【凪のあすから8話】その差が…思いが口に出る光と、ムッツリちーちゃん(笑)【感想】


凪のあすから 第8話『たゆたう想いのさき』

●光の(物語的な)役割

 冒頭は、家の側であかり達を待つ至と美海。そして至の家に向かう光とあかり。

「はぁ、口ん中ジャリジャリするし、くっそ、うろこ様の奴容赦ねー」
「はぁ、足の裏ジャリジャリするし、早く風呂入りてー」

 上はその時に光が言った台詞。下は後のシーン、あかりにプレゼントする貝をみんなで探した後、至の家に帰る時の光の台詞。明らかに上の台詞を受けている、のは間違いないんだけど・・・・。

 まず、上下の台詞を言う時、あかり、まなか、ちさき、美海、要、紡も一緒にいたのに、文句を言ったのは光だけ。つまり、これは光だけの何かを示すための台詞。

 そして「口ん中ジャリジャリする=口の中に異物が入って邪魔な状態」。そんな状態で喋れば「奥歯にものが挟まったように」「歯切れが悪くなる」。これらは言いたい事をぼかしてはっきり言わない事を指す言葉。靴に砂利が入って邪魔な感じも、そんなはっりきりしない、すっきりしない状態と言える。


 よって、光の台詞に込められた意味はただ1つ、光は思った事をそのまま口に出す事ができる、それを印象付けている。

 上の台詞の時、大人・あかりだと理不尽に思っても、それを口にしなかった。悪く言えば泣き寝入っている。でも光は、父親や、神の使い・うろこ様が相手でも、構う事なく自分の気持ちを口にした。

 上記のあかりは勿論、紡の事が好きなのに、ちさきを気にして距離を取っているまなか、説明不要なくらいもうどうしようもないちさきと要、あかりに素直になれなくてプレゼントを探した美海・・・・だとすると紡も・・・・今回の町にいった用事、おそらく両親絡みで不穏なフラグが立った・・・・?

 そんな中、光だけが素直に自分の気持ちを口にした。そう考えられる根拠はもう1つ。そう解釈すると、後のエレベーターのシーンがとてもすっきり説明できるから(詳細はまた後で)。

●まだ子供だから・・・・

 話を戻して、至の家で晩御飯を食べる光、あかり、美海、至。光と至の会話が弾まないのは仕方ないけど(笑)、

「足が4本しかない・・・・」
「タコは8本足だもんね」

美海とあかりの会話もこれで途切れてしまう。本当はあかりと仲良くしたいのに上手く話す事ができない美海は・・・・。

●諦めているあかり

 食事の後、光と美海がふとんに入った後、台所で話すあかりと至。

「私ね、海に戻れなくても良いの。みんなに反対されたままでも・・・・みんなでホカホカのご飯食べて、1日あった事を報告しあって、一緒に過ごせれば、それで良い」

 上で書いたように、父親やうろこ様達が間違っていると思っても、相手の改善をもう諦めているあかり。ここと比べると"ジャリジャリする"と文句言ってた光が俄然主人公に見えてくる(笑)。子供でも、配慮が足りなくても、おかしい事をおかしいと言える光が、道を開くと信じたい・・・・。

「みおりも時々ね、海、見てたんだ。あかりに同じ思い、させたくない。ちゃんと許してもらって、ちゃんと祝福して貰って・・・・ちゃんと、結婚しよう!」

 そして、そんなあかりにこう言う至。いつの間にこんなイケメンに・・・・?(笑)。

●みんな可愛い!

 夜中、そんな2人の話を思い出し、海の大人達への怒りを再燃させながら、エナが乾かないように塩水を作る光。

「私もずっと・・・・反対した。でも、今は違う・・・・違うのに、今日も上手くできなかった」

そこに美海もやってきて、こんな風に晩御飯の時に上手く話せなかった事への後悔を口にする。

 悲しそうな美海も、なら言葉の代わりにプレゼントを渡そうと、光と一緒に買い物にいく事になって喜ぶ美海も、とにかく美海が可愛い(笑)。

 翌日、プレゼントを買いにいこうと言ったのに姿が見えなくて、美海を探す光。そこにリュックを背負った美海が帰ってくる。リュックを光から隠すように、ずっと光の方を向いて、光の側を通り抜ける美海。その仕草も可愛いけど、リュックの中身も・・・・。

 そんなこんなで2人が駅にいくと、まなか達もきていて、お洒落してきたまなかとちさきもとっても可愛い!

●要は・・・・

 そして、町への電車に紡も偶然乗り合わせて・・・・。

「なあ紡、町に詳しいんだったら、用事のついでに案内頼めねー?」

紡にこう頼む光。それを聞いて喜ぶまなかに、目を逸らすちさき。そしてそんなちさきを見る要。

 まだ動きがなくてイマイチ何を考えているかわからない要だけど、ここに限らず目で追ってるのは常にちさき。要がちさきを好きなのは間違いないと思うんだけど・・・・。

●健気な美海

 そして町に着いた一行。海から離れた町でエナの心配をするけど、大きなデパートの壁に「塩水あります」というマークを見付ける。大きな店にはエナ用の塩水が用意されていると言う紡。

 でも、それを見て俯く美海。実は夜中に塩水を作っていた光を見て、美海のリュックには海水が汲んであった。でも、その施設があればリュックの海水は必要なくて、それがちょっと悲しい美海。でも、それを口には出さなくて・・・・そんな美海が健気過ぎる・・・・。

●相変わらず・・・・

 そしてデパートの貴金属店であかりへのプレゼントを探す一行・・・・そもそも何処で探せば良いのかわからないんだろうけど、ちょっと小中学生が買い物できる店じゃないよね(笑)。

 その店に貼ってあったポスターのネックレスが気に入った美海だけど、

「たっか!いや、つーかさ、こんなの海に幾らでも転がってんじゃん」

それを見た光がこう言ってしまい、俯く美海と、光に抗議の視線を向けるまなかと、困った顔のちさき・・・・なんか、上で思った事を口にできる光を褒めた気がしたけど、勘違いだったかな(笑)。

●でも、安心の主人公

 その光の失言が元で、他の店を回る事になった一行。エレベーターで移動しようとするけど、最後のちさきが乗ると定員オーバーのブザーが鳴ってしまう。そこで光も一緒に降りて、2人で次のエレベーターを待つ事になる。これはずっとネタにされるね、薄い本で(笑)

「光・・・・ずっと好きでしょう?・・・・まなかの事・・・・」

 ところが、エレベーターに乗り込む直前、ちさきが光にこう言って、2人っきりのエレベーターで気まずい2人。光から離れて背中を向けてるちさきの立ち位置がそれを物語っている。

「でも俺、応援してやるって・・・・諦めるって決めたから。最初は紡、地上の奴とかあり得ねーって思ったけどさ、俺自分ばっかで、あいつの気持ちとか、全然考えてなかった。でも、色んなまなか見てきて、あかりの事もあってさ、だったら俺はまなかの事、笑顔にしてやりてーって、そう思った」

 でも、光はまなかを好きな事を否定したりしないで、その上で、それでもまなかを応援したいと、ちさきに話す。

 この台詞だけでなく、今までの台詞から、光の思いは恋ではないのでは?恋ではなく、チームのリーダーとしての父性・庇護欲、そんなものなのでは?そう感じていた。だから、好きだという気持ちを押し込めてその相手を応援すると言っても、ちさきとは不安感が全然違う、何故か安心して見ていられると。

 でも、父性でなく恋だと思える描写も多くて
・・・・と悩んでいたんだけど、光が安心できる理由がわかった。ムッツリちーちゃん(笑)と違って、光は素直に思いを口にしているから。だから、本当にまなかへの思いが恋だとしても、光は上手に失恋できる、とどこか安心・信用して見ていられるのだと思われる。

 これが上で書いた「ジャリジャリする」の台詞が、「素直に自分の気持ちを口にする光を示したもの」だというもう1つの根拠。

●安心できないヒロイン・・・・

 一方で、今回も光を好きな気持ちと、変わりたくない・変わって欲しくないという気持ちを隠したままのちさき。

「お前ってホント良い奴だな・・・・ありがとな」
「・・・・違うよ・・・・ううん、応援代、ゴリゴリくんリッチ10本ね」

 エレベーターの降り際に言った台詞を、光が良い方に解釈してくれて、なんだか騙しているような自己嫌悪を抱いてしまうちさき。なのに、一旦は"違う"と言いかけたのに、それをまた作り笑いとゴリゴリくんで誤魔化して。

 ほとんど同じ事をしてるのに、この差、この不安感。むしろ光と連続で映されて、対照的にちさきの駄目な子さが強調されていた・・・・。

●○級フラグ建築士

 でも結局良いプレゼントが見つからなくて、色んな店を探し歩く光達。色々あって、それでも

「よし!エナも万全になった事だし、俺達でぜってーに見付けっぞ!」

と意気込む光・・・・なんか最近、光の失敗フラグ建築技能が上がってるよね(笑)。

●最後は平和に・・・・

 そして光の失敗フラグのせいで(笑)結局プレゼントは見つからなくて・・・・でも、電車で紡が言った

「光の姉貴にとっても、あんたが選んだ事が大事なんだと思う」

この言葉を聞いて、みんなで海岸を探し手作りの貝のネックレスをあかりにプレゼントできた美海。

「この貝殻、みんなで一杯探したから。美海の好きをね、あかちゃんにあげたくて・・・・違うのが良かった?」
「ううん・・・・これが良い、これが一番嬉しい。ありがとう、美海ちゃん」

 ちょっと不安そうにネックレスをあかりに差し出す美海と、それを大事そうに受け取るあかり。健気で可愛い2人を見ながら今回は終了・・・・

ではなくて、最後は地上なのに塩の結晶・ぬくみ雪が降って、不穏な空気が流れる。ここ数話ずっと引っ張られてる近々起こる異変とは一体・・・・?といったところで、次回に続く!
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2013年11月24日 19:06 by 元会長
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