「読者にとって大切なのは、行動と意味だと思うけどね」
今回最も注目するのは秋人のこの台詞。初対面の眼鏡フェチの心臓を貫いたり、その眼鏡フェチに晩御飯をたかったり、ちょっと小悪魔チック(オブラート)な未来にもちゃんとそうする理由がある。そんな作者からのメッセージ・・・・だと信じて色々妄想していきたいと思います(笑)。
●秋人の気持ち
まず見ていくのは神原秋人。美月に「ドMの変態」呼ばわりされているけど、それは美月の軽口・ジョークではない。割とマジで美月は秋人を非難していると思われる。
「まあとにかく、栗山未来にこれ以上関わるのはよした方が良いわ」
「これ以上栗山未来に関わるのは止めなさい」
その理由がこれらの台詞。文芸部室で食堂で、美月は繰り返しこう忠告している。そしてそれでも未来に関わると言う秋人に、非常に不機嫌な顔で「死ねば良いのに」とまで言っている。
つまり、秋人はあれだけの事をされたのに、自分から未来に関わろうとしている。
「先輩こそ、どうして毎日この時間まで残ってるんですか？」
「先に帰って、人前で襲撃されたらかなわないからだよ」
秋人はこう言っているが、人ごみに紛れて帰ればおそらく未来は手出しできない。そして人ごみを盾に未来を避ければ、そのうちに2人の繋がりは切れただろう。それなのに秋人がそうせず未来とのコミュニケーションを選んだ理由は
「やめられるなら、やめられるならとっくにやめてます！やめようともしました。異界士をやめて、妖夢を倒すこともやめて、普通に暮らそうとしました！でも私の中を流れるこの呪われた血は、普通じゃない。この力は・・・・」
「それは僕も同じだよ」
この会話より、未来に自分と同じ孤独・悲しみを感じたから。
半妖の秋人はおそらく人の世界にも妖夢の世界にも居場所がない。そして
「異界士の間では、呪われた血の一族として忌み嫌われていました」
この台詞より未来にも居場所がない。よって、秋人は同じ孤独・悲しみを持つ未来の境遇に共感し力になろうとしているのだと思われる。
●美月は秋人が好き？
すると穏やかでないのが名瀬美月。美月は「この地区の異界士を管轄している名瀬家の娘」みたいだけど、秋人とは上手くやれているようだ。
「どうせ私は、便所飯でお馴染みの秋人くらいしか虐げる事のできない、悲しい学園生活を送っているわ」
そしてこの台詞が本当なら、美月は
「秋人・・・・頑張らないと卒業式の日に、私から告白されるという夢が叶わないわよ」
なんて事を言える相手。更にこれは軽口でなく秋人を意識させたいから言った台詞である可能性もある。
また、本編の最後辺りでクッションを抱きしめたのは、美月の忠告より未来を選んだ秋人に対する不満の表れとも取れる。これらより、美月が秋人を好きな可能性は高い気がする。
●未来は貧乏？
そして栗山未来は・・・・まだ良くわからない(笑)。強いて挙げれば、秋人にたかった時、大量に食べてたのと
「もしかして、家賃が払えなかったとか？」
「"今月は"ちゃんと払いました」
この秋人と未来の会話より、未来は貧乏で食費や家賃がギリギリなのかも。一族最後の生き残りならお金ないのは当然だろうし。
一応、食事は部屋にいる妖夢のせいでここ数日食べれなかっただけで、部屋も短期間で目的を果たしたらすぐ引き払うつもりだったという可能性もあるけど・・・・。
あとはOPの未来から色々妄想してみる(笑)。
●OP考察
「孤独が頬を濡らす 濡らすけど 夜明けの気配が静かに満ちて
私を空へ招くよ」
この時、白い花のアップが映る。"白い花＝秋人"。そしてトンネルを進んでいく電車。秋人のおかげでトンネルを抜ける事ができた。
本編の冒頭で、屋上に佇む未来は、画面向かって左、つまり秋人を見ていたと思われる。未来は最初から秋人に関連するなんらかの目的を持ってやって来た？
そして日の出の海沿いを進む電車だけど、未来が乗っているのは電車。敷かれたレールの上。呪われた血に縛られた異界士のレールの上を進んでいる。
「捕まえるよ しっかり 求め合う心」
この時、未来は写真を大事に手に握る。"写真＝過去の思い出"。歌詞の「求め合う心」は未来(と秋人)が同じ孤独を抱える互いを求め合う心。未来の過去に秋人が何か関係している？
「きっと二人目覚めるよ 」
ここで映る赤と白の花は未来と秋人。
「迷いながらも君を見付けたよ」
電車を降りた未来と、駅の近くに座る秋人。異界士の道ではなく新しい道を見つけた未来。そんな2人の、良く見えない夜道を照らすのは"美"しい満"月"だった。最後に2人を導くのは美月なのかな？
こんな感じで、まだ1話なので謎だらけですが、未来も美月も可愛いし、次回からどうなっていくのか楽しみです。最後は、美月ってデカいよねと話を振りつつ未来のこの台詞で〆たいと思います(笑)。
「不愉快です」
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