【ノラガミ2話】夜トは野良コン?ポストに佇む雪音の心残りは手紙?【感想】


ノラガミ 第2話「雪のような」

●ひよりは前向き!

 冒頭は、温かい浴槽に浸かりながら、気持ち良さそうに眠る壱岐ひより。浴槽の縁に両腕を置いて、その上に頭を乗せている。吸い込まれるくらい艶やかな漆黒の髪と、弾けるような純白の柔肌を、雫となった湯気達が賑やかに伝い降りていく。

 そんなひよりを突付こうとしたり、すり抜ける手を何度も突っ込んでみたり、興味津々のひよりの霊体。また、シャンプーの泡で猫耳を作ってみたり、それなりに霊体生活を楽しんでいるようだ・・・・ひよりが 若干アホの子 前向きな子で良かった(笑)。

 でも、霊体でヘアケアやスキンケアしても意味がないんじゃ・・・・(笑)。

 OP明けて、授業中や更衣室で頻繁に眠って体を落としてしまうひより。保健室に運ばれる自分の体を見送りながら「参ったな〜」と呟くけど・・・・。

でも・・・・これはこれで楽しーい!」

と言いながら電線の上を舞い踊るように歩いていくのだった・・・・ひよりが・・・・前向きな子で良かった(笑)。

●時化と雪音

「黒く霞んでる・・・・あれが、時化?アヤカシ達が好む陰鬱な空気。嫌な感じ・・・・人間が憑り付かれると、憂鬱になって魔が差すって夜トさん言ってたな〜」

 しばらく散歩していると時化に出くわし、こんな事を呟くひより。でも、夜トの名前を出して、全然夜トが連絡してこない事を思い出し、怒りの声を上げる。

 その傍では、雪音がその体をそっと"ポスト"に寄り添わせていたのだった。

●夜トは野良コンプレックス

 そして、もう2週間が経つのに何もしない夜トに催促の電話を入れるひより。でも夜トは、曖昧な言い訳でそれをはぐらかす・・・・伴音に愛想尽かされて武器がないとは言えないよね(笑)。

「夜トさんってホントに神様?」
「失礼な!俺は本物だ。人間にこんな神業できるか?神秘的とか、奇跡とか思え!」

 ひよりはそんな夜トに不信を募らせ、それをそのまま口に出す。一方、それを聞くや否や、夜トはひよりがいる公園に瞬間移動して、こうまくし立てる。

「(前略)人に認識されにくいじゃないですか。そういうところ、アヤカシにそっくり」

 更に話していく内に、ひよりがこう言うと、夜トはひよりに背を向けて色々言いはじめる。これらは、夜トが本来の神とは違う事を気にしている証拠。1話で伴音が言っていたように、社1つない放浪生活の"野良神"。それにコンプレックスを抱いている事が窺える。

●庶民派

 その後、5円を一杯貯めて作りたい、理想の社の話をする夜ト。巫女さん達をはべらせてご奉仕して貰うとか非常にけしからんエロ神様な訳ですが・・・・。

 樽酒の蓋を割って直接枡を突っ込んで飲むとか、握り寿しのネタだけ持ってこいとか言わない辺りが、流石庶民派の夜トだった(笑)。

●神器探し

 それから神器の話をしたところで、別の依頼の電話がかかり、夜トは瞬間移動でそっちにいってしまう。そこで、ひよりは1人で神器を探す事を決意し、アヤカシに声をかけて回るのだった。

 一方、水漏れの修理や風呂掃除を終え、神社でビールを飲んで寝ようとする夜トのところに、ひよりから神器を見付けたと電話がかかる。

 でも、夜トがひよりのところに瞬間移動すしてみると、それは神器ではなくアヤカシだった。大慌てで逃げる2人。

●雪音とポスト

 その途中で、遠くのポストに寄り添うように佇む雪音を見付ける夜ト。雪音は昼からずっとポストの傍に留まり続けていたようだ・・・・相当離れていたのにそれが見えた夜トの視力が凄い。流石武神?(笑)。

「還る場もなく、逝く事もままならないお前に、留まる場を与える。我が名は夜ト。意味名(忌み名?)を握りてここに留める。仮り名を以って我が僕(しもべ)とする。名は従いて、器(き)は音に。我が命にて神器と為さん。名は雪。器はセツ。こい!雪器(せっき)!」

 そしてこう言霊を紡ぎ、死霊に雪の名を与える夜ト。神器は成仏できず彷徨っている霊の居場所を作るみたいな感じっぽい。

 更に、日本刀となった雪音を夜トが掴むと雪音の過去の記憶(?)が流れ込んでくる。その中に大量の手紙を誰かが踏みつける絵が入る。

 誰かの手紙をずっと待ち続けている?誰かに手紙を返せなかったのが心残り?とか、とにかく手紙にまつわる何かで成仏できず、雪音はずっとポストに寄り添っていた・・・・ように見える。

●言霊変更

 話を戻して、でも、雪音を手にしてから夜トは呆然と動かない。そしてその隙にアヤカシが夜トを飲み込んでしまう。それを見て「夜トーー!」と悲鳴を上げるひより。

「豊葦原中津国(とよあしはらのなかつくに)、荒びたらせむ禍のものよ。我、夜ト神きたり降り、雪器を以って砕き伏せる。草々(くさぐさ)の障り穢れを打ち払わん!」

 でも、アヤカシに飲まれつつも、夜トはこう唱えアヤカシを切り刻むのだった。神器が伴音から雪音に変わったから、1話とはその部分が変わっていた。

●『雪』のような

「そんな・・・・っ」

 しかし、見事アヤカシを倒した夜トは、こう言いながら片手で顔を隠し地面に横たわる。ひよりには夜トが泣いているように見えた。そして、そんな夜トに静かに雪が舞い落ちる。

 神器にした者の記憶を共有し、不幸な雪音の過去を見てしまった・・・・とか?そんな関係なら強い絆があるっぽいけど、伴音を見た限りは・・・・うーん謎だ(笑)。

 まあ、どっちにしても、雪音はその名の通り『雪』の暗示。白くて冷たい雪・・・・"空白"で冷え切った心の暗示・・・・それが溶けて、伴音みたいにバカを言い合えるようになれば良いけど・・・・。

 その後、人の姿になり自分の両腕を抱えて凍える雪音に、

「雪音、俺は夜ト。お前の主だ。彼岸より召し上げしお前を神器とする。眷族よりも傍に、長く請い従う事を許す。着ろ。もう恐れる事はない

こう言いながらジャージを差し出す夜ト。

「いいよ、汗臭せー」

 しかし、雪音は嫌そうにそれを拒絶する・・・・死んだ魚のような虚ろな目で立ち尽くす夜ト。更に次回予告で追い討ちをかけるひより。雪音の前に、夜トの心が雪に閉ざされないか心配です(笑)。

 といったところで、次回「招かれた厄災」に続く!
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2014年01月17日 23:38 by 元会長
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