【東京レイヴンズ8話】ホモォ?いいえ、春虎と冬児の友情です!(笑)【感想】


東京レイヴンズ #08 「cHImAirA DanCE -生成-」

●鬼だらけ

 OP明けて、"鬼喰・鏡 伶路""鬼の生成・冬児"を片手で吊るしながら、2年前の霊災テロで"自ら鬼となった大連寺"の事を話す。そして今回の霊災を起こしたのは、その大連寺の、"鬼の片腕だった六人部 千尋"。また、後に冬児を探す春虎はその途中で"鬼の式神・角行鬼"と遭遇する。

 1度にこれだけの鬼を出したのは、色々な鬼の在り方を見せるためなのかなと思ったり、思わなかったり。

 そうすると、六人部の目的は鵺を使って大連寺のように鬼になる事。自ら大連寺を追って(=かつての仲間のために)鬼になった六人部と、今の仲間のために鬼を押し込めた冬児。そんな対比になる・・・・と予想してみたり。

 だから鬼喰・鏡も、鬼に対するなんらかのスタンスがある筈なんだけど・・・・あと角行鬼については後の登場シーンで。

●仲間がいるから・・・・

 話を戻して、冬児を掴む鏡の手を、鬼の力で掴み返す冬児。鏡はそれを振り払い、地面に投げ出された冬児は

「人が必死に制御してる横で、いい加減にして欲しいぜ」

こうボヤく。自分が鬼になったら、春虎達を、仲間達を襲ってしまう、だから冬児は必死に鬼に抵抗している。そう言えるのは、後の冬児の台詞より。詳細はまた後で。

「冬児から離れろ!」
「霊災現場の後始末など、貴方の仕事ではないでしょう!」

 そしてこう言って春虎と夏目が冬児を庇い、鏡と一触即発の状態になる。でも、そこに十二神将・木暮 禅次朗がやってきて、木暮と鏡は鵺を追って去っていくのだった。

●冬児は仲間を絶対に・・・・

 その後、冬児の運ばれた病院の片隅で、冬児の事を黙っていた事を夏目や京子、天馬に謝る春虎。でも、

「今はホントに絶対大丈夫だから」

と冬児を庇う春虎。冒頭あれだけフルボッコにされていたのに、それでも冬児は大丈夫だと。これは冬児が夏目達も大切な仲間だと認めていると、春虎が信じているから言えた言葉。冬児は仲間を傷つける事など絶対にできないと・・・・。

 そんな折、夏目は塾長に呼ばれ、北斗を囮に鵺をおびき出す作戦に協力する事になる。でも、そこで塾長に電話がかかってきて、意識を取り戻した冬児が病院から消えたと知らされる。

 不安そうな顔をしながらも夏目に付いていこうとする春虎だけど・・・・結局春虎(とコン)と天馬は別行動で冬児を探す事になる。

●味方?

 一方、夏目と京子が祓魔局にいくと、部屋では木暮が待っていた。作戦の間は木暮が2人を守るという。

「はじめまして。呪術犯罪捜査官の比良多です」

 そこに比良多 篤祢も現れて、こう自己紹介する。その肩書きはかつて夏目を襲ったオカマ(笑)と同じもので警戒する夏目。

「以前は同僚が、大変不名誉な真似をしてしまいました。同じ呪操官として、深くお詫びします・・・・私は貴方の味方ですから」

でも、比良多はこう言って頭を下げ、夏目も多少警戒を緩めるのだった。まあ中の人的に敵にしか見えないけど(笑)。

●冬枯れの木

「実際その通りだ。俺には感情というか、情熱がない。冷めた頭のまま刹那的な快楽を探すだけ。なんかねーかなヤバい事。いつもそう思ってた。だが、本物の鬼に襲われるとは流石に思っちゃいなかった。願ってもない幕切れ、ならいっそこのまま・・・・」

 一方、冬児はこんな事を考えながら町を彷徨っていた。7話レビューで、冬児の心は、夢も希望も散ってしまって冬枯れの木のようになっていると書いたけど、それは霊災に遭ったからだと思っていた。でも、その前からずっと冬児の心はこんな感じだったようだ。

●鬼でも・・・・

 そして冬児を探して、夜の渋谷を走り回る春虎達。そこで急いでいた春虎は酔っ払いにぶつかって、その酔っ払いに絡まれてしまう。そこに角行鬼が現れ、酔っ払いを追っ払う。更に角行鬼は冬児を先ほど見かけたと言い、その場所を教えて去っていくのだった。

 角行鬼が鵺と戦うかもしれない夏目より、春虎のところに現れた事から、やはり角行鬼は"春虎が夜光の生まれ変わり"だと思っているようだ。

 そして、本物の鬼でも、こんな風に主を思い、穏便に行動する事もできる。そんな鬼の在り方、冬児の希望が描かれていた。

●冬児が恐れるものは・・・・

 そして冬児に追いついた春虎は、一緒に帰るように言うけど

「本音は今も変わっちゃいねーさ。鬼になりたいとまでは思わねーでも、なって構わないとは思っている」

こんな事を言う冬児。でもこんな事を言いながら、試験の時、冬児は必死に鬼を抑えていた。

「だから陰陽塾にきたんだろ?いつか完全に鬼を祓うために」
「いつか?いつかきっと。それこそガキの言いそうな事だ。その前に"俺が暴走しない"と何故言える!?」

 更に説得を続ける春虎にこう答える冬児。冬児は"暴走する事"を恐れていた。"鬼に乗っ取られる事"ではなく"暴走する事"を恐れていた。冬枯れの木のような心の冬児は、自分が死んでも良いと思っている。だから、鬼に意識を乗っ取られる事は恐くない。でも、暴走して仲間を傷つけるような事はしたくない・・・・。

「ならいっそ、もっとスマートな手がある。とっとと鬼になって"祓われちまえば"良いのさ!一番確実で、手っ取り早いやり方だ!」

 だから冬児が選んだのは、そうなる前に、仲間に危害を加える前に祓われる事だった・・・・。

「甘ったれてんじゃねーよ!良いか、良く聞け!お前の命はなぁ、もうとっくにてめー1人のもんじゃねーんだ。俺や親父、北斗が、夏目、京子、天馬、関わってる人が一緒になって作り上げたもんなんだ!てめーだけでどうこうして良い、軽々しいもんじゃねーんだよ!」

 でも、春虎は冬児の命は冬児の一存で捨てられるものじゃないとそれを認めなかった。

「俺とやり合おうってのか!?今の俺と?一発当たれば頭が砕けるぜ!」

 だから、冬児はこんな事を言って春虎を威圧するけど、

「どうした?できねーだろ、俺の頭が砕けちまうもんな!」
「なんせお前って奴は、芯から仲間思いだからな。それこそが、俺がお前に、いやお前が自分自身にかけた呪いだ!たかが鬼如きにどうこうできるようなチャチな呪いじゃねー。そいつが解けねー限り、お前は鬼と戦うしかねーんだよ。いい加減腹括れー!」

冬児は春虎を殴る事ができなかった。そして鬼より、仲間を思う冬児の心の方が強いと、そう信じていると春虎に断言され、冬児の心にも熱い情が込み上げるのだった。冬枯れの木も、春になれば必ず新たな芽吹きを迎えるのだから・・・・。

 一方、鵺と戦っていた夏目達だけど、六人部の介入により、鵺を祓うどころか、フェーズ4への移行を許してしまい・・・・。

 今回は結構真面目に書いてみたけど、冒頭くらいは「これ絶対入ってるよね・・・・」とネタを入れた方が良かったでしょうか?(笑)・・・うーん難しい・・・・といったところで次回に続く!
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2013年11月28日 22:31 by 元会長
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この記事へのコメント
>今回は結構真面目に書いてみたけど、冒頭くらいは「これ絶対入ってるよね・・・・」とネタを入れた方が良かったでしょうか?(笑)・・・うーん難しい・・・・といったところで次回に続く!

くっ…なんでや!なんで最近は友情モノ=ホモとか言われないかんのや!見る側の目ぇが腐っとるんとちゃうんか!?ショーシャンクとかあーいうノリなんや!

まあ冗談はともかく、相変わらず読み応えのある考察でしたよ!冬児の戦国BASARAな鬼武者化は、原作通りではあるのですがもう少し格好良くして欲しかったかな…。

いよいよ次でキマイラダンス編も完結となるはずです。楽しみに待ちましょう!

Posted by 名無しやで at 2013年12月01日 18:48
名無しやでさん、コメントありがとうございます。

僕は普通の意味で頭が腐ってる駄目な人なので、
見る側(書く側)の問題なのは間違いないです(笑)。

鎧姿は、眼帯的にレッツパーリーとか書きかけましたが、
なんとか我慢できました(笑)。

事件がどう収束するのか楽しみにしながら、
次回を待ちたいと思います。

こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2013年12月03日 00:40



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