【有頂天家族2】一期のまとめと二期の予想
【有頂天家族2】第1話 感想・考察
【有頂天家族2】第2話 感想・考察
有頂天家族 第02話 「母と雷神様」
●寄り付く虫はどんな虫?
蛍光灯を消すシーンで、蛍光灯カバーに蝉がとまっている。
「うちに寄り付くのは虫とお前(矢三郎)ぐらいのものだ、味気ない」
1話で赤玉がこう言った時に映っていたのは蛾だった。
「天狗に遠く憧れて」
「でも貴方(矢三郎)は先生(赤玉)の気持ちがちっともわかってないわね」
どちらも1話の台詞。矢三郎は虫が光に群がるように、赤玉の事を理解せず、一方的な憧れで寄ってきているだけなのだろうか?それとも蛍光灯を消しても飛び去らなかった蝉のように、蝉には蝉の考えがあるのだろうか?
●矢三郎は声も変えられる(重要)
弁天に化けて赤玉を寝かしつける矢三郎。ここで問題なのは、声が
「お前ごときの技量でワシが化かせると思っておるのか?」
しかも1話でこう赤玉は否定していたが、寝込みのまどろみの中とはいえ、天狗でさえ化かせてしまった・・・・なら、声まで変えて完璧に化かせるのにそうしない場合は何か理由がある、矢三郎がいないシーンの登場人物全員を矢三郎の変装と疑わないといけない、など注意すべき事が増える。
また、そう思わせておいてやはり本物の弁天の声のところは本物の弁天で、矢三郎は声を変えられないという鬼畜な罠(笑)という可能性も残っている(疑心暗鬼)。それは面倒なので、なんとかそうでないと言える演出を探したけど、今のところ矢三郎は声も変えられる、という結論になってしまった。
また「はぁ〜嘆かわしい〜」は矢三郎の変身を見破れなかった事に対する嘆きと思われる。何故なら矢三郎は赤玉が飛べなくなった責任を感じている。もし体が治ったらという仮定が絶望的で、赤玉が現実を見られていないと嘆くなら、同じ言葉でも後悔、自分がなんとか治さなければといった意味が篭るはず。しかし台詞に篭っていたのは呆れ、よって矢三郎に簡単に化かされてしまった事への嘆きと考えられる。
OPのロゴの下の影絵の一番左のキャラは矢三郎達の母親だった。黒服の王子と町で噂になっているようだ。男装の麗人?ビリヤード好き、OPの用意周到より根回しが得意なのかな?
●矢三郎の本当の実力は?
矢二郎がいる寺の古井戸にきて牛丼を食べながら矢二郎と話す矢三郎。矢二郎は蛙の姿でい過ぎたせいで狸に戻れなくなったと言う。適当に矢二郎の近況を聞きながら、最初は牛丼を良く噛んで食べていた矢三郎。
ところが矢一郎が悩みを抱えているかもしれない、そう矢二郎が告げると一気に牛丼を掻き込んでしまった。話の雲行きが怪しくなったので余裕がなくなってきた、早く立ち去りたくなった演出。その理由は
「(矢一郎は)偉大なる父、下鴨総一郎の跡目を継いで生真面目に踏ん張っているのに、弟達が蛙と阿呆と坊やだからな。屁の役にも立たん」
「なあ、矢三郎。父上は、お前を一番買っていたんだぜ」
の台詞より、理想的には矢一郎を助けるべき立場だから。しかも亡き父は矢三郎を一番買っていたと言う。しかし助けられないので、その話を聞きたくない。
問題は能力がなくて助けられない、のか、能力があっても性格の問題で助けられないのか。必ずしも「阿呆=無能」ではない。赤玉が曲がりなりにも弟子に取り、偉大な父が一番買っていた。矢二郎がわざわざそんな話を出したのも矢三郎への期待からではないか?
また、2人とも父の最期の言葉を覚えてないと言うが「みんなで助け合っていけ」などなら、2人とも覚えていて敢えて惚け合ってる可能性もある。
「母上の言ったように、器の大きい子供達に育ったけれども、うち3匹は役立たずだ。更に言えば1匹は蛙だ」
そして後のシーンの矢三郎の言葉だが、うち3匹=矢三郎以外を指している可能性もある。ならOPにある矢三郎の「天下太平」は1話レビューで書いたのとは違い
○世の中が平和でよく治まっている事
×なんの心配事もなくのんきにしている事
である可能性が高くなった・・・・。
●井戸の意味、矢二郎の役割
また、矢二郎が話す時、上の矢三郎のシーンでは蝉の声がするが、井戸の底にはその声が届いていない。外界から隔離された、正に井の中の蛙を表す演出。しかし、雷が鳴りはじめる事をいち早く察知する矢二郎。更に天狗も相談にきてるようだし、EDを見る限り弁天もきている画があった。なら井戸の底に込められた演出的意味は?それがわかれば矢二郎の役割も見えてくる・・・・しかし、今はまだそれがわからない。ぼんやりとした感覚では
「井の中の蛙大海を知らず、されど覗き込む人々を知る」
といった感じ・・・・。
●矢三郎と父と弁天
下鴨一行が神社(?)で休憩し、亡き父の回想をする矢三郎。
「父が死んだとわかった時、我々兄弟は半日ばかりも唖然として、それからようやく泣き出した」
父は狸鍋にされ、そうした相手は金曜倶楽部、弁天達だった。1話の
「それに弁天様も、金曜倶楽部も大っ嫌いです」
「本当に貴方(弁天)へ(矢を)当てたければ当てておりますよ」
は洒落にならない重い話だった。矢で射殺すだけの動機が矢三郎にはある。そんな矢三郎に手紙を持っていかせる赤玉・・・・1話レビューで書いた「手紙を持っていかせた理由」が正しい可能性が高まった。
あと1話見直してたら1つ気が付いたのでおまけ。
弁天とはじめて会った回想シーンで赤玉が言った台詞と、タクシーの中で言った台詞。
「天空を自在に飛行する」→「天空を自在に翔する」
飛べる時は何の感慨もなかったが、飛べなくなってその力への思い入れが湧いてきたようだ。
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赤玉先生と矢三郎の関係は、お互いにわかっていながらわからないフリをする、という描写が1話であったように思います。
なので2話冒頭のシーンも、矢三郎だとわかった上で言っているのかもしれません。
1話の時はまだ意識してなかったので、その箇所を見過ごしていました。
文言を変えて赤玉に対する風当たりをちょっと弱めてみました(笑)。
まだ、はじめたばかりのブログですが、宜しければまたお気軽にお越し下さい。