【凪のあすから12話】ちさき「言えただけで良いの」は嘘だけど…白い雪が降り積もる【感想】


凪のあすから 第12話『優しくなりたい』

●萌え萌え!

 プール開きから随分経ち、21日におふねひきを控えている事、まだ夏休みがはじまってない事から、作中は7月中旬。

 太陽は高く、もくもくと積乱雲が膨れ上がり、まさに夏といった風景の中、しかし汗もかかず草むらで花を探す美海とさゆ。あかりのブーケに使う綺麗な花を2人で探していた。

 しばらくすると、さゆが遅咲きの春の花・ホトケノザを見つける。夏の盛りに、若草が萌え立つ春の花を摘む、萌える幼女が2人。まさに萌え萌えの光景ですね(笑)。これらは異常気象の演出。

 でも花摘みがいつの間にか、どっちが悪い子かという言い合いに変わって揉み合う2人。どっちが相手の事を考えず光/要と一緒にいたいと思ってる悪い子かと・・・・。

●灯の気持ち

 そんなところに灯が現れ、美海に声をかける事案が発生(笑)。灯を変質者と勘違いした(?)2人は、協力して灯を撃退するのだった。

 でも灯があかりの父だとわかり、勘違いを謝る2人。

「あかちゃんと、光が、海で眠ってくれるように言ってくれませんか?」
「冬眠してどうなるかは誰にもわからない。地上の危機はまだ遠く先の事だ。なら、あかりも光も地上で生きた方が幸せなのかもしれない」

そして美海はこう頼むけど、灯は穏やかにこう諭すのだった。こう思っていたから、灯はあかりと光を無理矢理引き止めはしなかったのだろう。

「ありがとう、おじいさん」

 それを聞き元気になった美海は、最後に嬉しそうにこう言って、さゆと光達のところに向かうのだった。

●紡と母親

 一方、まなか、ちさき、紡の3人は町におふねひきの衣装を買いにきていた。3人が古着屋で良さそうな着物を見繕っていると、店の女主人が話しかけてきて、海出身のお婆さんから買ったという服を見せてくれた。それは、エナの輝きを反射して、穏やかな陽を受けた海面のように揺らぎながら光る珍しい服だった。

 その後、良いものが買えたと嬉しそうに話しながら歩くまなかとちさき。2人がそんな話をしていると紡が「ちょっと付き合ってくれるか」と言ってきて、3人は町の広場に向かう事になる。

 そこで母親らしき女性と会う紡。女性は紡を食事に誘うけど、ちさき達と一緒だからと、紡はそれを断るのだった。それを見たちさきは何か思うところがあったようで・・・・。

●あかりと灯

 その頃、喫茶トライアングルで、あかりと灯が話をしていた。

「私ね、美海のおかげでわかった。地上の危機の事を知ってて、私のこれからのために至さんとの結婚を反対してたんだよね。そんな気持ちもわからず、私はホントに子供だった。ごめんなさい」
「俺もあの子を見て気づかされた。もし母さんと永遠の別れをしないで済む方法があれば、俺もきっとそれを選んでいた」

そして2人はこんな風に互いの気持ちを伝え合い、和解する事ができた。

 また、灯がこの台詞を喋り出す時、少しだけ揺れるコーヒーの水面が映される。揺れる水面は揺れる心の暗示。やはりあかりの事が心配だけど、それでもあかりを祝福しようと決めた灯の複雑な心が表れていた。

 また、美海が灯と同じ選択をした=美海と自分は同じ=自分の孫だと、灯は暗に伝えている。


 そして改めて今まで育てて貰った感謝を口にするあかり。

「やめろ、そういうのはいい」

最初は照れてこう言いながら横を向く灯だけど、あかりが真剣に思いを伝え頭を下げると、あかりの方に真っ直ぐ向き直る。真剣なあかりの思いが伝わり、灯も真剣にそれを受け止めた事が演出されている。

「最後の最後まで、我が儘娘でごめんなさい。長い間、ありがとうございました」

 そして最後に、あかりは涙に声を震わせて、でも毅然とこう言って、灯は必死に涙を堪えるのだった。また、そんな2人の話が聞こえていたマスターも、カウンターでそっと目頭を押さえていた。

●紡の事を知って

 一方、光達は漁協の若者に、おふねひきで振る旗を見せて貰っていた。そして「旗を振る係やってみる?」と言われた光は、勇んでその練習をはじめるのだった。

 その頃、まなか、ちさき、紡の3人は町から電車で帰る途中だった。冬眠が近づいたせいで、まなかは眠ってしまっている。だから、最初は冬眠について話すちさきと紡。

「お母さん、良かったの?」

 でも冬眠の話が一区切りすると、ちさきは遠慮がちにこう話を切り出す。すると紡は、母親と仲が良くなくて、話を早く切り上げる口実にちさき達を使った事を打ち明け、それを謝る。

「私、自分ばっかり可哀想なつもりでいたのかもしれない。みんな色んな思いを抱いてて、苦しくて、それでも頑張ってるのに・・・・紡君にまで当り散らして、酷い事言って、ごめんなさい。みっともなかった、本当に」

 それを聞いてこんな事を言うちさき。悩みなんてないように飄々として、悟っているかのように正論ばかり言って。ちさきはそんな紡が嫌いだった。それは紡が恵まれていて、悩みなんてないせいだと思っていたから・・・・そんなちさきの気持ちが伺える。

●紡の綻び

「なんか決めたのか?・・・・そういう声してる」
「・・・・あんまり察しが良い男の子って、モテないと思うよ」

 そんなちさきを見て、こんな事を言う紡だけど、ちさきはこう言ってそれをはぐらかすのだった・・・・。

 そして、窓の外からちさきの後ろ姿を見る視点で電車のシーンは終わる。これは、ちさきを遠い、ガラスに阻まれた別世界の者のように感じた紡の心を演出している。しかも、視点はどんどん下がっていき、紡との遠さを強調している。

「だって、大人になるってそうでしょう?自分の気持ちばっかじゃいけなくて、ちゃんと前に進まなきゃ駄目で」
「それでなしにすんだ、自分を。今の自分が許せないからか?」
「紡君には何も・・・・何もわからない・・・・」
「俺は今のあんた、嫌いじゃない」

 ちさきと紡は9話でこんな会話をしていた。よって、紡も自分の気持ちを押し込めている。夢(?)願いを諦めている。だから、同じように光を諦めようとしていたちさきに共感していた。だから、光に告白しようと、ちゃんとしようと決意したちさきをこんなにも遠く感じてしまった・・・・やっと紡の綻びが見えてきた・・・・かも?

●光×まなかルート!?

 陽が傾きだした頃、電車で戻ってきたまなか達は、海岸沿いの道路を歩いていた。どこか憂いを帯びた白々しい黄色に染まる道を、眠い目を擦りながら歩くまなか。

 そこに、大声で呼びかける光の声が聞こえてくる。まなかが声の方を見ると、光が少しよろめきながらも、大きな旗を風になびかせていた。

 旗は傾きだした夕日に被さっていて、風で翻る度に眩い琥珀色が目に飛び込んでくる。さっきまで辺りを照らしていた白々しい夕日の筈なのに、その鮮やかさに目を見開くまなか。きっとそれは光が、光の旗が見せてくれた景色だから・・・・。

「ひー君は、いつから男の人になったんだろう・・・・」

 そしてこんな事を呟くまなか。

「憧れてたの。海の向こうの、空の向こうの、ずっとずっと遠くの太陽に・・・・ひー君、旗振ってね!」

予告のまなかの台詞と合わせて、光×まなかルート待ったなし・・・・かも?前回と今回で一気に好感度が上がったな(笑)。

●一級フラグ建築士

 その後、光達が海村に帰ると、冬眠を待たず眠ってしまった幼女をうろこ様のところに運ぶ灯達に出会う。そこでまた灯が幼女の髪に触る事案が発生する(笑)。

 あと海村のおっちゃんがちょっとだけデレたり。でもそんなにおふねひきに思い入れがあるなら、地上と協力して重要無形文化財(?)に申請するとか、観光名所や観光名物にして旅行客を集めたりすれば良かったのに・・・・。

 そんな事があって、なんとなく廃校になった校舎跡に立ち寄った光達。そこで昔みんなで身長を残した柱を見て、今の身長も書こうと言い出す光。

 ・・・・なんで今よりにもよって、そんな何年後かに見て幸せだった昔を思い出してヘコむ的な鬱フラグを立てるんですかね?(困惑)。

 前回のおじょしさまに扮するあかり、この学校の身長の跡と、本当に鬱フラグがどんどん立てられてて、マジで次クールは数年後からはじまる気がしてくる・・・・。

 すると次クールは美海とさゆが光達と同い年になる5年後・・・・とか?

●告白、そして・・・・

 その後は教室で光が担任のモノマネをして楽しい雰囲気だったけど、

「先生質問です・・・・まなかの事どう思ってるんですか?」

要のこの台詞をきっかけに、光はまなかに告白し、それを聞いて戸惑うまなかに、悲しい顔をするちさき、そしてそんなちさきから顔を背ける要。

「わからないよ・・・・私そういうのわからない!」

 でも、光に告白されたまなかは涙を流しながらこう叫んで、教室を飛び出していくのだった。それを見て、慌ててまなかを追いかける光。

「酷いよ要。あんなのってない!」

 また、ちさきも要をこう非難して、光の後を追いかける。

「こっちだって、一杯一杯なんだよ・・・・」

 1人教室に残った要は、机に崩れ落ち、手を握り締めながらこう呟くのだった。11話レビューで書いたように、要も相当焦っているのはわかってたけど、本当に一杯一杯だったようだ。

●転んでいるから、転んでいるけど

「追いかけないで!、追いかけないで!私は、私は光の事・・・・っ!?」

 そして校庭に出て、光を追いかけながらこう叫ぶちさき。でも、ここまで言った時、つまづいて転んでしまう。それを見た光は、一瞬迷うけど、ちさきの傍に駆け寄るのだった。

 そしてしゃがんでちさきの顔を覗き込むと、

「光の事・・・・でも、光はまなかが好きだから、言い出せなかった。振られちゃうから怖いんじゃなくて、私が思いを口にする事で、みんなの関係が変わっちゃう事が怖かった・・・・でもね、それも違った。わかったの私。私はまなかを一生懸命に好きな光が好きなんだ・・・・だからごめんね、言えただけで良いの。もう満足だから、まなかの事追いかけて」

ちさきは目に涙を溜めながら光を見つめ、こう思いを告げるのだった。

 でも、この時ちさきは転んでいて、それはきっとちさきがまだ思いを支えきれていない暗示。だから言えただけで良いと言うのはちさきの嘘。4人の関係が壊れるのが怖くて吐いてしまった嘘・・・・。

 そして光もちさきの気持ちを受け切れなくて、両足で立って真正面からちさきの思いには答えられなかった。だから、少し横を向いて座ってから、

「お前と一緒だよ・・・・ずっと関係が壊れるのが怖かった。言えただけで良いんだ」

こうちさきに答えるのだった。2人ともいずれ自分の本当の気持ちに向き合わなくてはいけないけど、今はこれで良い気がする。もう少し気持ちの整理がつくまでは、白くて冷たい雪のような、優しい嘘に甘えていても・・・・。

「壊れちゃうかな」
「壊れねーよ。なんも変わんねー」
「光は優しいね・・・・ううん、私優しくなりたい。心、綺麗になりたい。ここから見える、汐鹿生の景色みたいに」

 そしてこんな会話を交わす2人。光が優しすぎてマジ主人公・・・・まあ自分に言い聞かせてる面もあるんだろうけど。そしていつの間にかちさきが自己解決してた件(笑)。

 言えただけで良いというのは本心ではなくて、本心から逃げていると言えば逃げているんだけど・・・・でも2人はその内その嘘を乗り越えられる、そんな気がする。問題はまなかと要・・・・。

●1話再び

 そして家に帰ったまなかは、母との会話から迫りくる冬眠を感じ、そこからも逃げ出してしまう。何処にいけば良いかわからなくなったまなかは、海を泳ぎながら、旗を振っていた光を、旗越しに見た煌く夕日を思い出し、思わず光の名前を口にするのだった。

 そこでまた紡の網にかかり引き揚げられるまなか。
紡が迷いの海からまなかを引き上げた暗示?でも紡は漁をしていただけで・・・・といったところで次回に続く!


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2013年12月22日 01:36 by 元会長
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