に"暮らし(ているので他の領域にはいない)。よって狸のいる"地"と人間の"町"は別物。また

人間は町に栄え、狸は地を駆け、天狗は天空を自在に翔する

と比べるとわかるように、普通の日常を送っているという意味合いが強い。題名の有頂天家族からも、家族が遭遇する日常の事件が対象になりそうな気がする。尤も、狸に天狗に人間の入り乱れる日常が日常と言えるかはわからないけど(笑)。

 また"狸は地を歩き"ではなく"這い"と言い
「歴史も町も作ったのは我々(狸)である、と大法螺を吹く狸もある」
「私は、所謂狸であるが、ただ一介の狸である事を潔しとせず、天狗に遠く憧れて(、人間を真似るのも大好きだ)」
の台詞の通り狸の身の上に劣等感を持っているようだ。本当に狸が他勢力より見劣りするのかどうかは追々わかっていくだろう。

「平安遷都此の方続く、人間と狸と天狗の三つ巴。それがこの町の大きな車輪をぐるぐる回している。回る車輪を眺めているのがどんな事より面白い」

 そんな日常ながらもやはり異種族が関わり合うと色々事件が起きるようだ。それを眺めるのが好きだと、傍観者、他人事気取りだが、矢三郎の性格はトラブルメーカーっぽい。事件の当事者にならずに済むかな?(笑)。

 OPのタイトルロゴの下の影絵、OP最後の絵のメンバーが有頂天「家族」と思われる。左から
不明、矢二郎(狸)、矢一郎(狸)、矢三郎(狸)、矢四郎(狸)、赤玉(天狗)、弁天(人間)
この7人(?)が種族を超え家族のように日常を過ごし、絆を育んでいく物語なのかな〜と思ってみたり。

 矢三郎〜矢二郎の後ろには名前に対応した本数の矢が映るので、蛙は矢二郎の筈。各キャラのカット毎に四字熟語と演出があるので書いてみる。

矢三郎
天下太平(なんの心配事もなく呑気にしている事)
後ろ向き、女に化けた姿多数、正にトラブルメーカーといった感じ(笑)。
矢一郎
乾坤一擲(運命を賭けて大勝負をする事)
家紋が最初に出る。全身像が真ん中、左右に顔で視線が中央に集まる。また左右対称で木津千里きっちりした性格のようだ。家柄に誇りを持ち名を上げようとしている、と言った感じか?
矢四郎
融通無碍(考え方や行動に囚われるところがなく、自由である事)
人間と狸の2人の矢四郎が中央でくるくる回り、下フレームに隠れるように顔の上半分だけを出している。気弱で、自由気まま、天然。
矢二郎
絶体絶命
蛙が左半分を占める。本人は右端で縮こまる。蛙になる呪いにでもかかってるのか?(笑)。
???
用意周到
多分影絵の一番左のキャラ。狸が映る事から狸だと思われる。
赤玉
馬耳東風(他人の忠言や批評などを聞いても全く心に留めず、少しも反省しない事)
横を見てこちらを見てない、いかにも馬耳東風っぽい。天狗面より天狗。しかし日本酒でなくワイン党のようだ。
弁天
天下無敵
異なる向きの全身像が続けざまに映され、縦横無尽に行動力があり天下無敵に相応しいイメージ。
風神、雷神柄の扇が左右に開く。能力の暗示?
???
拍手喝采、迷惑千万
似てるので双子?詳細不明。

 お寺にお堂、狛犬に石碑、緑の山、人力車、車、自転車、雪洞。現代の町並みに残る歴史が垣間見える、千年王城の姿。それを狸(矢三郎?)が突っ切っていく。

 更に狸は人や天狗の雲を抜け、雨過天晴(Wonderful Daily Life)に。狸が人や天狗と交わり、問題の雲を抜け大団円に至る、そんな展開を予感させる。
そして矢三郎が単色の人の町を走り抜けていく。更に各所を映しながら、千変万化、化けまくる矢三郎。

 最後は7人の有頂天家族でOPを締める。

 色々あって矢一郎と話す矢三郎。
「あの下鴨総一郎の血を引き損ねた無念な子供達」
「にせーもん選挙までは大人しくしていろ」
後に矢三郎が下鴨総一郎の三男と名乗るので、下鴨総一郎は父親の筈・・・・血を引き損ねた?色々わからんけど何か事情があるっぽい。

 色々あって矢三郎と弁天がはじめて会った時の回想。
「そうかしら・・・・私にはまだ無理です」
赤玉が桜を使って飛ぶように言ったのに対する答えと思われる。弁天は人間で、天狗の赤玉に力の使い方を学んでいる?赤玉が弁天に惚れ込んだのか、弁天からおしかけてきたのかなどの詳細は今のところ不明。

 また1回目は矢三郎に気付いてなかった可能性もあるが、赤玉が2回目に弁天に飛ぶよう言ったのは矢三郎に飛ぶのを見せる為だと思われる。矢三郎は献上品を持ってきただけなので、さっさと帰らせれば良い。また
「何でもできる器用者だが、己を正すという事を知らん奴でな。どうせ碌なものにはなるまい」
のように言えるのも気にかけている事の裏返し。弁天の
「随分お気に入りのようです」
という言葉の通りだったと考えられる。ただ、"人間でも素質があればこれくらいできる、早く諦めろ"など、見せる事で何を言いたかったかまではわからない。

 色々あって朱硝子という狸のバー(?)にきた矢三郎。それを追って弁天もやってくる。弁天を見ると客は慌てて出ていき、マスターは目を合わさず最終的には狸の置物に化ける。弁天は狸達にかなり恐れられているようだ。

 話は続き、赤玉が荒んでいるのは矢三郎が化けた杉から落ちて飛べなくなった為。そしてそれを計画したのが弁天だという。矢三郎と弁天の話の節々から狸(矢三郎)、人間(弁天)、天狗(赤玉)にはやはり壁があるようだ。

「でも貴方は先生の気持ちがちっともわかってないわね」

 赤玉は年甲斐なく老いらくの恋に落ちている訳ではない・・・・という意味ではなく、飛べなくなった責任を感じ赤玉の世話を焼いている矢三郎。その行動が赤玉の気持ちをわかってない・・・・つまり赤玉は面倒を見られたくない?なら、弁天に手紙を渡せと言ったのも、狸が恐れる弁天相手では矢三郎が怖気付くのを期待してた?手紙を渡せなければ次に会いにいき難い、そうやって自分に会いにこなくなるよう仕向けたつもりだった?

「(手紙を)今夜中に必ず弁天に届けよ」

 赤玉はこう言っていた。それなら待ち合わせ場所を指定するとしても普通は明日以降にする。つまり弁天と屋根の上で会ったのは手紙とは無関係。家からも遠いし、矢三郎との会話から普段くるような場所ではない。だからあの場所で矢三郎と会ったのは本当に想定外だった。とすると矢三郎の重りになりたくないとか?


 そうすると矢三郎が勝手にアテレコしてた会話も、実は全然シリアスだったり?

「天空を自在に翔するもの、それが天狗というものだ・・・・そうではないか?」
「しかし、たまにタクシーに乗るのも悪くないのではありませんか?我々も化けるのに飽き飽きする事があります」

 タクシーでの赤玉と矢三郎の会話。レビューだと最初から天狗扱いでしたが、僕はこの会話まで赤玉が能力者の人間である線も捨てられませんでした(笑)。そんな感じで次回に続く!
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2013年07月09日 23:47 by 元会長
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