【ワタモテ2話】細かい演出が飾る、色と陸橋とブランコ【感想レビュー】


私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪2
「モテないし、昔の友達に会う」

「ムフー、良いわ〜ヤンデレ男子言葉責めCD、予想以上に良いわ〜」

 乙女漫画や雑誌が散らかる部屋で、予想通り酷い状況の智子(笑)。でも内股でモジモジする様子はちょっと可愛い。しかし、そこに電話がかかってきて

「何!?なんで電話がひとりでにっ?・・・・ああ、電話がかかって来たのか」

予想以上に痛い言葉を聞いた・・・・(ブワッ)。

 電話をかけてきたのは中学時代の友達、成瀬優。電話に出る智子は
「ゆ、ゆうちゃん、あ、あ、ひ、久しぶり・・・・どど、どうしたの?」
とどもりまくり。更に目が左右に泳ぎ、瞬きを頻繁にする。テンパった智子の細かい演出。優に土曜の予定を聞かれカレンダーを見る智子。予定は全く書かれていない・・・・。

●スズメと納豆はリア充?

 OP明けて、智子が家を出るとスズメが4匹、仲良く道でエサを探している。しばらくするとスズメ達は飛び立ち、近くの電線に仲良くとまる。スズメでさえ群れているのに・・・・。
「我と来て遊べや親のない雀」

有名な某句を詠みそうになったかはわからないが、それを見上げる智子が言う

「そうだ、大切なのは過去を振り返る事じゃない。今何をするかだ。土曜日までに、ゆうちゃんに話せる充実した女子高校生生活を送る。大丈夫、いつもより一杯食ったし、私が本気を出せば何でもできる!」

 そんな訳で智子は納豆を沢山食べている。そして走り出す智子だが結果は・・・・納豆は沢山の大豆が寄り添い、お互い粘りで繋がりあっている。ボッチならフランスパンやフランクフルト(意味深)を選ぶべきだったのだ、画的にも(真剣)。

 闇系の敵が光のエネルギーを吸収しても害にしかならないって奴だな。ミストバーンじゃなくフレイザードだったら何とかなってたのに。・・・・まあ、多分そんな深い理由はないけど(笑)。

●色が関係性や重要度を示す

 この作品はモブが灰色1色で塗られる。しかし、智子が意識を向けていたり、智子に意識を向けているモブは色が付く。よって色が付いているモブは智子と関係性や重要度の高いモブ。ただ、デフォルトで色の付いているキャラはクラスメイトにはいない。智子はボッチなので場面場面でモブの色が変わる。

 また変則的にこの後、優に会った智子がしばらく灰色1色になった。高校デビューに成功し眩しい優に比べ、気後れや劣等感を抱いた智子を演出している。


 それを踏まえ、1時限目に数学教師が
「えー、ここで100万を借りた場合のトイチを式にすると、返金金額Y」
と言ってる間は教師に色が付いている。しかし智子の腹が減って弁当に意識がいき
「けど目立つかー」
と言う時にはもう灰色になっていた。また鞄(の中の弁当)を見る時、智子から鞄を見るのではなく、鞄から智子を見る視点。鞄=弁当が大写しになり、どれだけ弁当の事を考えているかがわかる演出。

 これらより、最初は勉強する気があったのに空腹でそれどころではなくなっているのが良くわかる。まあトイチとか言う例題が悪いな、きっと(笑)。

「いや、もしかしたらアニメのヒロインみたく、腹ペコキャラで可愛いかも」

 そんな空腹に喘ぐ智子が至った妄想がこれ。大半が灰色の教室から、智子の妄想に入った途端、色で溢れ華やかになるのがちょっと切ない・・・・。

 更に早弁しても誰も智子を見てなかったり、英語の時間も教師が灰色で全く勉強になってなかったり、3時限目の美術に移動する廊下で智子がボッチだったり・・・・わからない方が良さそうな事が色々わかる(涙)。

「落ち着け、1年先の話じゃないか」

 廊下でクラスメイトがしていた修学旅行の話を聞き、数々のハードルを想像し倒れそうになる智子。智子の体勢だけでなく視点自体が傾いている、智子の朦朧とした感じが良く出てる演出。

「昼間から(保健室で)男と(別々のベットで)寝てしまうなんて、これでゆうちゃんに話すネタができたな!」

 色々あって、こう思いながらご機嫌でグラウンド傍を歩く智子。1話レビューでも書いたけど、ポジティブなのは良い事だ(笑)。また1話レビューで書いたピンボケの演出が今回も随所にある。智子のズレた感じを表すのにはピッタリだし、ずっとこの感じが続くと思われる。

●グラウンドを通った理由

 ところで1話より、下校の最短コースは下駄箱→石畳の道→校門。つまり普通に帰るなら、グラウンドを通る必要がない。わざわざグラウンドに回ったのは、優と話すネタを校内で探していた為。

「みんなの股間のバットを管理するのもマネージャーの仕事ですぅ」
「マネージャー見て見て、これ俺の隠し玉」

そして何か話してる野球部員とマネージャーを見て、勝手にアテレコする智子。今回もゲスい発言頂きました(笑)。

●陸橋と太陽の意味

 陸橋は道を渡る為に、道の両端を繋ぐもの。それを、イチャつきながらカップルが渡っていった。
「え〜絶対変な事しないって約束できる?」
「できるできる、俺マジで硬派だから」
よって、この約束が繋がって死守される事を暗示する、マジで(震え声)。

 しかし、ボッチにとってはその意味合いが違う。陸橋は(安全に渡る為に)行き交う車と横断する人を隔離するもの。眼下では智子に目もくれず数多の車が通り過ぎている。隔離された孤独な場所。

「今日も1日色々あった気がするんだけど、塗り潰された・・・・全て」

 そこで世界を茜色に塗り潰す夕日を眺める。どんなに眩く輝いていても、決して手に入らない夕日。なら智子が目にしたパンツも・・・・陸橋に1人、智子は沈みゆく茜色をいつまでも見送っていた。

●Fateとドラゴンボールと耳をすませば

 昼休みに、魔力を供給するシーンの妄想をはじめる智子智子はFate好き?(笑)

 そんなくだらn・・・・(自粛さえなければ)充実した時間を過ごしていると、クラスの男子が智子の机にぶつかって、机が腹を強打する。悲鳴を上げる智子は

「いや、敢えてこの痛みのまま妄想シーンに戻れば、破瓜のシーンにリアリティが・・・・痛い痛い、無理無理、絶対無理!妄想に戻れる痛みじゃない。仮に処女喪失がこんなに痛かったら一生処女で良いわー」

と色んな意味で痛い事を考えながら痛みに耐える。破瓜ってより自爆シーンな気もするが・・・・ヤムチャしやがって(笑)。

 色々あって、またまた妄想の中で、耳をすませば田舎道が聞こえそうな自転車の2人乗りをする智子。

●下ネタ

 色々あって、コーヒーショップの前で優を待つ智子。そこに現われた優は中学時代と違い華やかな服装になっていた。ここからしばらく智子が灰色1色になるのは前述の通り。

「すみません、モカフラペチーノ1つ」
「フェラペチーノ!?何それ下ネタ?ビビるわー」

 こっちがその下ネタにビビるわ(笑)。

●細かい演出

 注文を終え、智子が席で、優がカウンターでコーヒー待つ。その時、指を机にトントンする優。久しぶりに会うので落ち着かない演出。

「な、何から話そう・・・・」

 智子がそう言う時、アイスコーヒーに浮かぶ沢山の氷のそれぞれに、様々な角度の智子が映る。何を話そうか迷っている演出。

 冒頭の優からの電話にテンパった智子、スズメ、大写しの鞄(弁当)、倒れかけた智子に合わせて傾く視点など、この作品はこんな感じで細かい演出が随所にあって観るのが楽しい(笑)。


面白い作品内アニメEFB・・・・エターナル・フォース・ブリザード(相手は死ぬ)?
セクロス、1986年に日本物産が販売したファミコンソフト。Hな事ではない。

●夕暮れの公園でブランコに

「結構遊んだね」
「うん、もこっちといるとやっぱり楽しいよ」

 夕暮れ時の公園で、長く伸びる2人の影を映して会話が流れる。久しぶりに会って楽しかったのは嘘ではない。しかし、実物でなく影が、虚像が語る言葉には何か含みがある。智子はすぐあとに「次は何処いく?」と言うので、遊んだと言いつつ遊び足りないのだが、優は・・・・。

 揺れない、安定した椅子でなく、宙吊りで不安定なブランコに2人が乗っている意味・・・・智子は高校デビューに失敗し、友達のいない高校生活を送っている。勿論優にそれを話していない。そして優も高校生活が上手くいっておらず、それが智子と会おうと思った動機なのは明白。2人が隠し、抱えている悩みが椅子でなくブランコを選ばせた。

「じゃあまた連絡するね。今日は本当にありがとう」
「待って!私も女子高生になって楽しいのかなと思ってたけど、全然そんな事なくって・・・・でもでも、それでも頑張ってるし、だからっ!だからゆうちゃんも頑張って!」

 そう言って帰っていく優に、意を決して声をかける智子。観るアニメを間違えたかと心配になるような良い話、カナー?

「もこっちーーありがとうーー!私下らない事で落ち込んでた。はじめてできた彼氏と喧嘩したくらいで何を落ち込んでたんだろう。私頑張るね!考えてみれば・・・・」

 しかし「隠しておいた実力悩みに差があり過ぎた」とは正にこの事・・・・。でも、最後に映る「ゆうちゃんに伝える充実したJKライフ」を書いたノート。初芝が描いた智子の絵にご機嫌になった時、ピンクに白のシャーペンで何か書いていた。手の配置や動きからノートの上の方から色々書き足した筈。

 ところが、消しゴムカスがあり、それらは消されている。更に前と違う黄色のシャーペンが出ており「かわいく描かれる」だけ前項目から2行空けてあるし、ちょっと感じが違う。あとから書き直したと思われる。

 しかし、消しゴムで何か消した筈なのに「ゆうちゃん」の文字は消していない。よって優を嫌いになった訳ではないと思われる。優だって彼氏の悩みが再会した動機でも、智子の事を大事なオタク友達と思っているに違いない(確信)。彼氏とすぐに別れる可能性もあるし。これからも2人でオタク談義できるさ、と信じつつ次回に続く。


●おまけ

「高校も人体模型はユニセックス」より、高校"も"=中学から(くだらない事を)気にしていた(笑)。

美術室で「いいよ、私も適当で」と言いつつ結構真剣に描く智子。根は真面目なようだ。

「何ちんたらやってんだよ、何だかんだ言って結局いくんだろ?で、やる事やって何となく気まずくなってどうせ別れるんだろ。だったらもう途中省略して、今別れろ!」
「私の寿命1年減らして良いから、あいつら事故死しねーかなー?くだらねー事ばっかり喋りやがって、他にやる事ねーのかー?」
「お前がふざけんな」
「でも女に縁がない顔してるから、私が話しかけたら勘違いさせちゃうかなー」
「あのデブ、本当に帰りやがった」
「そ、そ、そのあの、その絵、こ、ここ、コピーしても良いですか?」
「なんだあのデブ、いや男子。あの対応は私に照れてただけか。そりゃぶっきら棒にもなるよなー・・・・と、友達くらいなら別になってやっても・・・・」
「変わり過ぎだろ、高校デビューか?だいたいなんで私に会うのにミニスカート?誘ってんのか?」
「な、なんか良いにおいする。何これ女の子ってこんな良いにおいするの?粉末のにおい?」

 などなど今回も痛い台詞と、中の人の言い方がマッチし過ぎてる部分が多過ぎて書ききれない(笑)。
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2013年07月21日 18:36 by 元会長
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この記事へのコメント
ラストシーンの消しくず、よく気づきましたね。
たしかにあれは何なんだろう・・。
Posted by at 2013年10月10日 21:04
コメントありがとうございます。

多分、優に自慢しようと、
見てるこっちの胸が痛くなるようなネタを書いてたんだと思います(笑)。
でも優に彼氏がいるとわかって、
そんなネタはとても言えないと思って消したのでしょう。

記事でも書いてますが、
「ゆうちゃん」の文字はそのまま=優が嫌いなった訳ではない、
それを伝える演出だったんだと思います。
Posted by 元会長 at 2013年10月10日 23:55



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