【有頂天家族2】一期のまとめと二期の予想
【有頂天家族2】第1話 感想・考察
【有頂天家族2】第2話 感想・考察
有頂天家族 第09話「夷川の娘・海星」
●矢二郎が蛙に化けた理由
「因みに、従兄妹の海星という、狸らしからぬ変てこな名前は父が考えたものだ」
冒頭の矢三郎の独白の最後。海星の名前の意味・・・・下鴨家が下川とか川鴨だったら、夷川と繋がる海。その星なんだけど・・・・でも矢二郎が蛙になった(篭る場所を井戸にした)理由は思い付いた。
「何せ井の中の蛙ですから、大海を知らんのですから」
「蛙でなければ俺は何に化けていたろう?イモリ?サンショウウオ?いずれにしても井戸に篭ったろうなぁ」
これは2話と7話の矢二郎の台詞。1般的な井戸の意味は外界と隔絶した場所。でもその奥に隠された本当の意味は「海=海星」との隔絶。自分の恋心が総一郎を殺してしまった、だから恋心を捨て去った。蛙になったのは、井の中の蛙の諺に因んだだけ。重要なのは井戸が海と隔絶された場所だという事。
●もし矢三郎が弁天に会わなかったら?
色々あって、会合(?)で寺に赴く下鴨家の一行。その寺で弁天にはじめて会った時の事を思い返す矢三郎。1話より、桜のあったあの場所はどこかの屋上か小高い丘の上。平地の寺じゃない。季節も春と冬。よって同じ場所、同じ時期だから思い返した訳じゃない。
「そう言えば、ある時から(=弁天が来てから)父上は、余り赤玉先生のところへ出かけなかったですね。あれだけ仲が良かったのに」
そしてそのすぐ後、母や兄弟にしれっとこう話題を振る矢三郎。弁天が来てから総一郎が赤玉と会わなくなった、そう言いたいのは明白。
もし総一郎が赤玉と会い続けていたら、矢三郎は弁天と出会わなかった。総一郎が自分を代理にしたせいで弁天と出会ってしまった。そんな不満があるのだろう。しかし、問題はこの先。
もし、弁天に出会っていなければ矢三郎はどうなっていたのか?
何故わざわざ選挙の会合で、そんな思いに駆られたのか?もし・・・・もし弁天に会っていなければ狸として真面目に生きていた。器の小さい矢一郎に代わり自分が選挙に立候補していた・・・・?
もしそうなら、弁天とは結ばれぬ恋。狸である以上どうしようもない。だから「面白く生きるしかない可哀想な狸」になった?
●綿棒の意味
「矢三郎よ。綿棒を買って来い。耳が痒いとワシは苛々して辻風を吹かす。本当に吹かすぞ」
「わかっております。急いで支度させましょう」
1話でも赤玉は矢三郎に綿棒を買って来いと言っている。OPで赤玉が背負う四字熟語は「馬耳東風」。心地よい東風が吹いても馬は無視する、から転じて人の話を聞かない事の例え。
それを元に考えると、天狗の耳に綿棒。天狗は柔らかい綿棒で耳をかっぽじっても人の話など聞きはしないという暗喩。
●良い話・・・・
1話はそれで良かった。しかし、今回は赤玉が話を聞いてしまった=天狗ではない。そしてその暗示の通り、最近の自分の体たらくに自信をなくし外聞を気にする赤玉。
「如意ヶ嶽薬師坊ともあろう大天狗が、毛玉如きの尊敬が必要ですか?先生が威張っているのは、狸が尊敬するからですか?尊敬されるから威張るのですか?そんな理由ではない筈だ。先生が威張っているのは天狗だからであります。狸や人間どもが舌を出そうが、問答無用で偉いから天狗なのではないですか?」
それに対しこう言う矢三郎。腰を痛め飛べなくなって、魔法の品も悉く弁天に貢いでしまって、ボロアパート暮らしの赤玉。そんなになっても天狗として威張って欲しい、矢三郎がどれだけ赤玉を尊敬しているかの裏返し。
・・・・良い話ではあるんだけど、2人とも面倒臭過ぎる(笑)。
●海星は弁天と関わりがある
そしてついに登場した海星。しかもお風呂回で!勿論メチャ可愛い!!もうこれだけ書けば今回のレビューの9割は終わった気がする(笑)。
「あんな腐れ天狗の話なんかするな!」
「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら、死んだほうがマシだ」
色々あって、風呂での海星の台詞。これらより海星は弁天の事を蛇蝎の如く嫌っている。逆に言えば、海星は弁天とそれだけ深い何かしらの関わりを持っている。
●海星が弁天を嫌う理由は?
可能性は2つ。
1.海星は矢三郎が好き。でも矢三郎は弁天が好き。つまり恋敵だから。
2.海星に会いに来た総一郎を弁天が捕まえており、海星はそれを目撃していた。
1はそのままの意味、問題は2。8話レビューで書いたように、総一郎は矢二郎の悩みを解決しようとしていた。では誰に会うだろうか?そう考えた時、矢二郎が恋をしている相手で、下鴨家との関係も良く、誰が好きかその本心を確認する意義が十二分にある海星に会いにいった可能性は非常に高い。
そして総一郎が帰った後、言い残した事があって後を追うと、弁天が総一郎を捕まえるところに出くわした。みたいな展開が考えられる。
「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら、死んだほうがマシだ。それにね・・・・ごめんな」
更にこの台詞より、海星が矢三郎に負い目を感じているのは弁天のせい。また恋敵から「ごめんな」には繋がらない。矢二郎の後、最後に総一郎と話したのは海星で、総一郎を助けられなかった事を悔やんでいるのではないだろうか?
●海星が姿を見せない理由は?
そして総一郎と海星が話をして、総一郎が思い残す事なく鍋になった事から海星も矢二郎に好意を持っていた可能性が高い。
「矢二郎さんは、私好き。時々相談にもいく」
5話のこの台詞からも海星の矢二郎に対する好意が伺える。しかし、ここで矢三郎が海星を好きになってしまうと3角関係が発生してしまう。また、総一郎を助けられなかった負い目からなら、下鴨母や矢二郎にも姿を見せない筈。
よって海星が矢三郎に憎まれ口を叩き、姿を見せないのは矢二郎が好きだからと考えられる。
●矢二郎は海星を庇っている?
もしそうなら、海星は矢二郎に総一郎を助けられなかったと打ち明けているかもしれない・・・・嫌われるのを恐れて打ち明けてないかもしれない(笑)。
もし打ち明けているなら、姿を見せないのは矢二郎を日陰者にした負い目も重なっているかもしれない。矢二郎とのバランスを取る為にせめて夷川からは自分が日陰者になろうとしている。そして矢二郎がそれを知っているなら、矢二郎は海星を庇っている事になる。
そんな訳で妄想を長々と書いてしまいました。これらの妄想が少しでも当たってると良いなと思いつつ次回に続く。
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私などただぼぉっと見てるだけなので、勝手に根拠もなく適当な妄想を^^;
あの晩、あわや海星が鍋の具に。。。というところで親父さんが身代わりに。。。
そこで最後に「ワシが死んだら許嫁は解消されるだろう。海星よおまえはもう自由だ」「それでも私は矢三郎が。。。」的な会話を。。。
「矢二郎さんは、私好き。。。でもそういうんじゃないのよ。。。」かな?。。。とか。
最後の台詞も、身代わりにしてしまった詫びと、自分がストーキングしているのに矢三郎が自分につきまとっているように思われていることに対して???とか
恋愛的には現状では、矢二郎→海星→矢三郎→弁天
でも海星が矢三郎の前に姿を現すときはきっと海星→←矢三郎となるに違いない。。。と勝手に自己解決^^;
憎まれ口を叩くのは、単に弁天に対する嫉妬心からに違いない!(しかしこれだと浅過ぎるw)
てか結局の所、海星→←矢二郎はなんか個人的に嫌だw
私の頭は物事を難しく考えるようには出来ていないのでこれで良いのだw
自分の根拠のない阿呆な妄想の後、こういった理詰めの考察を拝見すると楽しみ倍増!。。。というわけでこれからも楽しみにしております^^
好きでもない矢三郎をあそこまで助け続けるだろうか?
矢二郎が好きなら、井戸にいって矢三郎の話をするだろうか?
など海星が好きなのは矢三郎だと言える根拠も沢山あります。
まあ、海星が総一郎を助けられなかったと矢二郎に話しており、
2人で弁天から矢三郎を守っているなど反論もすぐ出てきますが(笑)。
個人的に海星は矢二郎が好き説が多少有利かなと思ってますが
ほぼ五分五分だと思っています。
ただ、天狗との恋を貫いた方が矢三郎の阿呆さ、器が大きくなり、
弁天も寿老人などに協力させられただけで
味方サイドに戻る流れになるので、矢二郎説を押してみました。
こんな感じで当たってるか怪しいのですが、
宜しければまたお越し下さい(笑)。