【凪のあすから15話】ちさきと紡は両思い!なのに…。次のウミウシは美海?【感想】


凪のあすから 第15話『笑顔の守り人』

●ちさきと、紡と

 冒頭は、家でお茶を飲みながら勉強するちさき。紡が帰ってきた気配を感じると、外にまで出迎えにゆく。なのに、こんなに健気なちさきの思いに気付けない紡・・・・。

 更に、紡は光が5年前のまま帰ってきたと告げ、ちさきは半歩後ずさってしまう。後の光と会ったシーンより、14話レビューで書いたように、5年の時の流れに、もうちさきは変わってしまった(と思っていた)から・・・・。

●教授は・・・・

 一方、あかり達の家で一夜をすごす光。光が現実に追いつけず涙を堪えているのを見抜いていたあかりと、どうしても浮かれてしまう美海。まあ、仕方ないね・・・・。

「幼馴染だったんじゃないの?そんなものなのか。割と冷たいんだな、ちさきさんて」

 翌日、試験のために早朝からでかけるちさきを見てこう言う教授。それを聞いて、紡は飲んでいた湯飲みをドン!と、机に打ち付けるように置くのだった。昨夜の光への配慮のなさといい、ホントこの教授は・・・・。

●泣いてしまったちさきと光

 その後バス停で、「変わってなかった」という昨日の紡の言葉を思い返すちさき。そしてバスに乗り込む時、バスの窓に映った自分の"変わってしまった"姿を見て、しゃがみ込んで泣きだしてしまう・・・・。

 一方その頃、光は晃とカンチョー合戦をしていた・・・・最初見た時は、ちさきが泣いてるのにこのお子様は!とか思ってしまいました・・・・マジ、サーセン(笑)。

 その後、狭山やさゆがきて、光と美海も一緒に狭山の車で漁協にいく事になる。

「なんか、怒涛の展開だよね」
「・・・・夢見たいで、良くわからない」
「夢みたいって、何その乙女発言?」

 その道すがら、車の荷台でこう言って、早速美海に絡むさゆ。要は帰ってきてないのに、光が帰ってきたのが羨ましくて。そして、これが次回予告に繋がっていく・・・・。

 その後、漁協にいくとおっさん達が光の目覚めを喜んでくれる。更に、5年前、光が振っていた旗もちゃんと保存してくれていたりするんだけど・・・・光は、5年のギャップを受け入れきれず、溢れる涙を体調不良と偽って、すぐに帰る事になる・・・・。

●光との距離を縮めたいのに・・・・

 そして美海とさゆが、光を乗せて帰る狭山の車を見送る時、ゆっくり窓が上がり、光と美海の間を遮ってゆく。折角光と同い年になったのに、まだ5年前のように光との隔たりが残っている事を感じる美海の演出。

「光は、何も変わらなくて。私は光と同い年になって。なのに・・・・」

 その後、美海が授業中に独白したこの台詞からも、そんな美海の気持ちが伺える。更にこう思いながら、自分の指で自分の唇をなぞる美海。それは勿論、前回光に キス 人工呼吸をしたからで・・・・ キス 人工呼吸までしたのに、2人の距離は縮まらなくて、美海は余計にもどかしさを感じてしまう。

「また仲間はずれ・・・・もういい!」

 後に、美海が紡に言ったこの台詞にも美海のそんな思いが溢れていた。

●あとは最後の一歩だけなのに・・・・

 その夜、ちさきが戻ってきているのに気付かず、障子を開けてしまい、ちさきの着替えを覗いてしまう紡。慌てて障子を閉め、謝って立ち去ろうとする紡に、

「どうだった?・・・・私、どうだった・・・・?」

と震える声で問いかけるちさき。光との再会を控え、5年の年月を気にしているとしても、こんな事を聞いたのは、勿論紡の事が好きだから。

「お前、あの頃も言ってたよな、変わるとか変わらないとか。あの頃いっつも」
「みんなに変わって欲しくなかった。ううん、本当は光に変わって欲しくなかったの。それなのに・・・・私が変わっちゃったんだよ・・・・」

 でも、ちさきがこんな事を言ってしまったせいで、ちさきが5年前と変わった事"だけ"を気にして泣いていると紡は勘違いしてしまい・・・・。

「そうだな、変わったよ、お前・・・・綺麗になった。ずっと、綺麗になった。あの頃よりも。それじゃ駄目なのか?」

 変わったちさきを精一杯肯定する紡。光は(初恋の相手だった)幼馴染として、"変わらない"と言ってちさきを笑顔にする事ができた。でも"変わった"と言って、恋人としてちさきを笑顔にできるのは紡だけ。

「それだけじゃ、駄目なのか?」

 更に続くこの台詞からも、紡がそうなって欲しいと精一杯の思いを込めているのもわかる。でも、紡が"ちさきは光が好きと思い込んでいたり"、もしかしたら光や要への気後れもあったりで(紡を助けたせいで要が海に投げ出されたと思っている可能性もあるし)、最後の一歩を踏み出さないから、ちーちゃんは泣いてる訳ですよ!

 ちさきに好きだと伝え抱き締めてあげる・・・・あとはもう、その一歩だけなのに・・・・。

●はじめて本心を言えた光

 翌朝散歩に出かける光と、それを追いかける美海。

 そして潜って海村にいこうとするけど、激しい海流に押し返され近付く事ができない光。

 そんな折、紡に会って、目覚めてから初めてその本心を打ち明けた光。それは光にとって今は紡が一番の親友であるという証・・・・。

 そして紡に思いの丈をぶつけると、光は再び海村に入るために潜っていくのだった・・・・。

 そういえば、紡の船って勇と乗ってたやつなのかな?もう漁に出てないなら、自動車で言う自動車保険とか車検とか維持費は要らないんだろうか?それとも大学の船とか?

 一方、光の苦しい胸の内を知り、走って家に帰る美海。光の部屋から、おふねひきの旗を引っ張り出すと、

「私バカだ。光が帰ってきたのが嬉しくて、同い年になれたのが嬉しくて。嬉しくて、こんな簡単な事までわからなかった・・・・光にも旗が必要なんだ!」

それをギュっと抱き締めながら、こんな思いを口にするのだった。

●おふねひきの歌は光達と地上の絆

 場面は変わり、港に飛び出た細い桟橋が、灯台のすぐ前まで伸びている。桟橋の先に上がった光は、重い気持ちを引き摺りながら、港の方に歩きだす。そして「ダッセ、ホント」と吐き捨てる。でも胸に渦巻く思いが収まる事はなく、光はすぐに立ち止まり、目からもその思いを吐露してしまう。

 そんな折、辺り一帯に何かの曲が流れだす。それがおふねひきの歌だと気付き、ゆっくりと曲が流れてくる山の方を向く光。煌く夏の夕日を浴びて、山の稜線が金色に燃えていた。

 そして黄金の歌に誘われるように、光は再び歩き出す。その後ろで、煌く夕日を反射して、灯台の先端が金色に輝いていた。

 灯台、太陽共に人に光を示す道標の暗示。また、金色=財宝・宝物の象徴。何もかも変わってしまった世界で、5年前と同じおふねひきの歌が、光には宝物のように感じられた演出・・・・じゃあない、気がする・・・・。

 それだとこの後、ちさきと会い『変わった世界にも変わってないものがある』と気付き、元気を取り戻した光に繋がらない。よって、この時点では光はおぼろげにしか認識できてなかっただろうけど、おふねひきの歌は光達と地上の者達との絆。は世界が全て変わってしまったように感じていたけど、ちさきに会ってその絆まで消えた訳じゃないと気付く事ができた。だから、もう1度地上の者達と頑張ろうと思う事ができた。

 なので、何だったらもう1度おふねひきをやろうという流れになるような、ならないような(笑)。

●ちさきの思い

 見舞いにいっていた勇の病院からバスで戻ってきたちさき。山陰に覆われ、一足早く黄昏の空気が漂いはじめた海岸沿いのバス停に降り、ちさきはそのまま立ち尽くす。眼前に広がる海がちさきの瞳に映る事はなく、髪を揺らす潮風がその耳に届く事もなく。それはもう、ずっと以前から・・・・。

 でも、おふねひきの歌が山から流れだすと、ちさきはそちらを振り返る。煌く夏の夕日を受け、山が金色に輝いていた。あの日、旗を振る光に重なっていた太陽のように・・・・。

 山陰は沈んでいるちさきの心の暗示。バスを降りても俯いて動かないのは、ずっと光に会うのを避け、それを気に病んでいるから。また、このシーンは海が全く映らないアングルで映されている。ちさきが海の事を忘れて地上での幸せを探そうとしている演出、に見える。

 理不尽にみんなを引き裂いた海神やうろこ様をなんだったら恨んでいるだろうし・・・・と思ってたんだけど・・・・おふねひきの歌を普通に流しているし、言動の端々からも、ちさきに限らず人間達は海神にそれほど悪い感情を抱いていない感じ。信心深いからか、台風など天災レベルで諦めているのか・・・・。

 また、ちさきがおふねひきの歌には反応したのは、この歌が海の者達の目覚めを願ってかけられている歌だから。反目しあっていた地上の者達が、海の者を、ちさきを受け入れてくれた絆の表れだから。そんな輝く宝物。もしかしたら、光が目覚めたのもこの歌のおかげかも、なんて思いもあったかもしれない。

 でも、光はそんな新しい絆を、変わってしまったちさきを受け入れてくれるだろうか?ちさきは、そんな事を考えながら歩いていた。だから光を見た第一声がああなったんじゃないかなと思ってみたり。

●再会、そして・・・・

 光は、山に生い茂る森の中の山道を登っていた。深い木立とぬくみ雪に閉ざされた、薄暗い、変わってしまった山道を。

 でも、次第に近付くおふねひきの歌に、木々の間から途切れ途切れに射し込む金色の輝きに、囃し立てられるように、吸い寄せられるように、光は山道を登ってゆく。

 そして、光がおふねひきの歌を流す大型スピーカーのある踊り場に辿り着いた時、ぬくみ雪混じりの突風が吹き抜ける。咄嗟に手をかざし、目を瞑る光。その余りの激しさに、周囲の全てが、時間さえもが猛烈に通りすぎていくようだった。そしてーーー

異なる時間が流れる世界で、
同じ歌に導かれ、
光とちさきの今が交わる。


 再び光が目を開けると、丁度ちさきが反対側の山道から、踊り場に上がってきたところだった。まだ僅かに残る風の中、光が見たちさきはスローモーションのように、ゆっくりと目を見開いていく。勿論それは光も同じで・・・・気が付くと、白く冷たいぬくみ雪が静かに降りはじめていた。

「この歌・・・・」
「・・・・う、うん。オオシの人達が眠ってるみんなに届くようにって、5時の歌これになって・・・・」
「そっか。みんな俺らの事考えてくれてたんだな、ずっと」

 そしてこんな会話を交わした後、ちさきは躊躇いながら、

「光。あの、私・・・・」

と懸命に言葉を搾り出す。でも、目を逸らせばぬくみ雪の積もった木々が見え、俯けばぬくみ雪の積もった地面が見える。どこを見ても"変わってしまった"自分を見ているようで、その寒々しい風景に、舞い散るぬくみ雪の冷たさに、ちさきは凍えてしまいそうだった。

「変わっちゃって、ごめん・・・・」

 だからちさきは、自分の両腕を抱えて、震えながらこう謝る事しかできなかった。自分が変わってしまった事を、何より紡に思いを寄せている事を、ちさきも自覚していたから・・・・。

「変わるとかなんとかさ、お前、こないだもそんな事言ったぞ・・・・。
目覚めてみてさ、ホントわかった。変わるのって恐えーよ、やっぱ。でも・・・・」

 でも光は、眼下に広がる変わってしまった、ぬくみ雪に覆われた世界を見渡しながらこう言うと、ちさきの方に歩きだす。足元のぬくみ雪にその足跡を刻みながら。

 そして、顔と顔がくっつくくらいちさきに近寄ると

「お前全っ然変わんなくて安心した!」

満面の笑顔でこう言い切るのだった。そんな光の笑顔に照らされて、ちさきの心に降り積もっていたぬくみ雪が溶けてゆく。その雪解け水がちさきの目から溢れ出し、ちさきはそれを止める事ができなかった・・・・。

 ひー君がイケメンすぎて紡×ちさきルートがヤバい!(笑)。まあ、そんな事はないと思うけど・・・・。それにちさきの内面が変わってなくて救われたのは光も同じ。ちさきのおかげで『変わった世界にも変わってないものがある』と気付く事ができたから。

●美海のフラグが・・・・

 その後、雄たけびをあげながら海沿いの道を走る光。夕方で山陰で薄暗いのは、まだ空元気な部分も多いけど、ちさきを見て"変わった世界"を受け入れようと前を見て歩き出す事ができた光の演出。

 そして光が家の前までくると、美海がおふねひきの旗を直して待っていた。風に煽られ転びかけたところを光に支えられ、密着しそうになる2人。なのに、慌てて離れる美海が初々しくてニヤニヤが止まらない(笑)。

 ただ、修理して見た目が変わったおふねひきの旗が、見た目が変わっても本質は変わってないものを暗示するなら、光にとって美海は、今でも大きく年の離れた子供扱いになる訳で・・・・。

「光の笑顔が嬉しくて、わからない事ばっかだけど、届かないものばっかだけど、それでも私は、この人の笑顔を守りたい」

 また、圧倒的ヒロイン力が溢れるこの台詞も、守れないフラグ的な可能性が高い訳で・・・・更に次回予告も加わって・・・・。

●もうさっさと・・・・

 その後、日が暮れてから玄関にまで戻ってくるちさき。玄関前で少し考え込んだのは、光に会ってちゃんと話せた事を紡に話したら喜んでくれるかな、と思っていたから。

 なのに、冒頭のちさきと同じく、紡はちさきの気配に気付いて玄関まで迎えに出た挙句、ちさきが言う前にその事を察してしまう。
『ちさきが紡を好きな事には全く気付かないのに』
ちーちゃんが不機嫌になるのも当然だね!
紡が本当に気付いてないかどうかは微妙だけど、少なくともちさきはそう思っている筈。

 ・・・・お互い家の中に入ってくるのも待てないくらい好きなら、もうさっさとくっ付いちゃえよって話なんだけど(笑)。

●美海はウミウシ?

「自分は良いよね、好きな人、目、覚めて!」

 そして(溺れてそうな美海も気になるけど)次回予告で気になるのは、なんと言ってもさゆのこの台詞。14話レビューでも書いたように、光だけが戻ってきたらこうなるとは思ってましたよ、ええ・・・・(涙)。

 そこで頭に浮かぶのが、9話レビューで書いた、美海が作った雪ウミウシ。実はあれ、5年後のぬくみ雪が降り積もった世界で、ウミウシの役になるのは美海だという暗示だった・・・・気がする。

 そして、まなかの時の事を考慮すると、

「ウミウシ=(不可抗力的に)みんなが本心を言ってしまうような状況を作り、(結構理不尽に)本心をぶつけられる」

こんな感じで、結構大変なポジションなんですよね(笑)。すると、次回1人で自立して生きていくなんて言ってたさゆの本心を引き出し、責められるシチュエーションがウミウシにピッタリ・・・・多分、一緒にいた光にも聞かれてしまい、美海の思いも知られてしまうみたいなおまけ付きで・・・・。

 だとすると、紡にちさきへの思いを言わせたり、好きと言えただけで良いと言ってた光の本心を引き出すのも美海なのかな?と思ってみたり・・・・でも、ここまで失恋フラグが乱立してると逆に美海ルートの布石とも思えたり・・・・(笑)。

 まあ、14話レビューで書いたように、しばらくは、精神的成長の象徴・銀の月の巴日を3人で見た、光、美海、紡が柱となって進んでいく筈。なので、光なんかは今回のでもうこの暗示分は成長してそうな勢いだし、美海の頑張りにも期待したいです(笑)。

 といったところで、次回「遠い波のささやき」に続く!


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2014年01月21日 22:37 by 元会長
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