【凪のあすから10話】うろこ様はあかりが好き?酒ばっかり飲んでる理由は…【感想】


凪のあすから 第10話『ぬくみ雪ふるふる』

●追い討ち(笑)

 冒頭は前回の最後のリプレイ。思いを抑えきれずまなかに抱きついてしまい、それをまなかに拒絶されて、走り去る光のシーン。ひー君の傷をもう1回抉るよ!(笑)。

 まあ、ヤバい落ち込み方はしてないし、今のところそれほど心配はしてないけど・・・・。

●不自然な神話

 OP明けて、うろこ様の祠でうろこ様から神話について聞く光とまなか。昔、人間が陸に上がり海神から離れたので、それを悲しんだ海神は引き篭もりにお隠れになってしまう。するとぬくみ雪が降り積もり、世界は冷たく凍えていった。そこで1人の娘が人間達を助けて下さいと海神に会いにいき、娘に心を動かされた海神は再び人の傍に戻ったという。

 流石日本の神様は引き篭もりが多いね!(笑)・・・・っていうか1話では「日照りで困った人間が海に生贄を流し、その娘と海神が結ばれた」と言っていたのに・・・・神話のエピソードが1つとは限らないし、まだまだ沢山あるエピソードの内の2つが語られただけかもしれないけど・・・・でも、その後のエナの話を誰も知らない、宮司である灯でさえ知らない(詳細は後述)ってのはちょっと不自然・・・・。

 まあ、とりあえず神話を聞いて思ったのは、じゃあ今回も海神様に女の子を紹介したら良いだけでは?とんだエロ神様だね!(笑)って事・・・・僕の予想(詳細は後述)が当たってたら割とマジで・・・・。

●不自然な解決方法

 そしてうろこ様は、今回は海神が人から離れたのではなく、信仰心をなくし人の心が海神から離れたので、ぬくみ雪が降り出したという。だから、海神の力が回復する時がくるまでエナの力で冬眠するしかないと言ううろこ様・・・・ちょっと疑問があり過ぎる・・・・。

 まず、こんな話を村ぐるみで信じるくらい汐鹿生の村人達の信仰心は厚い。信仰心をなくしているようにはとても見えない。

 もし他の海村の信仰心が落ちているなら、うろこ様が引き篭もってないで布教しにいけば良い。何せ7話より、うろこ様は本物の神の使いで、奇跡の力を使う事ができる。うろこ様が各地を回り神の力を見せ、ぬくみ雪の危機を訴えれば、信仰を集めるのは容易いだろう。

 引き篭もり土地神として動けないなど何か理由があるなら、動画配信とか(笑)とにかく普通は最初に信仰を集める努力をするだろう。なのにそんな事を全くしてないうろこ様・・・・。

 それに時間が経てば海神の力が回復するってのもおかしな話。神の力が信仰心によるものなら、時間経過で回復する道理がない。減りこそすれ増える事はないだろう。

●前提が・・・・

「汐鹿生の者はすぐにでも眠らねばならん。先延ばしにすればするほど、頭数が減っていく」

 更に灯がうろこ様に続きこんな事を言う。完全に敗北を認めていて、若者が海村を捨てる事が前提になっている。そうでなければ、数十年単位で寒くなっていくというのに今すぐ眠らないといけない理由がない・・・・。

 だから、若者を眠らせて無理矢理生きる時間をずらそうとしている、と考えられなくもない。

 でも、そこまでする事だろうか?仮に神の力で、光&美海、まなかorちさき&紡、要&さゆ、が結ばれる未来が見えているとしても、4人を引き離すためだけにこんな事をするだろうか?例え時間をずらしたところで、また何十年後に地上の者と恋をしない保障は何処にもない。それに、この後の宴会のシーンで光達以外にもまだ子供はいたし・・・・。

●宮司でさえ知らない話

 ひとまず話が終わり、家に戻りながら「んな事信じられっかよ」と呟く光。そしてまなかに声をかけようとするけど、露骨に避けられてしまう・・・・まあ、しょうがないね・・・・。

 その後、光が久しぶりに家に入ると、家は汚れ放題になっていた。そして居間で光が手に取ったのは年代物の"社務日誌"。その他にも、そんな年代物の書物が居間に散乱していた。灯が神社の古い記録を読み漁っているようだ。

「食を絶てばエナが厚くなり、人を守る"という話だ"。そうして眠りが訪れる"らしい"。最後にたらふく食っておこうって事になった」

 そこに灯が帰ってきて、金曜に村人全員で宴会を開くと光に告げて、こんな事を言う。宮司の灯でさえ、エナのそんな話を聞いた事がなかった。そしておそらく文献を読み漁っても確信が持てるような記述はなく、こんな曖昧な口ぶりになっているのだろう。益々信憑性が薄まる・・・・。

●ちさきと要と・・・・

 その後、まなかが部屋に閉じ篭って地上や光の事で悩んでいたり、早朝光が散歩(?)に出かけると、村人のおっさんに会ったり。

 そして光が歩いていると要、ちさき、まなかの姿目に入る。光が神話の事を地上に教えないと、と言うと

「地上の人達に言わなきゃいけない事?だって、助かる方法はないって。私だったら、そんな事知りたくないかも。やっぱり地上の人と私達は違うんだし」

こんな事をいうちさき・・・・地上の人というか前回の紡の事を未だに怒ってるだけなんじゃ・・・・(笑)。

「そうかな?知りたい奴もいると思うよ。あいつとか・・・・そういう奴だろ?」

 そしてそんなちさきにこんな事を言う要。9話レビューで書いたように、やっぱり前回の事で要は紡の事を恋敵だと認識しているようだ。だから今回の最後で・・・・。

●うろこ様はあかりが好き?

 そして海神の力が足りないのが原因なら、おふねひきをすれば良いと、光はおふねひきを実行できるよう、1人でうろこ様に掛け合いにいく。

「お前にとって海と地上が離れる方が望むところではないのかのう?惚れた腫れたは難儀な話しじゃ・・・・持て余す、扱いかねる、自分で自分がどうにもならん、苦しい切ない胸が詰まる・・・・じゃろ?」
「くっせーよ、あんたに俺の気持ちがわかるかよ!」

 そこでうろこ様がこんな事を言い、光はムキになってこう答える。

「わかるぞ。ワシは人の娘に恋した海神様のウロコじゃもの。その気持ちの欠片くらいは身の内にあるんじゃよ」

 それに対し光から目を逸らしこう答えるうろこ様・・・・うろこ様は、ほとんどの場合、神の使いらしく堂々と相手の目を見て喋っている。なのにここでは光の目を見て話せなかった。

「ものは言いようじゃな。ただの横恋慕じゃろう?みよりがいなくなってその後釜に入ろうとした・・・・」
「呪い、かけてやっても良いんじゃぞ?・・・・惚れた男を忘れられる呪いじゃ」

 更に4話、祠であかりにこんな話をした時も、うろこ様はあかりに背を向けてしか・・・・話せなかった、としたら・・・・?

 もう、考えられる事はただ1つ、うろこ様(海神?)はあかりに恋している。ぬくみ雪が降り出したのは、あかりが至と交際をはじめたから・・・・どのレベルで気候変化が起こるのかまだわからないけど、神様なら惚れた女1人のために世界を氷漬けにしたとしても納得だよね!そんな神話世界中にあるし(笑)。

 そう考えると、7話の最後も、地上に向かう光とあかりを力ずくで止めようとしたうろこ様。海中の塩を雪のようにして(8話最初で光がジャリジャリすると言ったのはこの時の塩だろう)

「なんだ?いきなり水温が・・・・」

と光が言うくらい周囲の温度を低くして・・・・もしこれが、ぬくみ雪を降らして世界の温度を下げている海神をなぞった伏線だとしたら・・・・。

 寒冷化の話が、人間の尺度で考えるとどうにも納得できない。どうして海村の者達はこんな話を信じたのか?勿論、本物の神の使いが言ったから。僕だってリアルで本物の奇跡を起こす者がいたとしたら、信じてしまうかもしれない。だから、これは神の意向。

 だったらその目的は?信仰心?海の民を地上に取られないため?上で書いたように、とてもそんな目的とは思えない。

 なので、現状では一番これがしっくりくるんじゃないかな〜?とは思ってるんだけど・・・・でも、本当にあかりを連れ戻すために海村の者達を眠らせようとしている=起こして欲しかったら帰ってこいとあかりに言うつもりなら、うろこ様株大暴落だし・・・・まあ、世界の神話基準では普通の神様(笑)だけど・・・・。

 一応、次点で村ぐるみで光達を騙しているって可能性もなくはない。光達が地上にいく事を極端に嫌ってるし・・・・寒村なら「若者の流出>日々の仕事」なのかもしれないけど、どんだけ暇な村なのかと・・・・(笑)。

●あかりは知っている?

 でも、光にちさき・まなか・要も加えて4人で再びうろこ様の祠にくると"義務教育"だからと、光達が登校するのを認めるうろこ様。その真意は・・・・?

 そしてBパート。至の部屋で、あかりや美海や至にその事を話す光。

「父さんももうちょっと話し合いとかすれば良いのに」

そこで、その話を"全く気にしない"あかりが非常に引っかかる。美海を心配させないため敢えてそうしてる可能性もあるけど・・・・あかりがうろこ様の気持ちを知っている伏線に見えて・・・・。

 あと、その事を聞いて心配そうにする美海が可愛過ぎる(笑)。

●キャベツ

 その後、学校でもクラスメイト達にその話をする光達。寒冷化を防ぐためにおふねひきをやろうと言うけど、何十年後の話でクラスメイト達は危機感がなく、しかも半信半疑。

 紡が信じるとは言うけど・・・・そしてその間ずっと1人離れて床を掃いているまなか・・・・。

 その頃、寒冷化の事を話し合って泣いてしまう美海とさゆ。泣いてても可愛い幼女2人を泣かせるとか、本当にうろこ様の嘘なら有罪は免れない・・・・あと、さゆのフラグを立てておいて放置してる要もそろそろ異端審問にかけられるね(笑)。

「人1人が生きている間に、どうにかなるもんでもないような気がするな」

 その後、家で紡から寒冷化の話を聞いてこんな事をいう勇。他意はないけど、紡が切ってるキャベツの作画が素晴らしい(笑)。

●引き篭もりでアル中(笑)

 そして海村の宴会。村人がみんな集まってるのに1人だけ祠で飲むうろこ様。本当に人々の信仰が足りないのが原因なら、引き篭もってないで顔を出すべきだよね・・・・。

 あと、そう言えばうろこ様ってお酒を飲んでばっかりだね・・・・
何か酒を飲んで忘れたいような事でもあるんでしょうか・・・・。

●光を避けるまなか

 そして、宴会でおっさんに絡まれてるまなかを助ける光。

「陸の奴の言う事なんか、簡単に信じるんじゃねーぞ」

まなかの代わりにそのおっさんの相手をする光にこんな事をいうおっさん。村ぐるみで光達を騙している伏線かもしれないけど・・・・本当に村ぐるみで騙すなんて暇な回りくどくて手間のかかる事をするだろうか・・・・?

 そして、そんな光の方を気にしつつも、外に出ていってしまうまなか・・・・ちょっと光が可哀想・・・・まあ、仕方ないね。

 宴会が終わり、自分の部屋に戻ったまなか。そこで頭に浮かんでくるのは光の事ばかり。そして、また泣きそうになるまなか。その時、戸棚のところにウミウシがいるのに気が付いて、その腹を見てみたら言い伝えの赤いウミウシで・・・・。

「こんな時に、お前、なんで赤なの・・・・・・・・・・・・あのね・・・・」

 そしてこう言ってまなかがウミウシに話したのは・・・・。

●ついに要が動く

「もう、傍観者でいるのに飽きたんだ。ちさきが光を追っかけてる内はいいかって思ってたんだけどね。そうも言ってられないみたいだし・・・・僕、ちさきの事がすきなんだよね。かなり前から」
「・・・・えっ?」

 次の日の朝、ちさきの家に言って遂に告白する要。やっぱり、前回の紡を見て恋敵だと認識したようだ。光なら問題ないとかちょっと酷いけど、まあ光はまなかが好きだったからと思っておこう(笑)・・・・といったところで、次回に続く!
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2013年12月08日 23:21 by 元会長
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