【WHITE ALBUM2 10話】雪菜の計画通り?本音でぶつかった春希と冬馬【感想】


WHITE ALBUM2 #10「雪が解け、そして雪が降るまで(前編)」

 今回も9話レビューで書いたように「雪菜は冬馬に本心を告白させ春希と付き合わせるために、敢えて春希に告白した」と言う前提で書いています。

 いくら暖房が効いているとは言え「それまでホットコーヒーを飲んでいた雪菜が、真冬の喫茶店で氷だらけのアイスコーヒーを2連続で頼む」のは相当強い演出なので、結構自信はあるんですが・・・・間違ってたらごめんなさいという事で・・・・。

●開始数分で・・・・

 冒頭は、春希からかかってきた電話に出ながら、パーティの準備を進める雪菜。

 テーブルの上の花瓶には、前回冬馬から贈られてきた誕生祝いの花が活けられている。そのアップを映しながら、

「春希君、もしかして体調悪い?なんだか辛そうな声してるよ」

春希にこう言う雪菜。

 大事な事を話す時に直接会いにいくのは、姿が見える事で誠実さや信頼感を相手に与えるから。だから、姿を見せないのは嘘や裏がある演出。

 更に"冬馬から贈られた花が映る=雪菜は本当は冬馬絡みで春希が悩んでいるのを察している"と解釈するのは深読みし過ぎだろうか・・・・。

 続く春希の「かもしれない(後略)」も食卓を映しながら語られるので、当然嘘で・・・・。


「無理しないで。パーティなら、またいつでもできるから」

 そんな春希にこう言う時はちゃんと雪菜が映される。"春希が冬馬のところにいくなら、雪菜の事は気にしなくていいから"、そんな本心を言っている。

「遅れるけど"必ずいく"から。終わっちゃってても、顔だけ出すから・・・・」
「日を改めても良いんだよ。私、春希君が祝ってくれるならいつでも・・・・」

 でも続くこの会話は、互いに喋ってない方が映されている。嘘というより裏がある。"必ずいく"なんて失敗フラグまで立てて雪菜の家にいくつもりなのは本当。でも、それより冬馬の事を優先して空港にまできているから、わざわざそんな事を言うハメになった。

 雪菜の、春希が祝ってくれるならいつでも良いというのも本当。でも、こなくて良いのは"春希が冬馬を選ぶならそれで良い"というのが本当の理由・・・・。

「今日でないと駄目なんだ・・・・でないと、俺・・・・」

 春希のこの台詞の時は、春希が映されるのでこれは本心。今日、冬馬より雪菜を選び雪菜の家にいかないと、冬馬への思いに区切りをつけられない。これ以上先に進めないと、春希は本当にそう思っている。

「わかった、待ってる・・・・」
「ありがとう・・・・」

 この台詞の時は互いに喋ってない方が映される。春希は冬馬に会いにいき、もうこないと思いつつこんな心にもない事を言う雪菜。雪菜を騙した罪悪感を感じながら、こんな白々しい事を言う春希。

「でも無理はしない事。どうしても辛そうだったら(後略)」

 雪菜がこう言う時、雪菜の姿が映される。「待ってる」のは嘘でも、無理して雪菜の家にこなくて良いのは本当・・・・。

 その後の会話はもう説明しなくても良いんじゃないでしょうか・・・・。

「みんなで先にはじめてて、か・・・・」

 電話が終わると、誰もいない家で、パーティのために作った料理が並ぶ食卓を見ながらこう呟く雪菜。冬馬も春希もこない事がわかっている、1人だけのパーティ会場で・・・・。

 開始からたった数分で、ストマックブローが飛び交いすぎじゃないでしょうか・・・・(涙)。

●冬馬の心の壁

 空港で冬馬に会い、一緒の電車に乗る2人。この時、電車の外から窓越しに冬馬達を見る画が映される。

 窓を含む車体で区切られた中と外は別世界。本当は同じ電車の隣の席に座っているのに、電車の外から他人を見ているような気持ちになっている冬馬の演出。だから窓ガラスは心の壁。春希はもう手の届かない、別世界の存在だと、自分に言い聞かせている冬馬の心が伺える。

 また、隣にはもう外国にいって会う事なく別れるつもりだった春希がいて、なんだか別世界にいるような気持ちになっている冬馬の演出でもある。

 なのに、そう思い込もうとしていたのに、口を開いたのは冬馬の方からで・・・・。


「そこで正直に話すんだ。来月から母親と一緒に住むって・・・・ヨーロッパに、いっちまうって」

 そして色々話して、春希はこのまま雪菜の家にいき雪菜にこう話すよう冬馬に迫る。でも、冬馬はそのまま家に帰ろうとする。

●サブタイの意味

 だから、電車を降りて歩きながら春希は冬馬の説得を続ける。でも冬馬は頑なにそれを拒み続け、どんどん激しく言い合う2人。

「そんなのはなぁ、親友の彼氏に言われる台詞じゃないんだよ!!・・・・私の前から先に消えたのはお前だろう。勝手に手の届かないとこにいったのはお前だろう!手が届かない癖に、ずっと近くにいろなんて、こんな拷問思いついたのもお前だろう?なのに、なんで私が責められなきゃならないんだ。毎日毎日目の前で心抉られて。それが全部私のせいなのかよ。酷いよ・・・・」

 そしてついに冬馬はこう言って、春希に苦しい胸の内を叩きつけるのだった。

 それと同時に、降りはじめる雪。「白く冷たい」雪。"純白"、"潔白"などの言葉があるように、白は混じり気のない純粋な思い、親愛の心。そして体温が維持できなければ生物は死んでしまう。だからそれに反する冷たさは死の暗示=負の心。

 そんな相反する2つの思いを内包する雪。相手に惹かれ恋焦がれる愛情と、すれ違いによる悲しみ・苦しみ・嫉妬がごちゃ混ぜになった思い。

 押さえ込んでいた反動で、口から溢れる思いを止められない2人。それに合わせて雪もどんどん降り積もる・・・・。

 また、"可愛さ余って憎さ100倍"の言葉のように、愛情と憎悪は表裏一体。母親を強く慕っていた事で、すれ違い捨てられたと思った冬馬は激しい負の感情に囚われた。冷たい雪に埋まってしまっていた。よってサブタイの

「雪が解け、そして雪が降るまで」

は、春希との触れ合いで、冬馬の母親へのわだかまりの雪が解けてから、ここで雪が降るまで
(まだ前編なので後編を見たら変わるかもしれないけど、今のところはこの解釈で良い筈・・・・)。

●伏線回収

「俺なんかにわかる訳ないだろ!言ってくれなきゃ、わかる訳ないだろ!」

 一方春希も、こう言って冬馬に思いの丈をぶつける。これは7話で春希が言った

「だったら顔に出してくれよ。そんなポーカーフェイスじゃわかんないよ」

を受けての台詞。春希が遠回しにこう言ったのに、冬馬は自分の気持ちを隠し続けてしまった・・・・。

 でも、春希に指摘されそんな自分の振る舞いに思い当たっても、春希を責める事を止められなくて・・・・。


●やっぱり雪菜は・・・・

「そうだよ、俺はバカなんだよ。冬馬みたいな奴が振り向く筈がない、詰まんない男なんだよ!」
「バカの癖に、私の思いを勝手に否定するな!私が詰まらない男を、好きになって何が悪い!!」

 結局春希と冬馬がこう言い合ったところで、どんどんカメラが上がってこのシーンは終わり。そして最後は暗い空から降る雪だけが映され、それが窓から外の雪を眺めていた雪菜の視点に変わっていく。

 この時、冒頭では花瓶やパーティの食事が並べられていたテーブルの上にはもう何も置かれていなかった。雪菜が春希を待っているなら、パーティの用意を仕舞ってしまうのは不自然。やっぱり、雪菜が春希に告白したのは、春希と冬馬に本心を言わせるためだったと思われる。

 そして2人への友情と、春希への恋心を諦めた悲しさと、冬馬への嫉妬が混じった、白くて冷たい雪が雪菜のところにも降り積もるのだった・・・・。

●想定外

 冬馬がここまで春希の事を好きだとは思わなかった。淡い恋心を抱きつつも、その恋心が本物か自分でもわからなかった冬馬。だから雪菜に確認されてもその事を言い出せなかった。そんな冬馬が、今更雪菜と春希を引き裂けないと身を引こうとしているんだと思ってたけど・・・・。

 でも、この調子なら春希と冬馬がくっついて、雪菜と3人で友達を続ければ丸く収まるよね・・・・見てるこっちの胃がもちそうにないけど(笑)。

 それでも冬馬が雪菜のために身を引くと言い出すとか、冬馬について春希も外国にいくと言い出すとか、恋人の春希は諦めたんだから友達の春希まで取らないでと雪菜が2人に泣き縋るとか、そんな事にならなければ丸く収まるよね?(震え声)。

 そしてもう10話なのに全然ゴールが見えないこの感じ・・・・残り2〜3話なら、丁度1話で見た鬱展開で1クールが終わりそうだけど・・・・まさか鬱エンドとかそんなバカな・・・・(ガクガクブルブル)。

●サブタイの意味 その2

 そこからはずっと回想が続く。かずさが普通科に編入した汚い大人の事情だったり、色々。

 そして最後は夏休みの音楽室。ギターの練習をしてた春希のところに冬馬がきて、色々雑談する2人。

 でも春希の下手な演奏を聞く事に耐えられなくなった冬馬。その顔には汗が一筋浮かんでいた。季節は夏、そのまま冬馬が窓際の春希のところに歩いていくと、真夏の煌く陽射しが刺すように降り注いでいた。

 サブタイは「雪が解け」で「溶け」ではないけど、きっと真夏の陽射しで"とけた"雪が冬馬の顔を伝い落ちていた・・・・。また、本当に雪を解かしたのは春希なので"太陽=春希"、冬馬にとって眩しい存在の暗示。

 そして、もし春希も心の傷を抱えていたなら、この時春希の雪も一緒に"とけた"のかもしれない。

「貸せ。それ・・・・貸してみろ」

 春希のところまできた冬馬がこう言った時、窓から入った風が冬馬の髪を撫で音楽室を通り抜けていく。風は新しい空気の流入、変化の兆し。その変化とは勿論・・・・。

●ED考察

 そしてED。最初は冬馬に照明が当たり、次に雪菜に移る。春希の思いが冬馬から雪菜に移る事の暗示。

「さよならなんて 言葉の意味を 習わなかった」

 そしてこの歌詞の最後で冬馬、雪菜の順に涙を流す。今回冬馬が泣いたから次はきっと・・・・。

「ねえ ボク達には 辿り着けない場所に 答えがあったのかな」

 そしてこの歌詞の最後で、冬馬は肩で雪の結晶を壊し、雪菜は取り零さないように両手で雪の結晶を受け止める。

 ・・・・勿論、冬馬は母親へのわだかまりを解いただけで、雪菜も春希や冬馬への友情をずっと持ち続けるだけだから(白目)。

 ・・・・春希や雪菜への思いを壊して外国にいく冬馬、春希と冬馬の仲を壊してしまった後悔と2人への未練をずっと持ち続ける雪菜とか、そんな事がある訳ないし(震え声)。

 ハッピーエンドが見えてきて、それに向けて加速していく展開がドキドキ(意味深)だね!と何故か言っておきたくなったところで、次回に続く・・・・!
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2013年12月11日 22:40 by 元会長
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