【凪のあすから11話】成長してる光!美海の涙が映すみんなの思い【感想】


凪のあすから 第11話『変わりゆくとき』

●制御できない思い

 冒頭は前回の続きで、「朝迎えにいって、ちさきの家の玄関の中」で告白する要。この場所を選んだのは要。よってこの場所には要の思いが反映されている。

 この後、ちさきは光達との待ち合わせ場所にいくまで、要とかなり距離を開けて歩いていた。そしてその間、悲しそうな顔で歩く要。

「その日の要とちさきは、確かにどこかおかしかった気もする」

すぐ後のこの光の独白からも、この日2人がギクシャクしたのは間違いない。要も、朝告白すればこうなる事はわかっていた筈。また、この日は特に何もなく、学校帰りまで待てない理由もなかった筈。よって朝だったのは、夕方まで待てないくらい強い要の気持ち、焦りの表れ。

 そしてそんな気持ちは場所にも表れている。朝言うにしても、ちさきの家の前で告白する事もできた。

「別に答えが欲しい訳じゃないんだ。ささやかな抵抗みたいなものだから」

要はこんな事を言っていたけど、本当に諦めているなら家の前で言っていた筈。よって、少しでもちさきの近くで、心に踏み込んで、ちさきに思いを届けたい、そんな気持ちが場所にも表れていた。

●光は悪戯好き・・・・

「後々になって考えてみれば(後略)」

 そしていきなり過去形で独白しだす光・・・・おふねひきが無事終わって、事態が好転してる筈の未来なのに、そんな淡々とした口調で不安がらせようとするなんて、光も人が悪いんだから(震え声)。

●変化すれば良いって訳じゃ・・・・

 この後も異常気象は続き、海村はどんどん冬眠の準備を進め、光やクラスメイト達はより真剣におふねひきの準備を進める事になる。

 そんな光の独白の最後に、弱々しい夕日が消えゆく空をバックに、風鈴がどこか曇った音を響かせる。風は新しい空気の流入。その風で鳴る風鈴は変化の兆し・・・・ただ、こんな不穏な状況で鳴られると、悪い予兆としか・・・・。

●焼却場

 その後、海村の駄目な大人達の会話や、朝食の時あかりを心配する美海や、その後のあかりと至のイチャイチャを挟んで、授業を受ける光達。

 そこで、冬眠が近くなったら頻繁に水浴びをした方が良いと担任に言われ、水浴びをする事になる。

 光達が水浴びする時、水浴び場の近くの焼却場からは、煙が立ち昇っている。焼却場は"ゴミ=冬眠へのわだかまり・迷い"を燃やし処理する場所。

「(前略)僕らが同じ時間をすごせるって保障されてるのは、今だけなんだ。"刹那的"な気分にもなるよね」

 そこでこんな事を言う要。上で書いたようにこんな事を言ってるけど、その実ちさきへの思いは相当強い。でも、これを聞いたちさきは要の思いを刹那的なものだと思って(本心では違うと思っているなら、それを言い訳にして)今回の最後で・・・・。

 そんなところに紡もやってきて、光達に給食を食べるかどうか聞いてくる。

「俺食う。(中略)このまんまなんもできねーで訳もわかんねーまま眠らされるのは嫌だかんな」

すると光はこう言って1人教室に向かって歩きだす。それを見てまなかも、そしてそんな2人を見てちさきと要も給食を食べる事を決意するのだった。

「足は遅いくせに、時々置いてかれちゃう」

 そしてちさきがこう言ってから後のシーンで、煙突の先は映されないけど、焼却炉の中を見る覗き窓からはもう火が見えない。光達のわだかまり・悩みが"燃えてしまった=処理された"事が暗示されていた。

●暗い室内と、明るい外

 その後は、サヤマートで異常気象についてボヤく社長とそれを励ますあかりや、あかりを海に帰らせようとわざと喧嘩して走り去る美海とさゆを挟んで、地上の漁協の者達におふねひきを一緒にやりたいと頼まれた光(とあかり)。

 最初は人の心が海神から離れたせいで異常気象が起きたという光達の話を信じてなかったのに、異常気象が続いて不安になってきたと言うのだ。でも光はそんな過去の経緯には拘らず、あかりからも頼まれた事もあって、再び海村の、うろこ様の説得に向かうのだった。

 でも、その話を聞いたうろこ様は「おふねひきをやっても何も状況は変わらんぞ」とおどけた口調で光に答えるのだった。話が違うと抗議する光を、

「ワシはただ聞いただけじゃぞ。地上の人間を動かせるかと。それでどうにかするとゆーたかのぉ?」

更にこう突き放すうろこ様。それでも光は怒りに手を震わせながらも、真摯にうろこ様に頭を下げるのだった。流石主人公、しっかり成長してるね!

「頼むよ、地上を救ってやってくれよ。お願いします!あいつらを・・・・」
「ワシは所詮海神様のうろこよ。力を及ぼせるのは海の中だけじゃ。地上をどうこうなぞできるかよ」

でもうろこ様は面倒臭そうにこう言うのだった。それを聞いた光は黙って祠から走り去る。

「じゃが、人も捨てたものではないのぉ・・・・」

 でも、光が出ていった玄関を見ながらこう呟くうろこ様。薄暗い室内に比べ、開け放された玄関から見える外の世界は眩しくて。明るい世界に向かう光と、暗い世界に閉じこもるうろこ様達、そんな状況が連想される・・・・。

●考えすぎ・・・・

 うろこ様に無碍にされ、海岸で落ち込む光と、そんな光を励ますあかり。そして、あかりは「考えてた事があるの」と光に言って・・・・。

「おふねひきと、私達の結婚式を、一緒にやって頂けないでしょうか?」

 翌日、光やクラスメイト達、地上の漁協関係者、美海にさゆなどを集め、あかりはこう提案する。

「それって、あかりさんが生贄になって、海神様の怒りを静めるって事ですか?」

 それを聞いてこんな事を言うちさき。あかりが扮するのは、神話で生贄になった娘。そしてその服が浅葱色、死に装束っぽい色だったり・・・・。

 更に今回、光が過去形で独白してて、なんか不吉な感じ・・・・。


 こんなにフラグが重なると、あかりのペンダントが死亡フラグ(今回の流れだと形見の品)になるような気がしてならない・・・・9話冒頭からずっと思ってるんだけど、大事なものは家の戸棚の奥にでも大切に仕舞ってて欲しい、主に僕の胃のために(笑)。

●溢れる思い

「もう私の人生には美海と至さんが必要なの。2人がいないなら、生きてる意味がないのよ。だからごめんね、私は絶対、どっかいかない!美海と同じ場所で、同じ時を生きていくわ」

 話を戻して、冬眠して生き延びて欲しいと反対する美海の手を両手で握って、力強くこう宣言するあかり。

 それを聞いた美海の目からはあかりを思う暖かい気持ちが溢れ出すのだった。そしてぽろぽろ零れる美海の涙に、集まった面々が映される。涙は溢れ出した親愛の気持ち。集まった者達みんながそんな暖かい気持ちで繋がった事が暗示されていた。

●射し込む希望

「無駄でも良い。ただ、あんた達が頑張るのを見てて、私も何かしなきゃって思ったんだ。何もしないで、みんなと別れるの・・・・嫌だから!」

 そしてこう言いながらあかりが美海の手を握り、至があかりの肩を掴みその思いを伝え合う。それに合わせて空を覆っていた雲が薄らぎ、雲間から明るい陽射しが差し込む。暗雲立ち込める状況だけど、希望の光が射したようなそんな一同の心が演出されていた。

 このあかりの言葉を聞いて、まなかが要が、そして光が一緒に結婚式をやろうとみんなに呼びかけ、一緒に結婚式もする事になるのだった。

●予告の光の台詞が・・・・

 その後は、地上の大人達も本腰になっておふねひきの準備が進む。そんなある日、その日の作業が終わり、ちさきが最後に戸締りなどの事をあかりに話しにいくと、あかりと美海が仲良く眠っていた。

「あかりさん、私、光に告白します。駄目かもしれないけど、でももう、何もしないまま、変わらないままで終わりにできない。私もそう思うから」

 そんな2人を見ながらこう決意するちさき。その結末は・・・・?といったところで、次回に続く!
スポンサード リンク
スポンサード リンク
2013年12月16日 00:12 by 元会長
カテゴリに移動する| 凪のあすから |
スポンサード リンク



この記事へのトラックバック

凪のあすから第12話感想優しくなりたい
Excerpt: その辺の野花で・・・ ブーケを作る 祝福の気持ち おじいさんになりたい(笑) 孫欲しい 結婚まだけど(笑)
Weblog: tacoの気持ち ・・・きゃっ公式
Tracked: 2013-12-21 11:20