【有頂天家族2】一期のまとめと二期の予想
【有頂天家族2】第1話 感想・考察
有頂天家族 第03話「薬師坊の奥座敷」
●阿呆の血
「夏の風物詩たる五山の送り火の宵、浮かれる人間どもに調子を合わせて、我ら狸もまた、夏の夜空でドンチャン騒ぎをする。この止むに止まれぬ性癖は、遠く桓武天皇の御世から、脈々と受け継がれて来たものに違いなく、今は亡き父はそれを、"阿呆"の血と呼んだ」
OP前の矢三郎の独白。今回屋形船の話が出るが、狸の屋形船は空を飛ぶ事ができるようだ。更に祭りの夜に空で戦うらしい?まあそれは次回わかるだろうが、ここで重要なのは狸の血="阿呆"の血と偉大な父が言っていた事。矢三郎の評価"阿呆"が"無能"という意味でない伏線、ジャナイカナー?
●海星はどんな娘?
OP明けて、矢二郎のところで牛丼(多分)を食べる矢三郎。話をしていると海星の話が出て来る。
「この間の雷神様ご着到の際、海星が母上を助けてくれたんだって?」
「今もまだ(海星に)会ってるそうじゃないか」
海星は夷川家の娘で、父総一郎が決めた矢三郎の許婚だと言う。その海星の話を矢二郎が振って来た。ここで問題なのは誰がその話を矢二郎にしたのか?
2話より矢一郎は1度だけ来たが、何も言わず(言えず)そのまま去ったと言う。母は矢二郎が嫌がるので会いに来た事がない。また夷川が許婚を破棄し母が激怒した回想で矢四郎がしがみ付いていたのは矢三郎で、矢二郎は1人で一番遠くに立っていた。
「しかしお前、いつも母上と一緒じゃないか」
「そんな事はないよ。工場にいってる時とか・・・・」
更に後の矢四郎のこの台詞からも、矢四郎とも考え難い。
なら海星が母親を助けた事を知っているのはあと1人しかいない、海星だ。
海星は許婚の矢三郎が好きで、仲良くなりたいと思っている、これしかないだろう。なのに前回のあの態度・・・・ツンデレですね、ツンデレ!次回からどんどん登場回数が増える、筈・・・・そろそろ、もうちょっと女の子キャラが見たいな〜と思ったり、思ったり(笑)。
●矢二郎の実力は?
「確かに父上ならもう少し上手くやるだろうな・・・・まあ、呑気にやると良いぜ。父上なら笑って水に流すだろう」
矢二郎がこう言う時、矢三郎がジト目で矢二郎を見る。そしてこれに答えず牛丼を掻き込む。偉大な父なら"もう少し"上手く・・・・矢二郎は口先だけの上から目線?しかし上記のように悩みを持つ海星などとの調整係だとすると、能力は高い引き篭もりという可能性が高い。だから矢三郎は能力があるのに引き篭もっている矢二郎をジト目で見ていた。
更に、今回も矢三郎は牛丼を食べながら話している。考えられる事は3つ。
1.2連続なんて稀に良くある、偶然で意味はない
2.牛丼は矢三郎の好物
3.牛丼は矢二郎の好物
1、2の説明は必要はないだろう。3の場合その目的は天岩戸作戦。そう言えば2話で
「晩飯の牛丼ここで食うよ」「牛丼は美味かろうな」
と矢三郎と矢二郎が言っていた。わざわざ"牛丼"と言う必要があるだろうか?矢二郎もかなり興味を引かれた様子。2話ではスルーしたが2連続で牛丼を食べてるとなるとかなり怪しい。よって矢三郎は矢二郎を外に出したいと少なからず思っている可能性がある。
●色惚けの赤玉
矢三郎と矢四郎が奥座敷(空を飛ぶ庵のようなもの)を借りる為に赤玉のところに来ると天狗の高屋山金光坊が赤玉に会いに来ていた。
「送り火を眺めるなら下界の方が楽しかろう。山の上にいては、なんのこっちゃわからんからな」
を言う時など、赤玉は体ごと机の方に向かって、みんなに後姿を見せながら酒を飲んでいる。嘘、虚勢を張っている演出。話が進み奥座敷を弁天にやったと言う赤玉。矢三郎がそれを激しく責めると
「まだわからんか、愚か者め。喜ぶ顔が見たいからだ!」
と真正面から矢三郎に言い放つ赤玉。本気で弁天にイカレているようだ、やれやれ・・・・。
●金光坊の演出からわかる事
「いつも薬師坊が世話になっておるそうだな。真に感心な心掛けだ」
「薬師坊は文句を言うてばかりだが」
金光坊はここまで矢三郎を見て喋っており、本心を言っている。
「感謝をしておるに相違ないよ」
しかし、ここで目を逸らす。昔馴染みも、赤玉は矢三郎に世話を焼かれたくないと感じているようだ。よって、1話レビューと、2話レビューで書いた「赤玉は矢三郎に面倒をみられたくない」というのはほぼ確定したと考えられる。ただ、その理由がまだおぼろげ・・・・弟子の世話にならずともやっていけるという意地、自尊心から?
「やはり魔王杉から落ちて腰を痛めた事が大きいな」
「わしはどうも魔王杉の事件も、あの娘が関わっているのではないかと踏んでおるのだが」
話を戻して、金光坊はこれらの台詞を、矢三郎から完全に目を逸らし川を見ながら、眼鏡を外しそれを磨く為に眼鏡を見ながら言う。明らかに含みがある。矢三郎が関わっているのでは?と鎌を掛けているか、関わっていると知ってうそぶいているか・・・・。
「それではな。弁天にはくれぐれも気を許すまいぞ」
交差点で別れ際にこう言う金光坊。しかし言い終わる前に歩き出す。言葉だけ取れば「くれぐれも」と念押しをしているようで、金光坊は全く真剣に言っていない。また、手前の道路を通るワゴンで、台詞を言う時の大半は金光坊が見えなくなっている。演出的にも実像が喋らないのは、本気でない、本心でない、裏があるなどの証。矢三郎が弁天と関わっていると、金光坊が睨んでいるのは間違いない。
更に金光坊を見送って、矢三郎達は90度違う方向を目指す。金光坊とはゆく道、行動方針が違うのを示す演出。
●雷雨とクジラ
「決めたわ。貴方の頼みだから奥座敷を使わせてあげましょう。けれども扇みたいに台無しにされたらどうしましょう?貴方は暴れん坊なんだもの。そうだわ、もし奥座敷を壊したら、金曜倶楽部で芸をやって貰う事にしましょう。丁度余興を頼まれているの。もし芸が詰まらなければ貴方を狸鍋にして食べれば良いのだわ」
弁天が赤玉から貢がれた雷神扇。弁天はそれで雷雨を呼びこう言う。次回の波乱をにおわす演出。
更にくじらが現われ、弁天はクジラの尻尾を引っ張ってクジラの動きをも止めてしまう。正に天下無敵の力。
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