【<物語>シリーズ セカンドシーズン8話 傾物語2話】暦と目指す道が違う忍。バラが示す真宵の運命【感想】


傾物語 第閑話『まよいキョンシー其ノ貳』

●これから起こる事件の暗示

「八九寺を助けよう」

 色々あって、暦がこう言う時"挫折禁止 日曜・休日ハ除ク"の標識が映される。禁止内容がご無体過ぎる(笑)。母の日は日曜日。日曜・休日は除くというのは、真宵を助けるのを思い止まるのは問題ないが、一旦助けた以上挫折する事は許されない程の大事件になる。そんな事件の暗示。

「は?なんじゃ、なんか言ったかの、お前様?」

 そして忍がこう答える時、カーブミラー越しに(恐らく忍が)暦を見る視点になる。密かに暦に注意を払っていた、だから真宵を助けようという提案もちゃんと聞いていた。しかし、気乗りがせずわざとトボケている忍の演出。

「いや、考えてたんだよ。なんで11年前なのかって。そして、なんで5月13日、つまり5月の第2土曜日なのかって」

 暦がこう言う時、風が暦と忍の髪を宙に泳がせる。風は空気の流れ、新しい空気がやって来る、変化の暗示。真宵を助ける為に、暦達が(世界を)変えはじめる暗示。

 また普通のテナント募集は、期間を(しかも1日限りに)指定しない。よって、この時映る"テナント募集|五月十三日/第二土曜日|住宅サポートセンター"の看板が、何故ピンポイントでその日なのか?という疑問を強調している。


●暦と目指す道が違う忍

「僕がまず考えたのは戦場ヶ原の事なんだ。戦場ヶ原ひたぎ、僕の彼女の為に何かできる事はないかなって(後略)」

 暦がこう話しはじめると十字路に場面が移る。まず目に付くのは(少し前から見えていたけど)"止マレ"の文字。暦、そして忍の進む道が間違っている暗示。

 また暦は十字路の中央で画面左に抜ける道の方を向き、忍は画面右に抜ける道を少し進んだところに暦とは反対側を向いて々立つ。


「じゃな。同様に、猿女やら前髪娘やらをどうこうする事も、お前様には不可能じゃろう」

 更に忍はこう言いながら暦から数歩離れる。上で書いたカーブミラーの演出も含め、忍は暦の案に、誰かを助ける事に反対している。しかし、忍の道も"止マレ"の表示から進んだところであり「不用意に過去を改変すべきでない」という理由からではない。過去で行動する事には反対しないが、目指す道が違う、そんな演出。

 でもその理由がまだわからない・・・・。嫉妬なのか、人と怪異が相容れないという事なのか、それとも・・・・?

●真宵を助ける事で一致はしたが・・・・

「人は独りで勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助ける事など、できない」

 忍野の忠告。だがこの時忍野は逆さまで、下に向かって落ちていく。暦が相反する考えでその忠告を流している演出。

 そして同じ道を同じ方向に進みながら、真宵を助けられるかどうか話し合う暦と忍。以下の真宵を助けてみる、挑戦してみる価値はあるという結論に至る暗示。


「死ぬのが明日でさえなければ、母の日でさえなければ、八九寺は怪異になったりしないだろ。明日、目的通りにお母さんに会えていたなら、あの子はどうあれ満たされて、死にはしても、迷う事はなかった筈なのだ」

 しかし、そう同じ結論に至っても暦と忍は背中合わせで反対を向いている。忍と暦の距離は縮まったが、微妙に含みのある演出が続く。

●真宵の運命は?

「死ぬのが明日でさえなければ、母の日でさえなければ、八九寺は怪異になったりしないだろ」

 暦はこう言いながら、轢かれて道の上で萎れているバラに生気を与える。そして蘇らせたバラを拾う。バラは既に切花になっており"枯れる運命=真宵は死ぬ運命"だが、"事故に遭い萎れる=怪異化"を暦が防ぐという暗示。

「(ここに来た理由。)それは八九寺を助けてやる為だったんだよ」

 しかし、暦がこう言う時、バラは萎れていない。事故に遭い萎れる=怪異化なら、切花=近々死ぬ運命にはあっても、怪異になる運命にはない?

「どうして朝5時に出発したというあの小娘が、未だこの公園で燻っておるのじゃろう?」

 後の忍のこの台詞からも、暦が時間跳躍したから?真宵に話しかけたから?とにかく何処かで世界は変わり、真宵の運命も変わっている暗示・・・・?

●お巡りさん暦です

 その後、忍と駅弁したり、ロリ翼を襲ったり、交番に自首したり、忍に制服コスさせたり余罪を増やしまくる暦。

「なんと、接触(意味深)を持つ気か?」
「変にウロウロ道に迷い続けられたら、事故に遭う確率が跳ね上がってしまうんだから」

更に忍がこうストップをかけたのに、不用意に真宵と接触を持つ暦。事故にもなりかけるし、むしろ事案が増えただけだった・・・・お巡りさん早く来て(笑)。

●忍が時計を持つ意味は?

「さて、やる事はやったし、忍、現代に帰ろうか?・・・・今何時?」

 真宵を母親の家まで送り届けた後の暦の台詞。前回暦の時計を忍に渡してから、太陽の位置で時計を合わせたり、ずっと忍が時計を持っている、管理している。今のところそれが演出するものは

1.暦が忍を信頼している演出。
2.無用心に怪異を信用する暦の危うさの演出。

と考えられるが・・・・上でも書いた目指す道の違う忍の演出といい、ちょっと忍の演出に含みが多い・・・・でもその演出意図がわからない。・・・・ま、まだ傾物語はじまって2話しか進んでないから(震え声)。

●階段は転げ落ちる世界の暗示

「一応確認しておくけどさ、この先やっぱり飛び込んだら、階段になってんだよな?」

 来た時と同じく、忍が神社の鳥居にゲートを作り、それを前にした暦の台詞。世界はこれより階段を転げ落ちるように崩れていき、戻った先の11年後の未来では世界が滅んでいる事を暗示している。

「だとしたら受身を取る準備をしておかかないとな。できるだけ勢いを殺して・・・・いや、いっそ思い切って背中から飛び込んだ方が良いのかもしれない」

 更に(おそらく)世界を滅ぼしたであろう暦が受身の準備をするのは、自分が世界を滅ぼしてしまったという結果を受け止める心の準備、覚悟をしておく必要があるという暗示。そして世界を滅ぼしておいて、受身なんて些細な問題を考えている暦の甘さを笑うシニカルジョーク。

「僕と忍が時間旅行から、11年後の世界に帰ってみれば・・・・世界が滅んでいた」

 また暦のこの台詞の"・・・・"の溜めの間に、月がどんどん雲に隠れ、画面は闇に閉ざされる。世界が滅ぶのを強調する演出。

 しかし・・・・世界は滅んで真宵はゾンビ化とか救いがなさ過ぎるんだけど・・・・この絶望的な逆境を暦がどう跳ね返していくのか?伊豆湖にエピソード、余接が来たのはこの事件の為なのだろうか?メメや扇も参戦するのか?色々気になりながら次回に続く。
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2013年08月30日 20:57 by 元会長
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