【げんしけん二代目13話】幸せを噛み締める波戸、大団円の最終回【感想】


げんしけん二代目 第13話「あの部室で待ってる」

●波戸が部室にいかなくなった理由

「でも、いつかは"止めなきゃいけない"んだろうなと思って」

 波戸が部室にいかなくなった理由は、この台詞より、女装を止めたくないけど、いつかは止めないといけないと思ったから。そしてそう思った理由は

「やーでもウィークーデーに旅行できるなんて無職の特権だなー」
「・・・・・・・・」

「あー、でもこれからは社会人の頃より時間ある訳だしなー、ネットし放題かー」
「あの・・・・先輩はこれからどうするんですか?」

のやり取りから、オタクを貫いて無職になった斑目を見て、自分にそんな生活はできないと思ったから(僕は貫いたというより、一時的にしろ失恋からの逃げ道にしてると思ってますが、波戸はオタクを貫いたと思っているようです)。

「逃げるのを止めたっていうか、変われて良かったです」
「変われて・・・・良かった・・・・」

 それは荻上との会話、腐女子から逃げていた荻上が変われたという会話から

「だって、やっぱりあの、色々変わってくし、変わらなきゃいけないし。自分も周りも。それに先輩だって実際に会社を」

斑目も片思いから逃げるのを止め、オタクを貫く為に会社を止めたという流れに繋がっている・・・・波戸の中では。

●斑目はオタク?

 失恋の痛みを癒す為にオタク趣味に逃げる事自体は問題なくて

「んー、仕事は探すよ。元々大学に近いからってだけで決めた職場だったし、次はもうちょっと考えねーと・・・・今になってやっと大学を卒業した感じ」

仕事も探すつもりのようだし、しばらくはオタク趣味を満喫して次の職を探せば良い。

 問題は、斑目にとってオタク趣味が色褪せてそうなところ。前回もただ秋葉にいって惰性で色々買いました的な雰囲気が漂っていた。これまでにも斑目は、コミフェス前日になってもテンションが上がらず惰性で参加していたし・・・・。

「学生時代はオタクライフを大いに満喫。生涯1オタクを誓ったつもりでいたのだが・・・・なんかなぁ、社会人って消耗するよな・・・・」

 3話の台詞より、それが今は消耗しているから、心の余裕がないからなだけで、休息したらまたオタク趣味が楽しい輝きに満ちたものに戻ると良いんだけど・・・・。

「(オタクは)なろうと思ってなったもんじゃねーから、やめる事もできねーよ」

 こう言っていた斑目。

「だいたい女装はロボとかロリとかレイヤーとか鉄とか腐とか、そういうのは側に過ぎないよ。大丈夫、波戸君。君は立派なオタクだから。それは未来永劫変わらない事だから。そしたら女装するしないなんてすっげ些細な事でしょ」

これがやっぱりオタクではなかった先輩からの言葉ではなく、同族からのエールになると信じたい・・・・。

●怪我の功名?

 でも、そんな不安定さや

「うーん、そこまで強い意志があったかっていうとそうじゃないんだよな。適当にやってたらこんな風になったって感じで、結果論?」

こんないい加減さ、隙が斑目の良いところでもある訳で。これのおかげで波戸はまた女装を続ける事ができた。

 だからホントにヘタレではあるんだけど、だからこそ斑目は応援したくなってくる
・・・・まあ、応援してもヘタレ過ぎてなかなか進展しそうにないけど(笑)。

 また、怪我の功名的な話だと、吉武のひたすら突き進むアホっぽさも、悩んでいた波戸には良かったのかな?と思ったり思わなかったり。

●幸せを噛み締める波戸

 そして波戸も再び女装し、宴会がはじまる。次回のコミフェスでは合作をしようと盛り上がる一同。やっぱりオタサークルは楽しそうで良いな〜(笑)。

 色々あって、合宿の最後は窓に映った波戸の画。窓に映った写像は波戸が自分や部員達を客観視している演出。合宿であった、言われた色々な事を"笑顔で"思い返している。合宿に来て良かった、げんしけんに入って良かった、そんな波戸の気持ちが伝わってくる。

 最後は学内を女装姿で部室に向かう波戸。これは1話冒頭でスーがコスプレ姿で部室に向かっていたのをなぞっている。コスプレでも女装でも学内を普通に歩ける。そんなサブカル文化が浸透した世界を感じる事ができる演出。

 そんな世界で、女装で悩む波戸と、斑目の片思い→失恋を軸に、会長として頑張る荻上や、斑目に好意を寄せてそうなスーや恵子、大野と田中の惚気などで進んできた訳ですが、やっぱりオタサークルは楽しそうで羨ましかったです。

 次はコミフェス用の合作をやるみたいだし、斑目がどうなるのか気になるしまだまだ話の種は尽きそうにありません。最後は、それらの話を4期で観れる事を祈って「げんしけん二代目」のレビューを終わりたいと思います。
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2013年10月08日 18:55 by 元会長
カテゴリに移動する| げんしけん二代目 |
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この記事へのコメント
 いゃーここのおかげでいろいろ解って
面白さ二倍ですw
アニメってここまで考えて作ってるもんなんですね^^
げんしけんの作者がオタなだけかもですけど(爆)
 このアニメに触れていままで気が付かなかった自分の一面をはっきり認識してしまいましたwwww
普通にオタでエロですけど@w@b
4基みたいですよねー^^
そのときはまた解説おねがいします。
<m(__)m>
たのしく読ませていただきました(^∀^)ゞ
Posted by 波戸君が好き@西村 at 2013年10月10日 11:24
波戸君が好き@西村さんはじめまして。
コメントありがとうございます。

オタクが題材なので、僕も身近に色々考える事ができました(笑)。

演出などは、僕もまだまだ取りこぼしてるんだろうなとは思いますが、
少しでも台詞や場面に込められた意味を読み取れるよう頑張っていきますので、
宜しければ、また暇な時にでもお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2013年10月10日 23:41
記事の方。読ませていただきました。
僕は二代目から見始めて過去作はニコニコでみました。
ふだんアニメをみてないせいか、しんみりします。13話を見たいですが終わってほしくありません...

ニコニコにまとめが上がってますが、伸びないのが本当に残念です...二度も三度もおいしいのに!

長くなりました。またコメントするかもしれません。
面白い考察をありがとうございます。
Posted by ボマー at 2015年03月29日 16:46
ボマーさんコメントありがとうございます。

ニコニコは何が伸びるか良くわからないですね・・・・w

あと、何度も観直せる内容が詰まった作品は良いですよね。げんしけんも観直せば色々新たな発見がありそうです。

まあ、そろそろ春クールになり、視聴番組を決めるデスマーチがはじまっちゃいますが・・・・w

こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2015年03月31日 23:11



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