困った!式が殺人者にしか見えない!まだ先があるからと、通り魔は式にしか見えないよね(笑)と誤魔化して来たけど、その前提だともう洒落にならなくなりました・・・・なので汚い大人のレビューのはじまりです!(笑)。
●メタ読み
7人を殺した殺人鬼と、それを止めるどころか匿った殺人幇助?犯人隠匿?犯・・・・マジで洒落にならない。その前提のレビューなんてとても書けないよ(泣)。現代でさえなければ、戦国時代とかなら7人辻斬っても、改心してラブロマンスを展開しましたってのもなくはないでしょう。でも現代が舞台じゃ無理。
よって考えられる可能性は2つ。
1.7人の被害者達は全員殺されても仕方ない外道。
2.本当に式は7人を殺していない。
1は簡単で、被害者は式の能力開発をしていた(数十人を人体実験で殺しているような)悪の医者や魔術師だった。これなら7人殺しても、ある意味悪を滅ぼす善行な訳で、まあなんとかなる(笑)。
でも、余りにも被害者の手掛かりがない。被害者に関する情報が0と言っても良い状況で、被害者が悪人でしたと言っても、視聴者は予想外の展開で引きつけられるってよりは置いてきぼりでポカーンな気がする。物語の仕掛け的に上策じゃない(勿論、僕が見落としてる伏線があったりしたら一気に上策になるんだけど)。
そこで2を考えると実に良い真犯人候補が見つかった(笑)。式が殺人者じゃないという答えを仮定し、そこから物語を逆に辿る、逆算をしてみると明らかに嘘をついてるキャラがいる。そのキャラは7話クレジットより"白純里緒"。
「イラつくのはわかるけど、4回は殺りすぎだろ」
と言った男子生徒。まあ嘘じゃなく殺害人数以外の「4回はヤりすぎだろ///」とかなのかもしれないけど(笑)、とにかく明らかに不自然。
もしこいつが真犯人なら、式がコッチ側になるかもしれなくて(歓喜)、黒桐も犯人隠匿じゃなくなって全てが丸く収まる!
・・・・本当はミスリードに乗せられたピエロになっても、見た人がニヤニヤ楽しめるならそれで良いやと思ってるんですが・・・・途中まで書いてみたら今回は余りにも洒落にならないレビューになったので、こんなレビューを書いてみました(笑)・・・・どうでしょう、たまにはこんなレビューでも良いでしょうか?
●汚い大人の武器その2
次に考えるのは演出。本当は対象場面にマッチした演出が選択されていたら対象場面がより引き立つだけで、演出から場面意味を導くなんてナンセンスなんですが・・・・(汗)。
7話で一番印象に残っているのは菜の花の黄色。土筆が、桜が、月光に浮かぶ竹林が、夕暮れの教室が、そして雪の中に佇む式が余りにも綺麗。8話も竹林と返り血に染まる式を照らす月が、黒桐の張り込む竹林が、そこに降る雪が、黄昏の教室が、雨に濡れる竹林が本当に美しい。とても殺人者、狂気の物語の演出じゃない。
そして何回も何回も映される竹林。竹は真っ直ぐな、たわまぬ思いの表れ。一途に式を信じ、真っ直ぐ式を思っていた黒桐の心情の表れ。
また黒桐を襲いに式が踏み入ったのも竹林。迷いなき殺意とも取れるけど、式は絶対的有利な馬乗り(これ絶対入ってる(略))になったのに黒桐を殺さなかった。迷いまくりで明らかに違う。殺したいほど好きだけど殺したくない、から雑音を抜いた真っ直ぐな"好き"の演出、の方がしっくり来る。
更にここに雨の演出が重なっている。7話最初は雪→雨の昇降口で会話→8話で完全に無視され雪→雨の中の襲撃。雪は黒桐を拒絶する式の頑なな心、雨は打ち解け開いた式の心の演出、と取れる。その上に雨=涙の演出もかかり、最後の竹林は黒桐の行動に絆され心を開いた式、だが好きな程殺したくなってしまう悲しみ、と解釈した方がしっくり来る。
そんな訳でずるいレビューをしてきた訳ですが、次回からの殺人考察(後)でやっぱり式が殺人犯だったって展開なら泣いちゃうな〜(笑)と思いつつ今回のレビューは終わり。
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式の能力開発をしていたのは彼女の実家自体ですね
両儀家の目的は究極の人間を創り上げることですから…
そのことと、コクトーが雪の日に初めて式と出会った事を彼女が何故か覚えていない、というのがまた深く関係します
最後の種明かしは終章です
式が殺人者でない描写とか伏線を僕が見落としてたり、
大半の人は式がそんな娘の筈がない、
という前提で観てたらどうしようと思いつつ
こんなレビューになりました。
初見の時は、式がどっち側かわからない、
というのが一般的なスタイルだったら良いな(笑)。
こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。