【<物語>シリーズ セカンドシーズン12話 囮物語1話】クチナワは撫子が暦をおびき寄せる為の囮【感想】


囮物語 第乱話「なでこメドゥーサ其ノ壹」

●□+恋=?

 今回OPに凄いヒントが出ている。それが「国構えの中に恋」の字。まずその字が"囮"物語の"囮"から出たのは明白で、"囮"の字に特別な意味がある事がわかる。

 そして元になった"囮"の字。獲物をおびき寄せる為に使う、獲物を"化"かす為のエサ=囮。その"化"が"恋"になったらどうなるか?
「□+恋」の字の意味は、
おそらく暦をおびき寄せ"恋"させる為のエサ。


 余談だけど、僕が最初に思い浮かべたのは「恋に囚われる撫子」という意味。しかし、上で書いたようにそれは"囮"の意味に合致しない。囮は「獲物"を"化かすエサ」であって「化かすエサ"に"囚われる」という意味じゃない。

 似た"囚"の字も「人"を"囲み拘束する」のであって「人"に"拘束される」訳じゃない。因みに"囚"の字の解釈だと、撫子は恋を押さえ込んでいない。むしろ恋心のまま暴走しているので、この解釈も当てはまらない。


 よってこれらより、撫子がクチナワに囚われているのではなく、撫子がクチナワを囮に暦をおびき寄せる物語なのだと考えられる。

●撫子もヤンデレ・・・・

 そう考えると、色々な事が実にすんなり納得できる。まず撫子がクチナワを「クチナワさん」と呼んでいる事。クチナワは撫子が解呪の為に蛇達を殺した事に付け込んだ卑劣な怪異。(幾ら撫子が天使のような娘でも)そんな相手を"さん"付けで呼ぶのは非常に違和感がある。

「千石ちゃんの件って基本的に番外編だし、羽川とこの翼先輩みたいな事にはならないだろう」

 またこれは扇が撫子に言った台詞。怪異に関わった娘は沢山いて、扇も八九寺の名前などを出してるのでそれらの娘を知っている。なのにわざわざ撫子に関連付けて翼を挙げた。撫子の暦に対する恋心が今回の事件の原因だとすれば、翼がここで挙げられたのも納得がいく。

(もしもこの時に、クチナワさんが撫子にやらせようとしている事を知っていたとしても、クチナワさんが撫子をどうするつもりか知っていたとしても、真実と真実を知っていたとしても、やっぱり撫子は同じように頷いたでしょうから、運命は変わらなかったと思います。そういった物語は物語でしかなく、暦お兄ちゃんと殺しあう未来は刻一刻と近付いています)

 更に今回の最後に撫子はこう独白している。クチナワに取り憑かれ撫子が怪異になると知っていたとしてもクチナワに協力したと言っている。何故?なんて言うまでもなく、考えられる理由は1つしかない。

「うん、わかった。じゃあ夜10時に・・・・楽しみにしてるね」

 これは怪異について話す為に暦と会う事が決まった時、うっかり撫子が言ってしまった言葉。怪異のせいで問題が起これば、暦に会える、暦が助けてくれる。化物を囮に暦と会う事ができる。だから囮は、クチナワでなくても、どんな怪異でも良かったし、怪異の目論見を知ってても知ってなくても撫子の答えは一緒だった・・・・。

●撫子の恋心

 そして今回、撫子の恋心がどれだけ大きいか、暦の事をどれだけ好きかがわかるシーンが次々に描かれ、その気持ちの大きさが否応なしに伝わってくる。以下はそんなシーンの羅列。

「好きなお兄ちゃん、暦お兄ちゃん。好きな人・・・・阿良々木暦」

倒レタクナチヤツタリスルケレド
ソレデモ、誰カヲ好キダト言フ気持チガアレバ頑張レルシ、
モシカシテソノ誰カガ隣ニイテクレタリシタラ、
イツマデダツテ立ツテ、ソシテ歩ンデイラレル

篠突ク雨音ニ遮ラレテモ、(暦が来たと)ワカツテシマウノデシタ

追ヒカケテキテ欲シカッタ 助ケテモラヒタカツタ
ソシテ、退治サレタカツタ

(羨ましい。本当は撫子がその位置にいたかった。暦お兄ちゃんの隣にいたかった。パートナーでいたかった。なのにどうして撫子は、私は、暦お兄ちゃんと敵対しているのでしょうか?)

OPの"国構えの中に恋"の字。

「うん、わかった。じゃあ夜10時に・・・・楽しみにしてるね」

ここからは時系列順に細かいところを見ていきます。

●怪異となった撫子

 北白蛇神社の床下で白蛇の怪異"クチナワ(朽縄?口縄?)"と話す撫子。でもその場所は天井が抜け、雨が降り注いでいる。幾らボロ神社でも、少し探せば雨露を凌ぐ場所くらい見付かるだろう。なのに撫子は雨を全く意に介さず濡れ続けている。ここには、普通の女の子だった撫子はもういない・・・・。

「しかし人間なんて多かれ少なかれ、みんな泥棒みたいなもんだろうよ。(中略)それを撫子ちゃんはこの数日で誰より、世界中の誰よりも深く思い知ったんじゃねーのか?」

 そしてクチナワが撫子にこう言う。この数日クチナワと共に行動し、色々良からぬ事をしていたようだ。神社がボロボロだし、おそらくそれを暦に見つかりここで1度戦っているのだろう。

「そっか、そうだっけ・・・・(だよね、そうなんだよね。撫子だった。撫子が悪いんだった。言い訳の余地なく、情状酌量の余地なく、撫子が悪いんだった)・・・・じゃあ、ちゃんと戦わないと」

 そこに暦と忍が現われ、自分がフルボッコにした暦の痛々しい姿を見ても、まるで他人がやったかように自分の行いを振り返る撫子。更に躊躇いなく戦おうとし、この後暦の心臓を貫き高笑いまでする・・・・完全に怪異になってしまったようだ・・・・(涙)。

「よう千石・・・・どうした、こっちを見ろよ千石・・・・殺しに来たぜ、千石」

 少し戻って、登場と同時に撫子の生存フラグを立てた暦。でも、この後暦は撫子にフルボッコにされほとんど死にかける。撫子より自分の生存フラグを立てておくべきだったようだ(笑)。

 また、この時降りしきる雨は、撫子と暦が心の中で泣いている事を表している。ただ暦に振り向いて欲しかっただけなのに、怪異になってしまった撫子の、今の撫子には自覚すらできない涙。

●扇は意図的に撫子を炊きつけた?

 場面が切り替わって登校中の撫子。前回は8/21でその後の真宵関連の話の続きかと思ったら、一気に10/31(火)に飛んでいた。そこで撫子は真宵を探す扇に出会う。よって、何かしらあったであろう真宵関連の事件は無事解決されているようだ。そして扇と話す撫子。

「被害者って楽で良いもんね〜(後略)」

 扇がこう語る時、5円玉が振り子のように揺れている。

「という事は更に裏返して、千石ちゃんも最初からあんまり純然たる被害者という訳でもないのかも。そして今回の物語では、それが露になるのかもね」

更に扇がこう話す時に画面が細かく上下左右に揺れている。扇が催眠術で撫子に暗示をかけ、実は自分は加害者かもしれないと撫子の心が揺れている・・・・ように見える。

「まさかそれとも千石ちゃん、君は自分が、丸っきり物語性のない日常の中を生きているなんて思っている訳でもないだろう?」

 そして最後にこう言って扇は去っていく。この前に時計が映ったのは8:20、それからこの後撫子が我に返ったのは8:35。少なくとも10分くらい撫子はずっと放心していた。

 もし自分が加害者だったら?その報いを受けるかもしれない。物語のような出来事が起こるかもしれない。そうなったら暦が心配してくれる、暦が助けてくれる、暦が、振り向いてくれる。
撫子はそんな事を考えていたのではないだろうか。

 だとすると扇はわかって撫子を煽ったようにしか見えない・・・・薄々は思ってたけど、扇が悪役にしか見えない(笑)。

●撫子は独自に何かの儀式をやっていた?

 学校にいくと、白塗りのモブの中に多数の輪っかが揺れている。その色は青、赤、黄、緑、黒。オリンピックシンボルと同じ配色。でもそれらの輪はオリンピックシンボルのように繋がっておらず、全くのバラバラ。2年2組のクラスメイト達がバラバラなのを暗示している。

 そして何故クラスがバラバラなのかを回想する撫子。原因は貝木がばら撒いたインチキなお呪い。

『ギシキ』ヲ"行ヘナカッタ"クラスメイト達

「そういう個人情報の枠さえ超えた、みんなへの思いみたいなものが全て露見してしまったのです」

 撫子の情報だけ出なかったのか、巻き込まれて露見したのかはわからないけど、撫子だけは貝木の呪い品に関する何らかの「儀式」を行っている?クチナワが付け込んだのはこの時の事?蛇切縄の解除の後に、撫子は自分だけで何かをしていた?

 またこの時撫子は透明なガードに覆われた橋を渡っている。橋は繋がりの暗示、誰かと誰かを繋ぐ思い。丸見えの橋は、それが露見したという撫子の台詞を受けてのもの。

「そして、ただのありふれた偶然なのですけれど、貝木さんが売り物にしたお呪いが、どうしてなのか撫子のクラスでは大流行してしまったのです」

だとすると、これは偶然ではなく撫子がやったその儀式のせい・・・・?

●動揺する撫子

「うん、わかった。じゃあ夜10時に・・・・楽しみにしてるね」

 その後、暦に相談の電話をする撫子。この台詞の後、公衆電話のボタンや、貼られたシール、硬貨投入口、受話器置き、俯く撫子の視点、などが次々切り替わり映される。怪異の相談なのに"楽しみにしてる"と言ってしまった。その失言に動揺し、目を泳がせまくる撫子の様子が良く表れている。

●多様性が大事

 頬の内側にホッチキスを打ちつけたり、腕をもいだり上半身を吹き飛ばしたり、仲違いしたら世界を滅ぼす素敵なヤンデレ(笑)の娘さん達はもう十分いるので、撫子までその仲間入りしなくても良いんじゃないかな(提案)・・・・。

 ・・・・大人しくて控えめで普段は何も言えないけど、時にツイスターとかで大胆に迫ってくる。お兄ちゃんと慕ってくれる、妹みたいなごく普通の子。そんな撫子がこんな腹黒い訳がないし!・・・・仮に1%未満そんな気持ちがあってもそれを100倍以上に増幅させたクチナワが悪い!(断言)。

 と言う訳で、最後はそんな卑劣なクチナワが薄い本になった時の台詞を捏造して次回に続く!(笑)。

「先っちょだけ、先っちょだけだから!」
「わ、わかった・・・・ちょ、ちょっとだけだからね・・・・」
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2013年09月27日 20:56 by 元会長
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<物語>シリーズ セカンドシーズン 第12話 『囮物語なでこメドゥーサ 其ノ壹』 タイトルはメドゥーサよりゴーゴンの方が語呂が良かったと思う。
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