●テンション上がるね!
クチナワを倒して撫子は"元に戻る"し、真宵もすぐ"戻ってくる"から、ハッピーエンドの予感にテンションが上がり過ぎてヤバい今日この頃。
そこにきて、「恋物語・ひたぎエンド」なんて題名を見れば、ガハラさんがデレデレの甘い物語の予感がして、ワクワクが止まらないね!
という訳で、冒頭は重く低い弦楽器の音ではじまる。ヤンデレのひたぎにぴったり・・・・?
「人は真実を知りたがる。或いは、自分の知っているものを真実だと思いたがる。つまり、真実が何かなどは2の次なのだ。何が真実で何が嘘なのか気を付けながら、つまりは常に疑いながら、心に鬼を飼いながら読む事をお勧めする」
そしてはじまる・・・・貝木!?の独白・・・・そう!今回の語り手は天下一の詐欺師・貝木泥舟さんです!ヒャッホーパチパチパチパチ!
もう色々疑心暗鬼で手遅れチックな視聴者の事を心配する貝木の優しさに涙が零れそう・・・・そんな感動に浸りつつ、2期最後の物語がはじまります!
●貝木らしくない
元旦、貝木は京都の有名な神社に初詣(?)にきていた。そこに"非通知"の電話がかかってきて、それに出る貝木。
「直接顧客と会うのはこれからは避けた方が良さそうだな。良い教訓になった」
偽物語5話で、客を装った火憐に絡まれた貝木は、火憐に火蜂を憑かせ、こう言い残して去っていく。これより"非通知"の電話に出た事にかなりの違和感を覚える。
更に電話の相手が、かつて貝木が騙し家庭を崩壊させたひたぎだとわかっても、話を聞き続ける貝木。
まあ、この日たまたま今カモろうとしている相手が非通知でかけてくる可能性があって、ひたぎとわかっても正月気分でつい聞いてしまった、なんて可能性も微粒子レベルで存在するけど・・・・。
でも、居場所を聞かれ、貝木が沖縄にいると嘘を吐くと、ひたぎは沖縄に向かうと言う。なら貝木はそれを放置して行方を晦ませれば良かった。なのに貝木はその嘘に従って沖縄に飛行機で移動した。これだけは絶対におかしい。
全ては金のため、行動原理は全て金、偽物語の貝木はそんなキャラだった。飛行機代を払ってまでひたぎに会いにいくなんて到底考えられない。よって考えられるのは
1.ひたぎか撫子からそれ以上の金を騙し取ろうとしている
2.貝木の行動原理は金じゃない
さて、貝木はどちらなのか・・・・。
●嘘吐き2人
貝木の乗った飛行機が沖縄に着くと、再びひたぎから電話がかかる。ひたぎも沖縄に着いたので落ち合う場所を決めたいようだ。貝木は、自分も空港に向かっていると嘘を吐き、
「クライアントにわざわざご足労を頂いたのですからそれが当然だと。ですから空港のロビーでお会いしましょう」
こうひたぎに提案する。ひたぎをクライアントと、客と呼ぶのがひっかかる。
「まあまあ、有り難い気遣いね。てっきり、貴方も日本の何処かから、沖縄に飛んできたところなのかと思った。私同様に空港に着いたばかりなのかと」
更にひたぎもそんな貝木の不可解な行動をわかって沖縄にきている事を臭わせる。最後に縋った藁、99%こないと思っていても1%の奇跡にかけた、のではなく、まるで貝木がくるのがわかっていたかのよう・・・・。
更には喫茶店で、ひたぎは鼻眼鏡(眼鏡の下に偽者の鼻と鼻髭が付いたもの)、貝木はサングラスにアロハシャツを着て話している。ひたぎの"顔を隠す鼻眼鏡=本心を隠す仮面"なのは勿論、初詣にすら喪服でいった貝木がそのアイデンティティを脱ぎ去り、サングラスで"顔=本心"を隠し、アロハシャツで偽りの自分を演じている。
居場所は「京都と言い直せよ(笑)」とか、「アロハシャツで『よし勝った』じゃねーよ(笑)」とか、突っ込みどころ満載のギャグシーンを真面目に分析するのはアレなんだけど、ちょっとギャグじゃ流せないんですよね・・・・。
20話の傷心・・・・別に傷心する理由なんて全くないけど、傷心を癒してくれる折角のギャグシーンが・・・・。
●意味新
でも、ひたぎと貝木の軽快なトークはまだ残っていて
「昔お前を酷い目に合わせたのだからその埋め合わせをしろとでも?それはなんと言うか、大きくなった戦場ヶ原、おっぱい以外も」
「私に対する埋め合わせではないわ・・・・貴方に傷つけられた分は阿良々木君にちゃんと埋めて貰った(意味深)もの」
こんな会話を交わしたり・・・・まあ駄目な大人は(意味深)を付けずにはいられないよね(笑)。
●色の意味
そしてひたぎと貝木が話す間、周囲の色が緑→赤→青に変わっていく。これは貝木の心の表れ。ひたぎはそれこそ命懸けで貝木の説得に臨んでいる。だから常に全力、敢えて色で表すなら赤1色だろう。だから、周囲の色は貝木の心。
まず最初の緑は、くつろぎ、リラックスを表す色。世間話的な軽口を言っている。
次の赤は、撫子が神であり、その神がひたぎ達を殺そうとしている現状の危険さを貝木が認識した事を表している。そしてそれと同時に、赤はひたぎの依頼への拒絶でもあった。
でもひたぎの「助けて」という言葉。2年前ひたぎを騙した貝木に、それでも再び同じ言葉を言ったひたぎ。その言葉に動かされ、貝木は依頼を受ける事にした。それが青の示す意味。
また青は内面に向かう色。ただ、探っているのは貝木ではなく、ひたぎの内面。もし1人しか助からないなら誰を助けたいのか、金をいくらまで用意するのか、その覚悟を見極めている。
●ロリ奴隷
そして遂に貝木は、撫子からひたぎ達を助ける事ができるとひたぎに告げる。
「厳密に言うと、私と阿良々木君とそれから阿良々木君のロリ奴隷であるところの金髪の女の子もなのだけれど」
「余裕だ。ロリ奴隷があと5人増えても全然平気だ」
更にこう念を押すひたぎに、余裕だと返す貝木・・・・ロリ奴隷(笑)。
●どうして?
それを聞いて喜びが顔に溢れるひたぎ。でも、貝木はひたぎが用意できるという10万では全然足りないと言い・・・・
「卒業式までは、正確にはあと74日ある。それだけあればまとまったお金を用意できなくはない・・・・なんなら、私の体を売っても構わないわ」
遂にはこんな事を言うひたぎ。それを聞いた貝木はひたぎにコーヒーをぶっかけるのだった・・・・。
でも、どうして貝木はそんな事をしたのか?後に自分でも
「例え俺の詐欺の結果、一家の娘が身売りするハメになったところで、俺の生き方は1ミリも動かないだろう」
と言っている貝木・・・・それが本当ならコーヒーをかけた意味がわからない。
●恋・・・・物語?
その後、トイレでひたぎの依頼について自問自答する貝木。色々と言っているけど、この時貝木が着ているのは喪服ではなくアロハシャツ。だから、身売りの話も含めて全部嘘・・・・雰囲気的にもそんな気がする。
一連の不可解な行動。アロハシャツが示す嘘・偽り。貝木ははじめから、本当にひたぎが窮地に陥っているなら、助けるつもりでここにきた。多分それは間違いない。
ならその理由は・・・・?今のところ思い浮かぶのは、「恋物語」というタイトルだけだけど・・・・だとすると、ひたぎの鼻眼鏡の意味も・・・・?
「心配するな。お前がかつて俺に惚れていた事など、別に浮気には値しない。今の恋人に対し誠実であろうとする余り、俺を逆恨みされても困る。繰り返そう、過去は所詮過去に過ぎん。越える事にも、追いつく事にも価値はない。お前ともあろう女がくだらん思いに縛られるな。せいぜいそこの男と幸せに過ごせ。さらばだ」
これは偽物語7話で、貝木が最後に言った台詞。本当にそうなら、これも凄く意味深になるけど・・・・詐欺で騙して結局ひたぎを助けなかったのに・・・・?うーん・・・・と良くわからないまま(笑)次回に続く!
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