【<物語>シリーズ セカンドシーズン7話 傾物語1話】幻のレアキャラ登場!【感想】


傾物語 第閑話『まよいキョンシー其ノ壹』

●扇はメメの幼妻?

 冒頭は忍野扇と暦の会話。場所は学校なので、もう2学期がはじまっている。つまりここは後日談。それを最初に持ってきている。

 まず気になるのは"忍野"扇。メメの幼妻だったりしたら一気に本が薄くなる(そして扇が15歳だからメメが犯罪者になる(笑))。

「(信号を渡らなくても危険は)ええ0じゃありません。でもだからこそ、そんな事を言い出すべきなのですよ、誰かが。例えば私が言い出すべきなのです。世の中というのはどんな危険な場所なのか」

 また、扇がメメのような専門家で暦を戒めているのか、単なる中二病なのかで、これらの台詞の評価が全く変わる(笑)・・・・メメも回想(?)に出てたし、その時に扇との関係も明らかになる?

●信号は時間跳躍ゲート

「あちこち交通事故で大変にしない為にそんな(全ての信号が赤になる)現象を日常的に起こしているんですよ。わかってませんね、"この愚か者は(エコー)"」

 そしてこの話は「青信号=時間跳躍ゲート」の暗示。事故が起きないよう日常的に過去に戻るゲートは赤信号、つまり全て閉じている。なのに時間跳躍を、よりにもよってのび太のようなアホな理由で行った暦。"愚か者"はそんな暦に対する専門家からの罵倒、もしくは単なる上から目線。どちらにしてもエコーは暦の行動が軽率だった事を示す演出。

「戦地の子供達は例え教育を受けていなくとももっとしっかりしていますよ。少なくとも人生に対しては貪欲です。彼らの目には、青信号ではなく、赤信号ばかりが映り込んでいますからね」

 また、この台詞や、後に青信号を渡って怪異である余接と気楽に話す暦より、信号の話は(扇が意図的にその意味を含ませているかは不明だが)暦の危機意識のなさも暗に批判している。まあ暦は赤信号だとわかって渡る分より重症なんだけど・・・・。

●真宵はどうなる?

 何より気になるのは暗示されてる"事故"。暦のタイムトラベルにより起こる事故とは?化物語5話の真宵の台詞
「ほんの"10年程前"の話です。あるところで、1組の夫婦がその関係に終焉を迎えました(以下略)」
より、今回飛んだ11年前は真宵の生きている世界。そして題名のキョンシーより考えられる流れは、幽霊にならないように助けようとしたらキョンシーになった・・・・悪化してるよ!バタフライエフェクトっぽいよ!

 真宵は触れられる幽霊だからゾンビより遥かにマシ・・・・マジでゾンビ化なら暦は腹切るしかないな。僕が許しても全世界のロリコン諸兄が許さない(断言)。

●信号の演出

 上記の信号の話を受けて、余接と暦が会話する時、町中至るところに赤信号のようなものが配置されている。それは、もう余接が敵対しておらず、安全・味方である事の演出。

 そして「渡ろうぜ」と暦が促して2人は青信号を渡り、渡った先の駄菓子屋で真宵の話をする。そこでした話が宿題でなく真宵に関する時間跳躍をする一因になった。よって、青信号は危険、事故を引き起こす話に繋がる暗示。

 また上の方で書いたように暦の危機感のなさの演出でもある。


●アイスは閉ざしていた心

 駄菓子屋でアイスを食べる余接と暦。凍ったアイスは閉ざされた心。それを溶かして食べる=凍った心を溶かし心を開いている暗示。

 1本目のアイスを食べる間に、自分は元人間で九十九神のような式神だと余接は述べる。そして2本目のアイスを食べる間に、元人間である3人(余接、暦、真宵)の死に方の違いを述べる余接。

1.死んだ瞬間不死身になり事実上死んでいない暦。
2.一旦死んで、式神に生まれ変わった余接。
3.死んだままずっと死に続けている真宵。

更に自分が死んだ、生まれ変わった意味を探していると言う。暦にそれがわかるか尋ねる余接。

 暦は元人間という共通点を持つ。そして警戒する事なく自分と話し、手伝おうとまでした。また
「お姉ちゃん相手に随分カッコイイ啖呵を切ったようだし」
より、月火が偽ものでも良い、月火を助ける為なら自分が悪になっても良いと言った暦を評価している。更に真宵のランドセルを持ち真宵についても知っているかもしれない。これらがアイスを食べる演出に含まれていた余接が心を開いた理由だと考えられる。

 しかし、暦はアイスを1本も食べていない。傷物語の顛末は誰にも話したくない、未だ心は凍り付き溶かされていない事が演出されている。そしてこれはシャフトの「意地でも傷物語を公開しない」と言う決意の表れ・・・・ではないと信じたい(笑)。

「じゃあ鬼のお兄ちゃん、その子に今度会ったら、僕の代わりに聞いておいてよ。幽霊になって幸せかどうか」

 こう言う時、余接の手にあるアイスの棒にはまた"1本当り"の文字が。今まで知らなかった、聞けなかった真宵の本心が聞ける・・・・もしくは余接がまた後で登場し、新たな話をする暗示。

●ククク、奴は我ら四天王の中でも最弱

「生き返っていない。死んで、生き返る事なく死んだままだ。それが幽霊という事なんだろう。生き続けてもいないし、生まれ変わってもいない。強いて言うなら死に続けている」

 また余接がこう言う時、動物のいない森、動物の(死骸の)ように見える木の残骸、砂漠、沼地の森、実る前に腐ってそうな実(=生まれ変わってもいない)、むき出しの土が次々に映される。

 そしてアイスを食べる一連のシーンの最後で公園の噴水前になるが、噴"水"ではなく砂が「もったり、のったり」流れている。もさっとした土、四天王最弱のイメージ・・・・
真宵のゾンビは止めて、マジで!

●元ネタ

 色々あって忍の詠唱。元ネタはスレイヤーズのドラグ・スレイブ/ギガ・スレイブ。

「混沌を支配する赤き闇よ。
時の流れを弄ぶ球体をいざ招かん」

黄昏よりも暗きもの、血の流れよりも赤きもの
時の流れに埋もれし、偉大な汝の名において

「巡りに巡る終末の灯火をただ繰り返し、溢れ出す雷で空を満たせ」

「黒を歩むもの、灰を泳ぐもの」

闇よりもなお暗きもの、夜よりもなお深きもの

「罪深きその忌み名をもって、自らを運び屋とせよ」

偉大な汝の名において

●最重要キャラ登場!

 色々あって、忍を肩車しながら歩いていた暦は女子中学生3人組に遭遇する。

EDクレジットからも明らかに「モブ」!

つばさタイガーでは(総集編以外)ついに登場しなかった幻のレアキャラクター!!


 ・・・・とつい悪ノリしちゃうくらいなんか新鮮味があるよね(笑)・・・・そんな事を思いつつ、素晴らしい余接の台詞で次回に続く。

「教えるは一時の優越感、教えないは一生の優越感とも言うよね」
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2013年08月23日 20:17 by 元会長
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