【<物語>シリーズ セカンドシーズン19話 鬼物語3話】余接は「暗闇」の事を知ってて暦を誘導してる?【感想】


鬼物語 第忍話『しのぶタイム其の參』

●(器が)ちっちゃくないよ!

 冒頭、暦と忍が話すシーンでまず気になるのは、奥に光る紫の光。光源から横に伸び画面を横切るその光の意味・・・・やっぱりこれは誰かの心・状態を表す演出・・・・に見える。

 よってこの紫の光は、廊下の余接を警戒している忍の演出。そう言えるのは

「暗闇の正体は最終的にわからずじまいという事なんだな?」

暦がこう言う時に暦の奥の廊下側に焦点(光源)があったり、

「ふん、ワシを後期高齢者と面と向かってまだ呼ぶ度胸が残っておったとは意外じゃったぞ、憑藻神娘」

喧嘩を売ってきた余接に忍がこう言う時、一番強い紫の光が2本も忍と重なるから。

 これらより、忍は余接がいるとわかって、敢えてそれに触れず話していたと思われる。

●2人に気を遣ったのに・・・・

「しかしこれ、考えてみれば夢のような状況だな。教室の中にまず僕がいて、そしてその周囲に、少女と、幼女と、童女がいる。なんだ、ここはひょっとして桃源郷か?」

 そして忍と余接の仲裁をするため、敢えて素に戻る変態を演じる暦。そう言えるのは以下の地の文から。

敢ヘテ悪役ヲ演ジタ甲斐ガアツタト言フモノダ。

 また、この時から真宵が目覚めるまで、画面奥に赤い光が映される。これは忍と余接の仲を取り持とうとする暦の心を演出している。そんな風に暦は気を遣っているのに、忍は意地悪な質問ばかりを投げつけてきて、涙目になる暦・・・・まあ日頃の、この後の真宵へのセクハラの報いだよね(笑)。

●椅子の塔

 あと前回からずっと気になるのは、真宵が寝かされている椅子の塔。その意味は・・・・真宵が遠い・特異な存在である暗示。

 忍や暦や余接が一時的にその上に乗る事もあるけど、真宵以外はすぐ降りている。前回〜今回の最初まで忍が長い間椅子の塔の上の辺りにいたけど、それは忍が"神=遠い存在"だった時の話をしていたから。そして真宵だけがずっとその上にい続けていた。

 でも、忍や暦がどんどん"塔を崩して=真宵との距離を縮めて"いく。そして忍とじゃれた真宵が床に降りた途端「暗闇」が現れた・・・・。


 畏れ多い、神のような特異な存在に気安く接しようとする、それが「暗闇」が出てくる条件・・・・とか?

●怪しい余接

 また現れた「暗闇」から逃げるために、忍は暦の影に入り、暦は真宵を抱きながら余接にしがみ付く。アンリミテッド・ルールブック・離脱版を期待した暦だけど

「え?ちょ、大胆すぎるよ、鬼のお兄ちゃん。やめてよもう、変なところ触らないで。こんな時に何考えてんの?」

と余接に変態扱いされてしまう今までの変態行為の報いだね(笑)

 このせいで(とは言い切れないけど)、「暗闇」が暦の影に重なってしまい忍と暦のリンクが切れて、忍は取り残されてしまう。

 17話レビューでも書いたけど、余接は「暗闇」について知ってて暦を誘導している節がある。ここもわざとボケて忍と暦のリンクを切った気がしてならない。

 その後も、暦が吸血鬼かどうかすら判別できない余接が、暦の影の中を探り忍がいないと告げるのもなんか怪しい。

 更にアンリミテッド・ルールブック・離脱版で飛んだ山から下りたところで"偶然"臥煙 伊豆湖に会うなんてでき過ぎている。


 これらより、余接が最初からそのつもりで伊豆湖のところにまで誘導したように思えてならない・・・・。

●余接の気持ちは?

 話を戻して、アンリミテッド・ルールブック・離脱版の衝撃で気絶していた暦が目を覚ますと、そこは滝と川に囲まれた美しい山の中だった。

 この時、奥の青い光は余接が嘘をついている・芝居しているのを示す演出。

「と言うかさ、鬼のお兄ちゃん。怪異殺しの奴をそろそろいい加減影から引っ張り出してくれないかなぁ?」

 でも、この余接の台詞からしばらく画面が白黒になり、奥の青い光も消える。多分ここは余弦or伊豆湖のシナリオにはなかった部分だという演出・・・・な気がする。

 もしそうなら、余接は、余接が気に入らない忍が影に引き篭もった事にしたかった事になる。でも、暦の忍に対する信頼が厚い事を知ってそれを諦めた・・・・問題は余接がどうしてそんな事をしたのかという事・・・・。

●黄色く光る蛍=忍

「冗談じゃねーぜ。じゃあ僕は忍をあの正体不明の『暗闇』の下に置き去りにしてきちまったって言うのかよ?」

 色々あって、暦がこういった後、画面を横切る蛍がアップで映される。よって、黄色く光る蛍は忍の暗喩。

 暦は蛍の光のように微かに忍の存在を感じている、それはリンクが切れても繋がる暦と忍の絆の証。でもそのせいで暦は忍が影の中にいない事に気付けなかった。
蛍はそんな暦と忍の関係を演出している。

●四つ葉のクローバー

 更に色々あって、余弦と連絡を取るために山を降りる事にした暦達。そこで暦は、またアンリミテッド・ルールブック・離脱版をするよう余接に頼む。でも、忍とのリンクが切れ弱くなっている暦には無理だと、余接はそれを断った。そして歩いて山を降りる暦達。

「弱くなっている・・・・と斧乃木ちゃんは表現したが(後略)」

 そこで暦がこう言う時、四つ葉のクローバーが映される。7話(傾物語1話)での余接の台詞

「ねえ鬼のお兄ちゃん、こうしてみると誰が一番幸せなんだと思う?いや3人(暦、余接、真宵)ともそれぞれそれなりに運の良い方だと思うんだよ。死んでもその後も意識を保ち続けられるというのは幸運と言っても良いんだと思う」

を受けているなら、クローバーは暦が人間に近付いた、幸せな生活に近付いた事の暗示。怪異になる前の人間の方が更に幸運なのは間違いないだろう・・・・でも、忍を失いかけて幸せに近付いたというのはなんか違う気がする・・・・。

 ならこのクローバーは・・・・余接?暦とゆっくり話しながら移動できるのが楽しい・・・・とか?


●希望の光、なんだけど

 そして今回の最後で、山を下り、麓の民家で電話を借りようとした暦。その家から出てきたのはなんと臥煙伊豆湖だった。

 伊豆湖の登場に合わせて、山裾が明るくなり、朝日に明るく染まりはじめた空が映される。探していた伊豆湖に会え、"夜明け=希望"の光が見えた暦の演出・・・・なんだけど、なんか余接にここまで誘導させたような気がしてならない(笑)、といったところで、またまた気になる引きで次回に続く!
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2013年11月15日 23:54 by 元会長
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