原作未読の初見です。また以降、特に何も書いてなければ式=式(女)です。
●短剣の力?魔眼の力?
色々あって、雑念(悪霊?)に乗っ取られそうになる式。しかし、体内に捕らえた雑念を自分の胸ごと貫く。そして胸に刺した短剣を抜いた時、剣には血が付いていなかった。肉体的ダメージはなく、霊だけを殺した演出。考えられる可能性は3つ。
1.橙子が持っていたので特別な、意図的に霊だけを斬れる魔法の武器。
2.直死の魔眼を応用すれば、逆に刺してもダメージにならない部分がわかる。
3.血管や重要器官を避けて体に鉄針を刺すヨガか拳法が男塾にあった気がする。
世界観的には1か2。3だったらちょっと笑う(笑)。普通にゾンビを切断(物理)していたので、1だと便利すぎるし、いきなり使いこなせるか疑問だし、今のところ2の可能性が一番高い。
●私と俺
「私は弱い私を殺す。お前なんかに両儀式は渡さない」
式は自分の胸を貫く時こう言っている。ここまで式の一人称は全て"私"。しかし
「お前言ったよな、"俺"にこの目の使い方を教えてやるって」
「"俺"はお前の事が気に入ったから、近いうちにまた会うよ、黒桐」
上は雑念を倒したあとの式(誰か)の台詞。下は病室で目覚める前に式が聞いた誰かの言葉。内容的に式(男)の言葉で式(男)の一人称は"俺"だと考えられる。また、1話より式(男)がいなくなったので、式(男)しか記憶してなかった事はもう2度と思い出せない。よって、黒桐の名前を思い出せたという事は、一瞬でも式(男)の意識が戻った証。つまり"俺"と名乗ったのは式(男)。式(男)は完全には消滅していなかったと考えられる。
ただ、式が生命の危険に陥るなど何らかの引き金がないと出てこられないとか、自分で自分の胸を刺した心的負担で式の意識が途切れ出てこられたとか、その詳細はわからない。
●式(男)と橙子の人格
「丁度良い手足が欲しかったところなんだ」
「そう・・・・それ人は殺せる?」
「ああ、無論だ」
「ならやる、好きに使え。どうせ、"それ"以外に目的がないんだ」
橙子と式(男?)の会話。人が殺せるなら橙子の使い魔になる。どうせ"それ=殺人"以外に目的がないんだ・・・・これってどう聞いても、通り魔殺人の被害者じゃなくて加害者です、本当にありがとうございました。まあキチ同士潰しあった可能性もあるけど・・・・。
また橙子も"無論、人を殺してもらう"と言っているに等しい。2人とも真っ当な人格ではない。更に
「バラはバラとして生まれるの。育った土と水が変わっただけで違う花になりはしないわ」
という1話の橙子の台詞。式(男)が消え、新しい人間として式が成長しても同じ花が咲く。その再び成長した式に望んだ事が使い魔としての殺人。なら橙子は式(男)が殺人者だと知っていた事になる・・・・。更に2話最初の病室で橙子は式に
「お前はもともと私側の人間だろ。当たり前の幸福、人並に生きようなんて夢を見るな」
と言っている。よって式(男)だけでなく式もあっち側の世界に生きているという自覚はある。ただ"私達側"でなく"私側"っていうのが少し気になる。
●式と黒桐と普通の生活
だが、式はそれが嫌で普通の生活を夢見ていた。その普通の生活の回想で黒桐と過ごした日々が映る。しかし、式は黒桐の名前を覚えていなかった。つまり黒桐との会話は全て式(男)がしており、式は黒桐に全く興味がなかった。人並に生きる=穏やかな生活、なら黒桐がいる必要はない。式(男)が男友達を欲しがってただけ・・・・?
病室で目覚めた式の
「ああ、"知っていた"。お前だけがずっと私を待って、お前だけがずっと私を守っていてくれた事を」
という台詞からも直接の記憶はない、式(男)から聞いた知識として自分を大切にしていると知っている、という意図を感じる。しかし、なら名前くらい式(男)から聞いている筈・・・・これらより、式は式(男)と非常に仲の良い黒桐に嫉妬していた。式が黒桐を嫌っているのを知っていたので、式(男)も式に黒桐の話をしなかった。また式も黒桐に関する事を意図的に頭から追い出していた・・・・のかな?
●式の父母
また1話で出ていた父母は、式を待っていなかった事になる。1話レビューでも書いたが両儀家があっち側の家系で、普通の生活をしたがる式に興味がなかったという事だろうか。また次回予告の
「式1人では返り討ちに遭うかもしれんぞ、両儀」
より、橙子と式の父母あたりは面識があると思われる。よってあっち側の家系なのはもう確定。
なんか、事態が悪くなる一方な気がするけど、次回は良くなると良いな・・・・(笑)。
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