【東京レイヴンズ2話】自分の力から逃げる鈴鹿、力ない自分に向き合う春虎【感想】


東京レイヴンズ #02 「SHAMAN*CLAN -告白-」

●北斗は夏目の式神

 1話レビューで予測はしてたけど、今回の話で北斗が夏目の式神である事がほぼ確定した為、その根拠となる部分を見ていきます。

「羽根を揺らし 強く地を蹴って」

 OPのこの歌詞の部分で、夏目→北斗に切り替わる。この時、雨粒は空中で静止したまま。これは時間停止中に動ける能力・・・・ではなく、2人が同一人物(人格)である事を示す伏線。

 喫茶店で夏目と春虎が話しはじめると、春虎の口元のアップがずっと映される。これは夏目が春虎の唇をガン見している演出。


「(前略)だいじょぶさ、あのガキも生意気だったけど、結構可愛いところもあるし。俺とお前を勘違いするほどドジだし。意外に話せばわかr」
「そうですか・・・・彼女は・・・・可愛かったですか・・・・良かったですね、はじめてのキスの相手が可愛い人で」

 そして鈴鹿の事を可愛いと言った春虎に、こう言って静かな怒りを滲ませる夏目。でも、夏目はキスを目撃していない。春虎もメールにその事を書くほどバカじゃない筈。なのに夏目はキスの事を知っていた。どうして知っていたのか?考えられる理由はただ1つ、北斗が夏目の式神だったから。

 また、自分を夏目の式神にして欲しいと頼む春虎に
「バカ虎」
と呟く夏目。それは北斗が良く口にしていた呼び方。

これらより、北斗が夏目の式神だったのはまず間違いない。

●春虎は鈴鹿の力に惹かれていた?

 呪捜官達が全滅したところで、春虎から鈴鹿に話しかけたなら、春虎は本気で"意外に話せばなんとかなる"と思っていたという事で問題はなくなる。でも春虎は

「とにかく夏目のところに・・・・」

と言ってその場を去ろうとした。元々鈴鹿を説得する気はなかった事になる。また春虎は、北斗が倒されても鈴鹿と戦おうとはしなかった。自分の無力さを良く理解していて戦うつもりも全くなかった。では春虎はなんの為に鈴鹿達の戦いを見にいったのだろうか?

 それは多分鈴鹿の力、神童と呼ばれ、十二神将にまで選ばれた類稀なるその才能に惹かれたから。

 春虎は夏目の式神を目指すも力・才能がなくその道を諦めた。春虎が問題に挙げたのは一貫して"自分には才能がなかった事"。それは、春虎の式神への未練、力への憧れの裏返し。

 だから春虎は"あれだけ凄い力を持った鈴鹿"が何をしようとしているのか知りたくなった。でも実際に話してみると鈴鹿はその力から逃げていた。世界の全て、自分自身の命にさえ価値を見出せず、盲目的に兄を黄泉返らせる事だけを考えていた。

 しかも、もし兄が黄泉返ったとしても、その命は妹の命を犠牲にしたもので、妹が世間を敵に回した敵だらけの世界で生きていかなくてはいけない。とても幸せに生きられるとは思えない。

 結局、鈴鹿は表面的には兄を命懸けで救おうとしているけど、その実兄の事なんて何も考えていない。ただ、自分が逃げる口実にしているだけ。本当に兄の事を考えているなら「黄泉返らせる」ではなく「黄泉返って幸せに生きて貰う」が最終目標になる筈。しかも、それを指摘され鈴鹿は言葉に詰まった。つまり、自分が本当は間違っていると判断するだけの思考力も残っていた。それでも計画を実行したのは、(鈴鹿は自覚できてないだろうけど)それが「兄の為」ではなく「自分の為」だったから。自分を犠牲に大好きな兄を黄泉返らせるという口実で、自分が兄の死という苦しみから逃げたかったから・・・・。(2013/10/28修正)


 そんな鈴鹿を見て、春虎は力のあるなしが問題ではないと気付いた。そして北斗の言葉、北斗の思いを真正面から受け止め、自分と向き合った春虎は、夏目の式神になる事を決意したのだと思われる。

以下は時系列順に見ていきます。

●冬児は土御門の影?

 OP明けて、教室で話す春虎と冬児。ここで気になるのは春虎が太陽に照らされ、冬児が影に沈んでいる事。

「夏目が・・・・夜行の生まれ変わり?」

 一応、こう言ったのは春虎だけど、ほとんど冬児が誘導したようなもの。普通なら、文献から知識を得ている冬児が照らされ、何も知らない春虎が影の中で驚く筈・・・・。

 これは冬児が土御門の影の部門である事の暗示
・・・・かも。よって冬児は良くて諜報部隊、悪ければ暗殺部隊。普通の者では知り得ない闇の情報を開示している?

 次点で、花火→晴れ共に春虎が鈴鹿の力に心惹かれている暗示。そして鈴鹿と話し力を持っているだけでは駄目だと気付いた=雨、と繋がっていく。でもあの雨は、力へ憧れていた後悔、ではなく、力を言い訳に"自分と向き合っていなかった後悔"。鈴鹿への失望ではなく、北斗を失う事になった自分への悔恨の涙・・・・の筈。

●喫茶店での話

 その後、喫茶店に呼び出されそこで話をする春虎と夏目。

「い、いえ、父は今上京してますから・・・・だから私、帰省したんです」

この台詞より夏目は父親と仲が良くなさそう。

「帰ります。これ以上話しても無益ですから。失礼します」

 また、こう言って帰ろうとする時、夏目はあからさまに目を逸らす。ムキになってるのが丸わかりでなんだか可愛い(笑)。

●雨は春虎と鈴鹿の涙

 色々あって、雨に濡れながら話す春虎と鈴鹿。雨は自分に向き合えず逃げている2人の悔恨の涙。春虎は北斗を喪った事でこの直後に、鈴鹿はまだ自覚してないみたいだけど、それに気付いた時に涙する事になる(だろう)。

●太陽だったのは北斗の方

 その後色々あって、雨の中を走りながら、ヒマワリを背にして笑っている北斗の姿を思い出す春虎。1話レビューでヒマワリは、"ヒマワリ=北斗"が"春虎=太陽"にどれだけ期待しているかを表している、と書いたけどそれだけじゃなかった。

 ヒマワリが向く先にいるのは春虎だけじゃない。と言うか春虎よりずっと近くには北斗がいる。ヒマワリを背にしている北斗こそが太陽だった。春虎がそれに気付かなかっただけ。でも、それに気付いた時には、厚い雲に阻まれ太陽の姿はもう何処にもなかった・・・・。

●竹林の意味

 また、雨に濡れながら、涙を流しながら春虎が走るのは竹林の中。1話レビューで書いたように、竹林は春虎と夏目の約束の象徴。また、竹はたわまぬ真っ直ぐな思いの表れ。

そんな竹林を走り抜けた春虎が夏目に言う事なんて1つしかなった。

 そして、夏目と儀式を交わし式神となった春虎。舌で五芒星を書くなんて、この儀式を作り出した人は天才ですね!・・・・男主人の式神には絶対なりたくないけど(笑)。

 そんな式神となった春虎が目にしたのは、部屋に満ちる金色の美しい霊気だった・・・・その綺麗な画が事件解決に繋がると願って次回に続く。
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2013年10月17日 20:14 by 元会長
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この記事へのコメント
記事拝見しました。

夏目の式神になるまえに、セロハンテープで直した北斗の式符を出した場面が印象的でした。北斗の式符をセロハンテープで直している間のことを考えると少し切なくなりました。おそらく春虎は直しながら、式神になる決意を固めたりしたんでしょうね。

式神になる儀式は、普通当主は男でしょうから男から男にやる儀式なんでしょう。この儀式作った人は罰ゲーム考えるノリで作ったんだと思います(笑)。

次の記事も楽しみにしています。
Posted by 歩くキャベツ at 2013年10月20日 00:31
歩くキャベツさんはじめまして、
コメントありがとうございます。

自分が陰陽師から逃げていたせいで北斗を亡くしてしまったと、
後悔しながら貼っていたと思うと切ないですね。

男→男前提に作ってるならホント罰ゲームですね・・・・
そうだとしたら春虎は凄い強運の持ち主なのかも(笑)。

こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2013年10月20日 20:28
確か式神にする儀式は任じますの言葉までですよ
その後は見鬼にする儀式で夏目さんのオリジナル要素が加えられてます
Posted by 名無し at 2013年10月23日 02:48
コメントありがとうございます。

個人的には夏目のオリジナルの方が嬉しいですね(笑)。
3話で儀式の内容が説明されたり、何かあれば
また3話でレビューで書きたいと思います。
Posted by 元会長 at 2013年10月23日 22:24



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Tracked: 2013-10-19 10:42