「少し練習させて欲しいの・・・・人に使うのは"久しぶり"だから」
冒頭はこう言って使用人を凍結界に閉じ込める名瀬泉・・・・前は誰に使ったんだろう・・・・そして練習して誰に使うつもりなのかというと・・・・。
●百合の園
OP明けて、桜を起こそうとする未来。2人で一緒に暮らしはじめたようだ。7話レビューで書いた"鈴=桜"というのは間違ってなかった(笑)。
その後、駅で桜がお茶目だったり、相変わらず秋人が眼鏡フェチだったり。そして学校では二ノ宮雫先生が喪女なのを盛大にアピールしたり(笑)。
帰りがけにみんなで寄った新堂写真館では、未来のバニー姿が可愛かったり!、彩華がお金に汚かったり、秋人母が相変わらず前衛的だったり・・・・。
その後、秋人達は駅前の公園で解散し・・・・1人になった美月に、車で送ると弥勒が声をかけるのだった。
●胡散臭い弥勒
「どうして貴方が?」
弥勒の車の中で、車で送ると言った弥勒にこう質問する美月。この時車はトンネルの中。先の見えないトンネル=何が目的なのかわからない弥勒の演出。
でも、"境界の彼方(妖夢)"の話になると、トンネルを抜け広々とした海と空が映される。弥勒の目的がなんなのか、視界が拓けた事が演出されている。
「どうして私にこんな事を教えるの?」
「異界士協会としてもずーっと注視してる妖夢なんですが、情報を握っていると思われる名瀬家のガードが固くてねぇ」
ただ、弥勒がこう言う時、顔が映されず、ハンドルを操作する手元のアップが映される。声がしたと思ったのに振り返って誰もいなければ空耳だと思うだろう。だから姿が見えれば見えるほど、それに比例してその言葉の信用度が上がる。特に顔は一番重要。その顔を隠している=何か隠している、嘘を付いている演出。また小手先でハンドルを操作するのは、都合の良い事を吹き込んで美月を操ろうとしている事の表れ。
「栗山未来に関する興味深い情報を手に入れましてね」
更に弥勒がこう言う時、骸骨の人形が映される。よって、骸骨の人形=未来。この後弥勒は、泉が未来を利用して何かをしようとしていると言うけど、弥勒も未来を死神扱いし利用しようとしている事が伺える。
桜に続いて美月、そして未来まで・・・・秋人(妖夢)が大活躍する薄い本が厚くなるな!(笑)。
●OPの最後の絵
少しシーンを戻って、弥勒の車がトンネルを抜けてすぐ映される、夕焼け空とその下に広がる"境界の彼方"。本来夕日を受け黄金に輝く筈の海面は青く、しかも鏡のようにはっきりと空の様子を映し出している。これを見て思い出したのはOPの最後に映される絵。
それ以外にも、鏡面、それに強い関心を持つ美月、の伏線が張られていて、
OPの最後の絵は"満月=美月"と"境界の彼方"を暗示したもの
と考えられる。
だとすると、美月が"境界の彼方"に取り込まれるとか、なんか不穏な雰囲気が漂ってくるんだけど・・・・。
●シスコンになっても仕方ない
そして海岸で車から降りる美月と弥勒。そこで怪しいおっさんが美月を襲う事案が発生しかけるけど、博臣が割って入りそれを阻止する。
「妹の後を追ってこんなところまでくるなんて、シスコンみたいですよ」
「心外だな、みたいは余計だ!」
戦いながらこんな事を言う2人。やだ、このシスコンちょっとカッコイイ(笑)。
そして何かの呪文を唱え博臣を誘い込んだ廃バスごと爆発させる弥勒。
「お兄ちゃん!」
「良い『お兄ちゃん』頂きました」
それを見て思わずこう言ってしまう美月に、爆発をかわし戻ってきた博臣がこう言って、耳を赤くしながらちょっと頬を膨らませる美月がとっても可愛い(笑)。
●サブタイ?
そして夕日が全部の窓を黄金色に染めた電車で悪夢にうなされる秋人。色だけ見たらサブタイの凪黄金に見えるけど、秋人は悪夢にうなされていて全然凪いでいない。
また、前の車や海岸のシーンで映された海は、鏡のように凪いでいたけど"境界の彼方"のせいで青色だった。よって、どちらもサブタイを指してはいない。なら、サブタイは・・・・。
●流石黒幕?
悪夢のせいで目が覚めた秋人。その前の席には、いつの間にか泉が座っていて
「疲れてるのね・・・・もう少し、休んでいなさい」
と言って秋人に凍結界をかけてしまう。冒頭で泉が言っていた練習は多分これの練習。
そして昏睡状態になった秋人は彩華のところに運ばれる。
「妖夢の部分だけやのうて、人間の部分も極端に弱ってる気がすんねん」
秋人を診て、こんな事を言う彩華。泉の結界は、秋人の人間の部分だけ結界に囚えるなんて便利な事ができるっぽい?
そんな秋人の傍に付き添って、じっと心配そうに見つめる未来。どれだけ秋人の事を大切に思っているかが伝わってくる・・・・。
そして弥勒と姿の見えない誰かとの思わせぶりな会話を挟んで、凪がはじまりヒャッホイする二ノ宮雫とモブ異界士達(笑)。そこに泉も現れて妖夢達を切り刻んでいく・・・・。
●弥勒ェ・・・・
シーンが変わって、倉庫の中の電車で弥勒がした"境界の彼方"と泉について話をする美月と博臣。
「以前、異界士協会には注意するよう、泉姉さんにも言われた事がある」
そして博臣がこう言う時に、骸骨の人形を指で弾く弥勒が映される。(おそらく)未来を利用して秋人か"境界の彼方"を倒そうと考えているのだろう・・・・。
「泉姉さまのところにいってくる!」
「白を切られて終わりだぞ」
「なんとかしなさいよ、実の姉でしょ?」
「その言葉は自分に帰ってくるだけだぞ」
そして名瀬家ではあっても蚊帳の外の2人。手詰まり感が漂ったところで、未来からメールで秋人が倒れた事を知らされる。
●サブタイ
一方、コンビニで晩御飯を買って、桜と一緒に家に帰る未来。その道すがら桜は、未来が望むなら秋人の傍にいれば良いと未来に言う。
「『不愉快です』は不愉快じゃない。昔お姉ちゃんが言っていた」
「誰も止めない、未来が神原先輩の傍にいたいなら」
昔から未来の事を見ていてくれた、知ってくれていた桜。そして、今も未来の気持ちも察してくれて、未来の背中を押してくれた。
「だから、そういうんじゃありません。ただ、普通なんです。私が呪われた血の一族でも、こんな異能の力を持っていても、普通なんです。最初から、ずっと・・・・」
「良かったね・・・・出遭えて」
そして桜にこう言われた未来の目には、街灯の光が、黄金色の凪いだ海のように穏やかに映り込んでいた。それは、今までの秋人の輝く思い出と、未来を応援してくれている桜の姿。そしてそんな温もりに囲まれて、幸せで、凪いでいる未来の心。
「不愉快です」
「今のも不愉快じゃない」
だから2人はこんな会話を交わし、未来は秋人のところに向かうのだった・・・・。
●ボス達の戦い(笑)
一方、秋人のいる新堂写真館には弥勒がやってきていて、理由は言えないが秋人を渡すよう彩華に迫る。でも彩華はそれを断り、妖夢の姿・九尾の狐に戻り弥勒と戦う・・・・白面の者だったとは、彩華さんパネェ(笑)。
でも、凪で力が激減している彩華は弥勒に押され、弥勒の攻撃が直撃すると思われた刹那、2人の間に泉が割って入るのだった。
「・・・・早いですね」
「待たされる方が、好みだったかしら?」
そして悪そうな顔でこんな事を言う長女。
そんな折、愛しかいない部屋で、遂に秋人(妖夢)が目を覚ます!・・・・丁度冬コミの季節だし、愛ちゃんが心配過ぎて薄い本が厚くなりそうなところで(笑)、次回に続く!
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