●本心を偽る冬馬
「ここはね、2人の音に、はじめて混ぜて貰った場所なんだ・・・・2人に、はじめて割り込んじゃった場所なんだ・・・・」
冒頭は冬馬を屋上に呼び出して、こう切り出す雪菜。そして本当に春希を取ってしまって良いのか冬馬に尋ねる。
この時、雪菜は冬馬の方を向いていて、顔もちゃんと映されている。何か嘘や隠し事があると人は顔を背けがち。話す時は相手の目(=顔)を見て、と良く耳にするのはその裏返し。よって、雪菜は本心から真っ直ぐ冬馬に向き合っている。
でも、自分は春希をなんとも思っていない、それは雪菜の思い込みだと冬馬は答える。この時、冬馬は雪菜に背を向けている。更に顔もほとんど映されない。
雪菜の方が春希に相応しいと身を引くつもりでも、まだ春希に未練がある、春希への思いを清算し切れていない。だから、冬馬は正面から雪菜に向き合い顔を見せる事ができなかった。
もしここで冬馬が自分の本心を告げていれば、雪菜は身を引いていた筈。だから、こじれた原因は"春希"だとしても、冬馬にもちょっとこの辺の問題があったのは間違いない。間違いないんだけど・・・・。
●もう百合で良いよね!(笑)
「違う雪菜、かずさだ・・・・いい加減、私の事はかずさが良いな」
話を戻して、でもこの台詞以降、かずさも雪菜の方を向き、ちゃんと顔も映される。雪菜と親友になりたいという思いが、確かに本心で真剣なものである事が伝わってくる。
「1人くらい、私の事、そう呼ぶ奴がいても良いよな・・・・」
「かずさが・・・・かずさが男の子だったら良かったのにな・・・・」
そして、冬馬の胸に体を預けて泣いている雪菜を抱きしめながら、こう言う冬馬に、その胸の中で泣きながら冬馬を見上げ、こんな事を言う雪菜・・・・。
かずさの方が遥かに漢気があるし、もう春希を抜いて、2人が百合カップルになれば万事解決だね!(笑)。
●理不尽・・・・
少し時間が流れ、期末試験最終日。一通り試験は終わったけど、冬馬はまだ追試が3つも残っていた。だから、テスト後も残って冬馬の勉強を見る雪菜と春希。
でもそこに早坂や、依緒や武也がやってきて、結局みんなでカラオケにいく事になる。
「かもしんないけどさぁ、なんで急いで決断しちゃったのかなぁ、春希・・・・」
(中略)
「けど、俺の予想じゃ春希の本命はさぁ(冬馬だと思っってた)」
そしてカラオケからの帰り道、依緒の台詞が切っ掛けで、早坂がこんな事を言いそうになり、武也と依緒が強い口調でそれを止める事になる。依緒も武也も口には出さなかったけど、早坂を止めた事が、そう思っている何よりの証拠。
早坂はそんな依緒の話に乗っかっただけなのに、ちょっと可愛そう・・・・まあ野郎の準レギュラーなんてそんなもんだよね(笑)。
●車の意味
また、少し時間が流れ、冬馬も無事追試を合格し、そのお祝いも兼ねて、春希達はクリスマスに3人で泊りがけの温泉旅行にいく事になる!?そして移動手段は冬馬の運転する車で・・・・。
問題はこの車に込められた意味。考えられる可能性は2つ。
1.車はここからの冬馬のピアノ人生
2.車はここまでの冬馬の春希への恋
まず1だけど、その車の向かって左のフロントライトには(おそらく何処かにぶつけて)大きなヒビが入っていた。これは母親へのわだかまりで、真剣にピアノに向き合えなくなっていた冬馬の心の傷。
でも、春希と雪菜のおかげで"車に乗る事ができた=再びピアノと向き合う事ができた"。そしてコンクールを目指して、再びピアノと向き合った冬馬が運転し、春希と雪菜が一緒についていく。
ところが、春希のせいで道に迷うし、最後には雪(=雪菜)のせいでスリップしてしまう・・・・これからそんな事が起こると思うと胃が・・・・。
でも!迷った事で春希と喧嘩するのが1話の鬱展開だとすれば、その後更に雪菜が冬馬を追いかけて(?)冬馬と衝突する事になる。しかし、それはピアノしか見えなくなっていた冬馬に休息・安らぎを与える切っ掛けになり、3人はもう1度笑い合う事ができた。そして3人は再び走り出し、最終的には宿まで辿り着けたのだった・・・・と、無理矢理ポジティブに解釈してみました!(笑)。
まあ、スリップした後に雪菜が「WHITE ALBUM」を歌って、前回の冬馬や、この後風呂に入った春希が冬を「『WHITE ALBUM』の季節」と言っているから、多分春希のせいで道に迷い、雪菜のせいでスリップするのはこの冬、ごく近い未来。そしてそれが1話の鬱展開に繋がるって線が濃厚なんですけどね(白目)。
サブタイの「やがて"冬"が始まって」的にも、冬馬のピアノ人生がはじまって=春希と雪菜の心が凍てついて、と何故か上手い具合に当てはまるし・・・・。
だから、スリップして止まってしまうので、「車=かずさのピアノ人生」というのはちょっと違う気もして・・・・「車=これから3人を引っ張るのは冬馬」なのかも。まあ、どっちにしても3人で笑ってるのはミスリードを誘うノイズという事に・・・・。
2は、まず車のフロントの傷からして上手く説明できないし、ライブまでハンドルを握ったのは3人全員で、冬馬だけが運転手というのは違和感があるし・・・・雪菜のせいでスリップしたけど、3人で笑い合えているってところだけは今の状態と合致するけど・・・・。
●色々\(^o^)/
その後はなんとか宿に辿り着けるんだけど・・・・3人で夕食を食べながら色々話す内に、来年も再来年もまたこうして集まりたいと言う雪菜に
「そんなの約束できない。私はお前達と進路だって違う。来年の事なんてわからないよ」
2人から距離を置こうとしている冬馬はこんな事を言う。それでも3人で集まりたいと言う雪菜に
「けど、もし私に男ができたら?」
冬馬がこんな事を言って、彼女=雪菜がいるのに明らかに動揺する春希・・・・そしてそんな春希を見る雪菜の目が怖くて・・・・。
結局冬馬が冗談だと言ってそれは有耶無耶になり、寝てしまった雪菜を膝枕する冬馬。そんな2人に毛布をかける春希だけど
「彼女以外の女にそういう事するな」
冬馬は春希にこう釘を刺す。
「なあ冬馬。俺もその物好きな仲間に・・・・」
「止めろ」
更に雪菜と同じく冬馬の親友になりたいと言う春希を拒絶する冬馬。冬馬は雪菜に言った通り、春希と距離を置こうとしている。春希が傍に座れず、障子越しの椅子に座ったのは、障子=冬馬がちゃんと拒絶している事の表れ。でも、2人を遮るのは薄い障子な訳で・・・・。
何より、"雪菜が3人でいる事を望んで"、多分そのせいで冬馬もずるずると未練を断ち切れなくなって・・・・だから雪菜が悪いとも言える訳で・・・・因みに優柔不断な春希は、雪菜がそうしなくても多分優柔不断だったから、情状酌量はなしの方向で!(笑)。
「だから冬馬、お前は俺にとっても大切な友達だ・・・・そう、思ってて良いか?」
「・・・・知るか・・・・」
冬馬が断っても、春希はこう食い下がり、冬馬もそれを拒む事ができなかった。そしてこの時、木に積もった雪にどんどん雪が積もり、ついにそれが木から落ちるところが映される。
"降り積もる雪=3人でいたいという雪菜の思い"、でもその思いは重過ぎて、結局"雪=雪菜の思い"は地面に落ちてしまう・・・・。
●お風呂シーン!
そして場面が変わり、ついに待望のお風呂シーン!・・・・と思ったら映ったのは春希で、怒りゲージが振り切れそうになったけど、ちゃんと雪菜が冬馬も連れて乱入してくるので、家の壁を殴らずに済んで一安心(笑)。
そして雪菜に無理矢理押され、冬馬担当だったバスタオルさんが力尽き、雪菜担当のバスタオルさんも職務放棄し、3人一緒に露天風呂に入る事になる!
そこで冬馬がピアノコンクールに出ると告げ、雪菜も春希も大喜びし・・・・最後の台詞はフラグ過ぎるので聞かなかった事にして(笑)次回に続く!
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