【ワタモテ4話】ゆうちゃんはボッチ？EDの考察【感想レビュー】

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！　喪4
「モテないし、ちょっといい夢見るわ」

●漢字の演出の意味

　夢の中の智子。周りの木や草や花などが漢字になる。3話レビューでも書いたが、周囲が絵ではなく漢字になるのは、智子が体の五感ではなく、頭で知識、概念、記号として認識している演出。よって、実物でない脳内世界を表すにはぴったりな演出。

●優はボッチ？

　痴漢に遭ったと優に嘘の電話をかける智子。その時、智子は外を1人で歩いていた。しかもそこは「ちかん注意」と張り紙があるような人通りの少ない道。
「うん、電車に乗る時は友達と一緒だから平気だよ」
しかも、こう言う時だけ優の実像ではなく「ちかん注意」の張り紙が大写しになる。実際面と向かって話すのが一番思いや誠実さが伝わる。逆に、目を逸らせたり、実像が喋らないのは、嘘や含みがある演出。よって、優に友達がいない可能性が出てきた。

　まあ、実像だけは映っていても、部屋の隅で黄昏時の闇に身を沈めて嘘を言う主人公がいたりするので演出はケースバイケースの総合判断なんだけど(笑)。

「ゆうちゃん・・・・じ、実は、さっき薙刀にレイプされちゃってさ・・・・」

　更に、朝の登校中にトラブルに巻き込まれ、優にこんな電話をする智子。この時も友達の姿はない。

　そして三度、どんなパンツを穿いてるか電話で聞いた時も自室で1人ファッション雑誌(？)を読んでいた。更に服屋に一緒にいく時、智子の方が先に来ていた。つまり、優はわざわざ自分の高校から遠い店を選んでいる可能性がある。

　しかも、中学時代は智子から見ても「地味でオタク」な感じだったと言う。2話より高校にオタク友達はおらず、上手くいってない可能性がある。

　たまたま友達と都合が合わずその日だけ1人で歩いていた、夜に電話したら普通すぐ繋がる、たまたま智子の高校の方が街中に近かっただけ、高校デビューに成功し中学時代とは違う、など1つ1つの根拠は弱いが、これだけ重なると優が彼氏とだけでなく、高校で女友達とも上手く言ってないのでは？という疑念が湧いてくる・・・・。

●改ではなくZ

「ほぉー、なるほど、驚きました。素晴らしい値段です。流石は女子高校生と言うだけはありますね、部下に欲しいぐらいですよ。が、1つ言っておきましょうか・・・・私のパンツは5300円です」

　智子がこう言うとき、画面の両端に「4：3」のテロップが入り、画面が4：3になる。ドラゴンボール改から見てるナウでヤングなニューカマーは知らないかもしれませんが、ドラゴンボールZは4：3の画面だったんですよ、ザーボンさん・・・・という演出かどうかはわからない(笑)。

●EDの考察

(2013/9/11追記。正しい歌詞がわかったので、間違っていた箇所を修正しました)

「どう考えても私は悪くない」　　　黒木智子（CV：橘田いずみ）

　4回目にしてようやくEDの演出意図が見えたので、やっとEDについて書ける(笑)。EDはスマホ内の智子と、現実の智子が進めていく。しかし、スマホ内の智子が主役で、現実の智子は裏方、黒子役。現実では上手く立ち回れず、スマホやネット上にしか居場所がない智子の演出。

会話が続かないな
なぜだ　どうしてだ
アホかーー

ソロで帰る　道すがら
挨拶さえもできないさ

　ソロとか言ってるので、スマホ上でも先生を画面外に飛ばしてソロプレイする事になる智子。せめてネット上では頑張ろう；；

待っても去っても変わらない
そうだ　これからだぜ

　ここでスマホを押しのけて智子本体が前面に出る。しかし、ドヤ顔で力説しているのは"明日から本気出す"的な言葉・・・・。

ネットで全部が完結で
声を出すの久しぶり

　スマホが"モテページ"を映す。情報源は全てネット、ネットで完結している演出。1話の悪夢が蘇る。しかし、今回優と一緒に服屋にいけたし、多少は成長してる・・・・・・・・かもしれない(笑)。

雨も晴れも変わらない
そうか　悪いの自分じゃない

　ここでスマホの画面が、晴れ→雨、となってる。

暇だよなんだよ
出会いがなんだよ

　夜から朝になってもベットでゴロゴロする智子。健全な方から、委員会活動やら部活やらカラオケやら合コンやら、とにかく男と何の接点もない。よってここの歌詞は「出会い」で良い筈。

本気を出したら　モテまくるよ

　"明日から本気出す"的な言葉その2。また痛い事を力説して画面の外に消えていくが、その時の笑顔が可愛い・・・・素材は良いのに・・・・。

鏡よ鏡　正直割れたいか？(いらないお前いらない)

　鏡＝スマホ内の智子を従えようと脅す現実の智子。でもスマホ内の智子は耳を貸さず走り続ける。そして現実の智子が新しいスマホを出さなかったので、行き止まりコケてしまう。

鏡よ鏡　正直すぎるだろ(聞こえないふり)
映らないのは心の美しさ(妄想それは妄想)

　でもスマホ内の智子の意思に負け、スマホの向きを直し、また新しいスマホを出しはじめる現実の智子。現状をボヤくがスマホ内の智子は知らんぷり。

　そしてまた痛い言い訳を考える智子。そんな言い訳を考えるような美しくない心でスマホを動かしたせいで手元が狂う。そしてみっともない姿(＝心)を(アニメ画面に)映してしまう。鏡の突っ込みが的確。

映ってるのは冴えない自分だけ(現実を知れ)

　「現実を知れ」と言うのが鏡ではなく現実の智子。よって、現実の智子が現実の自分の姿を受け入れられたと考える事ができる。スマホに映るのも小人のようなスマホ内の智子ではなく、現実の智子の写像。演出的にも現実の智子が自分の姿を直視したと考えられる。

明日もおんなじ昨日
なぜだどうしてだ

アホだーー

　そして、最後にスマホから出る智子。昨日と同じでない少しだけ成長した明日の予感。「アホだーー」も自分の痛い姿を認識して、これでは駄目だという意味が篭っているとも考えられる・・・・でも、現実の智子ではなく、スマホ内の智子なので現実は変わらないとも取れる。どっちが正解かは最終回でわかる・・・・かも？(笑)

●おまけ

「どこがHな夢だ。蟲姦の趣味なんかねーよ。人生でワースト5に入る悪夢だよ！」
「ちょっとケツを揉みほぐされただけだから、大丈夫」
「いや、むしろ女としてのレベルが高いから手を出せないという可能性も・・・・」
「ちっ、ビッチどもが。暑くなってきたと思ったら途端にギトギト色気付きやがって。お前ら蝉か？7日で死ぬの？」
「こりゃホンマ勃起もんやで」

　今回のゲス発言集。前回ちょっと大人しくなったと思ったらもうこの様だよ・・・・優しい良いお父さんだったけど、心を鬼にして説教して貰うしかないな(笑)。

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