「モテないし、悪天候」
●靴箱の演出
「ただでさえ雨の日は(髪が)ボサるのに、今日は風で滅茶苦茶。ホント最悪」
「全然だいじょぶだって」
「何言ってんだ、こいつら?」
学校の靴箱で2人のモブ女子が話している。1人が髪を気にしているが、もう1人が言ってるように別にわからない。最後はそのやり取りを聞いた智子の反応。
靴箱のシーンは、靴箱の奥から手前方向を見る視点。最初は真っ暗な画面。誰かが靴箱を開けると、開いた扉からキャラが映される。靴箱は各々に別々の保管場所が与えられる。しかも智子と他モブの間には、靴箱が変わるせいで更に黒い溝がある。台詞を見れば明らかなように、この演出は各々が全く違う意識でいる事を強調するもの。
その演出の通り智子は、髪が跳ねまくって何匹ものクワガタが髪から大顎を出しているかのよう・・・・女子高生なら、いやモテたいなら智子はもう少し身なりに気を使え(笑)。
●現文でワタモテを学ぼう(笑)
現文の授業で
「えー著者は、風刺文学は短命であると言っているがそれは何故か?まず社会風刺とは、それが書かれた時代の話題性や時事性に強く依存し・・・・」
現文ってより日本史で川柳の説明聞いてるイメージ・・・・はどうでも良いか、2話のトイチよりは遥かに良い話題だし(笑)。
ここで重要なのは「風刺文学=ワタモテ」だとという事。子供社会でも人付き合いが問題になり、上手く適応できないぼk・・・・者がボッチやヒッキーと言われ注目を集める現代。ワタモテはその風刺と解釈する事ができる。
しかし、元となった問題的に、もしワタモテが短命になるなら、それはみんなのコミュ能力が向上し、人付き合いが問題視されなくなるという事。そうそうそんな日が来るとは考えにくい・・・・ガンダム的にも(笑)。
そして、もっと掘り下げると「教科書=現在の常識」、「智子=原作者」ではないだろうか。今までの常識にすぐ終わると言われても、無心にやり過ごし頑張って来た作者。しかし、石頭どもにやはり絡まれ泣いてしまう。それを見て手を差し伸べてくれた「隣の男子=編集者」・・・・もしくは「隣の男子=読者」だと思うと、今回色々(特に智貴に対して)酷い智子だが、俄然教科書を見せてあげたくなる(笑)。
●傘+風=十
「くそ、くそっ!なんで1日2回もおっさんに叱られなきゃならんのだ?私だって暇じゃ・・・・」
色々あって、怒りながら雨の中を歩く智子。時々写実的な絵ではなく、漢字の"傘"に沢山の"雨"が降っている絵が混ざる。これは絵でなく概念、記号で認識している、つまり怒りで周囲に気が回っていない事を示す演出。更に不意の突風に煽られた時も、漢字の"傘"と"雨"と"風"の絵になり、風に上部が吹き飛ばされて"傘"は"十"になってしまう。怒りで周りが見えなかったところに突然の突風で、智子が状況を飲み込めなかった演出。
●細かい演出色々
「はー1度で良いから男に優しくされたい」
更に色々あって、見知らぬ男子がくれた傘を差しながら歩く智子の台詞。智子が知らないだけで、十分優しくされている。空を覆う雲のように嫌な事に覆われていたこの日だが、雲間から射す光が静かにそう語っていた、そんな演出。
ずぶ濡れで帰ってくる智貴。母に「傘は?」と聞かれ「ぶっ壊れた」と言いながらバッグを渡す時、目を大きく逸らす。傘を持っていってなかった、なんだったら雨でも傘を差す気がないと思われる。雨の中敢えて傘を差さず帰るのは中2病・・・・か?(笑)。
体育の時間、妄想で時間を潰す智子。凄腕の美人スナイパーを妄想しているようだが、しっかり目の隈だけは忘れていない(笑)。
●智貴は聖人?
仮病で帰ってきて、智貴の部屋でゲームをする智子。そこに母がりんごを持ってくる。
「う、うん。暇だから(智貴の看病でもしてやろうかなって)」
その母に智子がこう言う時、智貴が寝返りを打つ。もし智貴が起きていて、姉の事もチクらず、智子がりんご食べて、絞ってないタオル被せたのに怒らなかったなら、智貴は聖人過ぎる・・・・。
それに引き換え、着替え終わってるのに脱衣所を閉鎖し、そのせいで智貴に風邪を引かせたのに逆ギレして智貴の症状を悪化させようとし、ベットに伏せる智貴の隣で看病と偽りゲームをし、熱いおかゆを智貴の頬にかけた智子・・・・これは聖人から性人にクラスチェンジした智貴にお仕置きされますね、エロ同人みたいに!(笑)
●智貴は狙われている
おかゆを作ってる母に代わり玄関に出る智子。そこには智貴のクラスメイトの女子2人がいた。
「あ、あの、私黒木君、ううん、智貴君と同じクラスで、そのプリント、届けに・・・・」
「あ、あー、ども・・・・」
「あの智貴君は?」
「あっ、弟は寝てて・・・」
とっさに出た呼び方が普段の呼び方。よって普段苗字で呼んでいるのに、わざわざ名前で呼び直し親密さアピール。(智子が誰なのか)不安そうな顔をしてたのに"弟は"と聞くと、つまり姉だとわかると笑顔で帰っていく・・・・どう考えても智貴に惚れています、本当にありがとうございました。
●元ネタと下ネタ
ステルスもこ→漫画"咲"の登場人物ステルスモモ
黒木のバスケ→黒子のバスケ
「なんだよ、もうどうせ普段はくそ詰まんねー下ネタで笑ってるくせに、なんで、なんで、なんで・・・・」
「元気出るだろ?」
「出ねーよ」
「とか言いつつ下半身は元気出てんだろ?」
智子が言ったパロの元ネタと、ゲスい発言を見ながら次回に続く(笑)。
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