●サブタイトルの意味
海=光、大地=紡、まんなか=まなか・・・・ではないと思う。まず、この解釈だと、ちさきと要が要らない子になってしまう。そして今のところ紡の圧勝で、今までの思い出などを考慮しても、7:3くらいで大地(=紡)寄り。とても真ん中とは思えない。
更に膝の魚を見られても恥ずかしくない、その理由からして全然違う。
光:異性として認識してないので見られても平気。
紡:気になる異性だけど"綺麗"と言ってくれたので見られても平気。
また、ちさきとまなかの会話
「(実際には迷惑だけど)光は、まなかの事、守らなきゃって思ってるんだよ」
「うん。ひー君にご免ねって言わなきゃ。だよね?」
より、実際にまなかが助かっているならわざわざこんなフォローを入れたりしない。よって()内に書いたような意味を内包している。光の
「だってあいつは、どうしようもなくヘタレで、俺が付いててやらなけりゃ」
は完全に空回っている。こんな有様なので、光がサブタイの海を背負うのは荷が重過ぎる。
また、この作品はわざわざ人々が陸の世界と海の世界に別れて暮らす世界を舞台に選んでいる。そして、そこでいがみ合う大人達や、わざわざ陸で店を出し子供に悪戯されるあかり(光の姉?)の姿を描いている。
海岸沿いにある巨大な高架の足組み(?)は、陸と海の人間を繋ぐ架け橋。それがまだ骨組み程度のものしかできてない=陸と海で交流を模索しているがいがみ合ったまま、という暗示なのかもしれない。
だから、袂を分かった人々の交流も物語の大きな柱となる筈。なのに、海=光、大地=紡、まんなか=まなか、にするとその要素が丸々抜け落ちてしまう。よってサブタイトルの意味は
「海と大地のまんなかに出た5人(光、まなか、ちさき、要、紡)」
だと思われる。
●陸に一番興味を持ってるのは?
次に、まなか達の陸に対する興味を見てみると
「陸の人間と仲良くなんかしたかねーけど、おいちゃん達ほど過激には思えねーんだよな」
この台詞より光はどっち付かず。ちさきも特に興味なし。光が言った通り前の制服を着てきたし、光>陸。要も強い動機がありそうにない。
「で、でも、そういう異分子っぽいのって、反感買っちゃうかもしれないよ?」
そんな中、まなかだけが陸の事を気にしている。波風立てたくない、引っ込み思案の性格だとしても、陸の制服を着ていけば光と波風が立ってしまう。つまり、まなかは光より陸の方を選ぼうとした。
●まなかが紡を好きになった理由
だとすると、そんなまなかの思いが、紡を好きになった理由に繋がってくる。網で引き上げられる、一見恋が芽生えそうにないその状況で、どうしてまなかは紡を好きになったのか?それはまなかを、強く憧れていた陸に、海の中から引き上げてくれた男の子だから。
もしまなかが陸に強く憧れているなら、引き上げられたシーンにそんな意味が加わってくる。
●神話はいい加減なものだけど・・・・
青年会のおっさんの話より
海で暮らしてた人々が陸に上がる→日照りなどで困る→生贄の娘を流す→その娘と海神が子を生す→自分達はその子孫
最初から海で暮らしてた本家、ではなく、陸に上がった分家から更に分かれた分家、みたいになってるけど・・・・。
まあ、神話は大体いい加減なものだから適当に穴を作った可能性も高いけど、そのうちここら辺で一揉めあるのかも?
●うろこ様は神社の居候?
光は神社の跡取りで、おそらく海神を祀っている。よって、その鱗であるうろこ様も光の家で祀っている筈。よって、まなかが参道(?)の前で待っていたのは、光の家なので光に確実に会えると思ったから。だから、火を貰いに来たのも、光に会って仲直りする為の口実だったのかもしれない。
●要はちさきが好き?
まなかが行方不明になっているのに、要はまなかを探すのを途中で諦め、ちさきのフォローを優先した。まなかの事が好きでないにしろ、海に入ってエナが直ったならもう少し探しても良い筈。なので、要はそれだけちさきの事が好きだった、2人きりで話していたかった。
もし要がまなかを好きなら、ちさきと光がくっついたら自分がまなかと付き合えるから、ちさきを応援した事になる。好きな子が行方不明なのに、そんな搦め手を狙って好きでもないちさきと光がくっ付くように工作した事になる・・・・腹黒過ぎる(笑)。
流石にそれは考えにくいので、要はちさきが好きだと考えられる。
こんな感じで色々書いてきた訳ですが、最後に一つ・・・・まだ1話で情報のない中書いてるので、予想が当たってないかもしれません・・・・これを最初に書かずに最後に書くのが汚い大人のやり方ですね(笑)。
なので、ここまで読んでくれた方に怒られないよう、少しは当たってると良いなと祈ったところで、1回目のレビューを終わりたいと思います。
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