【凪のあすから4話】まなか無双のOP。紡がイケメン過ぎて光×まなかルートが進む!【感想】


凪のあすから 第4話『友達なんだから』

●OP考察

OP(オープニングテーマ)「lull 〜そして僕らは〜」

 OP冒頭は防波堤の先端にある"青色の"灯台に向かって走る5人。そしてそこから視点が上に上がり、目を貫くような眩い太陽に向かって飛ぶカモメが映される。

 灯台は船を導く道しるべ。太陽も人を照らし導くもの。そしてそれに向かって飛ぶカモメ。憧れ・理想に向かって突き進んでいく5人が印象深く描かれている。

 またこの時、まなか、ちさき、光、要、紡の順番で"灯台=憧れ"に向かって走っている。この順番が思い・情熱の強さ。

 ・・・・だとすると、ちさきが非常に危うい。まなかに次いで強い思いを持ちながら、それを押し殺しているちさき。いずれ潰れてしまいそう、っていうか次回の雰囲気がもう不穏・・・・。

 逆に後ろの要、紡の憧れ・思いは、まだ自制が効く静かな思い。


「肩をさらった 淡い潮風 駆ける 小さな背中を」

 ここで作りかけの大きな橋桁をバックにまなかが映る。この橋桁は地上の沿岸にずっと続いている。海村と地上を繋ぐ架け橋。そして3話レビューで書いたように、ウミウシはそれを見た者が自分の気持ちに気付く兆し・暗示・・・・役割のパワーバランス的に、まなかが単独主人公かと思うくらい重要な暗示が重なっている。

 その次は海沿いの道を歩く光と要が映され、柵の上を歩いていた光がバランスを崩して海に落ちる。地上に出て、(紡への対抗心から、地上に対する偏見・溝から)普通に道を歩けず=無難な対応ができず、失敗する暗示。

「僕は黙って」

 まなかに缶ジュースを投げて渡す光。"缶ジュース=まなかへの気遣い"をする光だけど、"狙いが良くなくてあたふたしながら受け取る=光に振り回される"まなか。でも、まなかはそれを全部受け止めた。

「ただ見つめてた 踏み出せない 狭間で」

 ここに限らないけど、5人でいても紡は一歩引いている。大人なイケメンと冷たい無関心は紙一重。そこに光×まなかルートの可能性がある・・・・気がする(笑)。

 また、ここで要はアイスを食べている。アイスは凍てつき固まった心。それを自分で溶かしている=成長の暗示。紡にアタックするまなかを見て、要もちさきにアタックする決心をする・・・・のかもしれない。

 あと光も風船ガムを1人で膨らませている。これも自分で成長する暗示。

 問題はちさき。まなかが紡に話しかけてる時はまなかをフォローして、まなかが寝てる時は光を気遣う・・・・できる大人の女、ではなく"無理して背伸びしてる子供"がそんな事をしてると・・・・。

 至の車に手を振る光や、喫茶店で一緒に過ごすあかり、至、美海、さゆ。ここがあったからあかりの事はそんなに心配してなかったのに・・・・バツイチ相手に横恋慕とか、どういうことなの・・・・まあ、僕はOPを信じてるから!(笑)。

「柔らか日差し包む教室には 飾った写真達が笑ったまま」

 船に乗り、海に思いを馳せる紡=海に憧れる紡。なら、次の教室の窓から飛んでいくシャボン玉は、それを見上げる4人の憧れ。そして、
"シャボン玉を作った=他の3人に憧れを見せる"のはまなか。
巨大な橋桁、ウミウシなど重要ポストを独占して、まなか無双過ぎる(笑)。


 またこれらに続いて、飲んだくれるうろこ様が映る。憧れに向かって進む5人を助けるのはうろこ様、そんな暗示・・・・な気がする。

「止めどない明日に 変わらない僕達は 凪ぐ水面の先どこまでも映して」

 ここの解釈が悩ましいけど・・・・"5人が憧れを見つめ、うろこ様がそれを補佐する"という前のシーンの続きと考えて、紡の為に海村に戻り何かする4人の暗示、だと良いな・・・・紡にエナを授けて欲しいと海神様に絡むとか(笑)。

「このままで良い その瞳に揺れてた儚い思いを」

 波打ち際・海と地上の真ん中で、海と地上を繋ぐ巨大な橋桁を挟んで"夕日=憧れの象徴"を眺めるまなか・・・・OPだけ見ると光・ちさき・要・紡でさえモブと錯覚しそうなくらい、ホントまなか無双(笑)。

 "夕日=憧れ"を眺めた後に流した涙の理由が気になる。紡に失恋するとするとこの次のシーンにも繋がるけど・・・・・・・・。

「そっと仕舞って」

 このシーンはおそらくOP冒頭の、防波堤の先の"青い"灯台に走っていった5人の続きのシーン。防波堤の先からみんなで海に飛び込んでいる。

 憧れ・理想を目指して進んだ結果、5人で海に向かう・・・・のかな?

 でもこの時、紡だけが見てる方向が他の4人からずれている。同じ海を目指しても、紡は地上の者として少し道が違う暗示・・・・なのかも。

 ともあれ、"輝く太陽と灯台=憧れ・理想の象徴"を背に、青く高い夏空の下、元気良く笑顔で海に飛び出した5人。その道が、胃薬の要らない幸せな道である事だけは確かでしょう!・・・・確か、だよね?(笑)。

●うろこ様と呪い

 前々から気になっていたのが、うろこ様の呪いの意味。普通の意味での呪い以外にも何か意味がある筈・・・・と思ってはいたけど、その意図がわからなかった。

「呪い、かけてやっても良いんじゃぞ?・・・・惚れた男を忘れられる呪いじゃ」
「そんなの要らない・・・・自分で何とかするもの」
「あかりもまだまだ子供じゃのう。自分でできる事には限りがあるというのに」

 でも、今回のこの会話より、呪いはまだ未熟な者を助けるもの。その者が一番望んでいる願いを叶える手助けをする。まなかは紡に惹かれ話しかけたいと思ったけど、それができなかった。だから、呪いがそのきっかけを作った。

 なら、あかりは至を忘れたいと願っている事になる・・・・確かに、海村の掟と美海に阻まれて、至を忘れたいと思ってるんだろうけど・・・・神様ならその奥にある本当の気持ち、至と結ばれたいという思いを叶えてあげるべきなんじゃ・・・・。

「承知いたしておりますよ、海神様。海の人間を"今"地上にやってはならない」

 更に海神とこんな思わせぶりな会話をするうろこ様。でも、まなかと紡は応援したし、"今"ってことは時間が経てば良いって事だし・・・・"今"はうろこ様を信じる事にする(笑)。そしてこれがOPで書いた、5人を助けるうろこ様にも繋がっていく・・・・と良いな。

以下は時系列順に細かい色々。

●まなかはウミウシ

 OP明けて、家庭科(?)でちらし寿しを作る光達。そこで、まなかがちらし寿しを他の班・地上の生徒にも勧めたせいで1波乱が起こる。

 でも最終的に、これのおかげで光達と地上の生徒達の心の壁が小さくなった。やっぱり3話レビューで書いたように、まなかはみんなの自省を促すウミウシの役割を担っているようだ。

●要は巨乳好き(笑)

「ちさきは大きいからね」
「要ストレート過ぎ」
「大きい方が好きな奴もいるよ・・・・あんま痩せてない方が中年男は好きらしいよ、テレビで見た」
「フォローになってないよ」
「素直に喜べば良いのに」

 色々あって、おじょし様を直しながらこんな会話をする要とちさき。要こそ素直にちさきを褒めれば良いんじゃないかな(笑)。

●イケメンと無関心は紙一重

 その後、やってきた紡と口論になって、ちさきは部屋を出ていく。ちさきをフォローする要に「わかってる」と答える紡。実に大人でイケメンな対応だけど、今までちさきが感情的になったところを紡が見る機会はなかった筈。だから流石にこれは冷たい社交辞令に聞こえてしまう・・・・まあ、※ただイケの法則とかもあるけど(笑)。

 冷静な大人な対応は、無関心な冷たい対応と紙一重。その紙一重で失敗したのが要な訳だし。OPでも書いたけど、紡の1歩引いた・大人の対応が、そのイケメンさが、光×まなかルートが進む隙になる・・・・のかも。

●光はロリコン?

 その後、巨大な橋桁の風景を挟んで美海が映る。その橋が暗示する繋がりは、光と美海。冒頭の光の台詞

「お前、美海みてーな"卑怯"なやり口は、俺嫌いだ」

にすっかり落とされた美海。それは続くさゆとの会話で言った

「どうしてそういうの・・・・"卑怯"だって、そういうの!そういう"卑怯"なやり口は私大嫌いだ!」

からも明らか。お巡りさんこっちです!(笑)

●背中を向けて話すのは

 色々あって、うろこ様に背中を向けて話すあかり。そしてシーンが変わって光達に背中を向けて途中まで話す美海。どちらも嘘、後ろめたい話をしている演出。視線を逸らしているところも同様の演出。

●灯台の意味

 その後、2人で夜道を歩く光とまなか。ここの背景に灯台が映っている。

「うろこ様に言われたの。私はひー君やちーちゃんや、要や・・・・守ってもらってばっかりだったって・・・・本当にそうだと思う。うろこ様"たまには"良い事言う」
(中略)
「私も一緒に散々言われる。これからは私もひー君の事守りたいの。守るからね!」

光の優しさ、そしてそれに守られてきた自分を再認識して、今度は光を守りたいと光に告げるまなか。灯台は、まなかが理想・進むべき道を見つけた事を暗示していた。

 あと、あかりや、まなかからの扱いが酷いんだけど、うろこ様はもう少し信仰心集めないとヤバいんじゃないかな?(笑)。

●開けたのは心の扉

 色々あって、クラスメイトにチェストされ2人で扉を吹き飛ばす光。この時の扉は心の扉。2人が開けた(ブチ破った)のは心の扉。そして晴れて光はクラスメイトとのわだかまりを解く事ができた。

 そんな訳で、至が不倫じゃない(バツイチ)とわかって、クラスメイトとの壁も小さくなって、美海とさゆとの距離も近くなって、良い感じだった今回。最後のちさきの独白で一気に不穏になってしまったけど、きっとウミウシ(まなか)が正しい道に導いてくれる筈!(笑)・・・・といったところで次回に続く。
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2013年10月27日 17:56 by 元会長
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