●1日目
冒頭は、喫茶店で話すセイとレイジとラルさん。ラルさんの話でマシタの事を知りマシタの部屋に乗り込むレイジ。
そこでマシタがレイジの事をアリアンの第一王子と言ったり、レイジが帰った後マシタがベイカーに膝枕されたり、ニルスが侍と忍者を混同していたり。
翌日、第8ピリオドが1対1のバトルで、セイ達の相手がフェリーニである事がわかる。
そして、ルワン、ニルス、マオ、名人カワグチの試合が次々に映され、それを観戦するレイジとチナとラルさん。
●夜のバーで
第8ピリオド1日目の夜。綺麗な夜景を見ながらディナーに、お酒にといった高級感溢れる選手村の(?)バー。"Pick Up Idol"という記事に取り上げられ、ご機嫌なミホシが1人でウィスキーを飲んでいた。やっぱりミホシは黒髪ストレートの方が断然可愛い!(笑)。
そんなミホシを、キララだと気付かないままナンパしてしまうフェリーニ・・・・それでも好感度が上がるのがこの作品の良いところ!(笑)。
でも、明日フェリーニがわざと負ければ、セイ達と3人で決勝に進めるから良かったと言うミホシに、フェリーニは心にもなく話を合わせてしまうのだった・・・・。
●黄金の王冠
その後、自室で明日どうするかを自問するフェリーニ。この時窓から見える選手権会場は金色に輝いていた。
11話レビューで書いたように、選手権会場は王冠の暗喩。しかも、今回は金色で正に金の王冠、フェリーニが強く勝利を求めている事が演出されていた。だからセイ達との試合でフェリーニは・・・・。
●興味があるのは・・・・
翌日、自分の試合が終わり、帰りがけにレイジ達とすれ違うアイラ。丁度アイラの次がレイジ達の試合だったようだ。
レイジを見て、通路の影に隠れるように、会場を覗き見るアイラ。
「バトルを見学させて下さい」
「珍しいな、お前がバトルに興味を示すなんて」
そんなアイラに驚くバルト。でも、アイラが興味を持ってるのはバトルではなく、勿論レイジ(笑)。
●戦士の挨拶!
そしていよいよ、セイ達の試合がはじまる。
砲撃する事もなく一直線に突っ込んでくるウイングガンダムフェニーチェ。
「撃ってこない。こっちのアブゾーブシールドを警戒している」
「それだけじゃねーな・・・・ご挨拶だよ!」
そんなフェニーチェの意図を汲み取ったレイジは、同様にスタービルドストライクを全速力で突進させる!2体はアッと言う間に距離を詰め、その決意をぶつけ合う!文字通り、体当たりの挨拶で。
衝突の反動でその背丈分ほど後ろに跳ね返され、落下していく2体のガンプラ。しかし、すぐに体制を立て直すと、2体はそのまま睨み合う。
「フェリーニ・・・・あんたの覚悟、受け取ったぜ!」
そして戦士の礼を交わし沸き立つレイジの叫びに、戦いの幕が切って落とされるのだった。
●本気のフェリーニ
ビームライフルを連射するレイジだが、フェリーニはその全てをかわし切る。更にかわしたビームが巻き上げた土煙を隠れ蓑に、不用意に近付いてきたスタービルドストライクの死角から飛び蹴りを食らわせるフェリーニ。
そして落下してゆくスタービルドストライクをビームライフルで追い討ちするが、レイジはそれを避けつつすぐさまアブゾーブシールドを展開する。
それを見てフェリーニは瞬時に射軸をずらし、わざとスタービルドストライクが背にした岩壁を破壊する。それにより巻き上げられた土煙を煙幕に一気に距離を詰めるフェリーニ。
土煙を嫌がり上昇したレイジの目の前には、ビームサーベルを振り被ったフェニーチェが待ち構えていた。狙い澄まされたその一閃を間一髪アブゾーブシールドで受けるレイジ。
しかし、その代償にアブゾーブシールドは真っ二つにされてしまう。シールドはディスチャージシステムの要でもあり、余りにも大きな代償だった・・・・いや、だからこそフェリーニも最優先でシールドを狙ったのだろう。
「よくもー!」
まんまとしてやられ、怒りの声を上げながらライフルのトリガーを引くレイジ。しかしフェリーニはそのタイミングを完全に読み切っていた。見てからではとても反応できない紙一重のタイミングでビームをかわし、その勢いのままスタービルドストライクに回し蹴りを食らわせる。そしてライフルで追い討ちまで入れてゆく・・・・。
●戸惑うキララ
「なんで・・・・どうして?負けてあげるんじゃないの、フェリーニ?」
そんなフェリーニを呆然と見つめるキララ。顔には困惑の色がはっきり浮かんでいた。誰が見ても、フェリーニの本気は疑いようがなかったから。
でもフェリーニはセイ達の事を気に入っており、バトルロワイヤルでは共闘までしていた筈。
それに、キララはちょっと酒癖が悪くてもフェリーニの事を憎からず思っていた。また、地区予選で戦ったセイ達に少し肩入れしてもいた。だから3人が揃って決勝に進めると気付いた時はちょっと嬉しかったのに・・・・なのに、どうして・・・・?
●もはやデフォ(笑)
でも、そんなキララの思いをよそに、フェリーニ達の死闘は続く。
「やはりスタービルドストライクが劣勢」
「ガンプラの性能はイオリ・セイの方がやや優れているが、ファイターの戦闘経験値は圧倒的にミスター・フェリーニの方が高い」
「そうとも言えんな。セイ君には、レイジ君の経験を補って余りある、ガンダム作品の知識がある」
そして各々で戦いを解析するマオ、ニルス、ラルさん。遥か離れたニルスに答えるラルさんがニュータイプなのは、もう疑いようがないよね(笑)。
●満身創痍
そしてブースターパックを渓谷の岩陰に隠し、自身もその近くに身を潜めるスタービルドストライク。フェニーチェがやってくると、ブースターパックに繋いだ透明のワイヤーを引き、手動でビームを発射させる。
「そこか!?」
「頂きだ!」
その陽動にまんまと引っかかり、隙だらけになったフェニーチェを背後から狙い撃つレイジ。そしてウィングとライフルを破壊され、爆煙を引きながら墜落するフェニーチェ。
しかし、墜落しながらもフェニーチェはバルカンを連射し、スタービルドストライクもライフルを破壊され、その爆風で体勢を崩してしまう。
地面に軟着陸したフェリーニはその隙を見逃さず、ビームサーベルを突き出し猛然とスタービルドストライクに突っ込んでゆく!
スタービルドストライクは左手でサーベルの軌道を逸らし致命傷を避けるも、左肩を貫かれ地面に押し倒される。そして馬乗りになったフェニーチェは、そのままスタービルドストライクを地面に押し込むように全推力で引き摺ってゆく!
しかし、引き摺られながらもレイジは雄叫びと共にビームサーベルでフェニーチェの左肩を突き返す!そしてフェニーチェは堪らずスタービルドストライクの上から飛び降りるのだった。
「スタービルド、ストライクが・・・・」
満身創痍となったスタービルドストライクの無残な姿に、瞳を潤ませ両手で口元を押さえるチナ。
同じく痛々しい姿でうずくまるフェニーチェを見て、瞳の揺れを抑え切れないキララ。その心は、フェリーニから伝わってくる何かで何倍も大きく揺れ動いていたから・・・・。
●戦士のかがやき
「痛いか、フェニーチェ?すまねぇ・・・・」
目を瞑り俯き、コントロールボールを握り締めながら、こんな姿にしてしまった事を心から詫びるフェリーニ。
「でもな、俺がお前を作ったのは、棚に飾って愛でるためじゃねぇ・・・・
勝つためだ!」
そう、幼き日に降り注ぐ陽射しの中、手に掲げたフェニーチェと描いた金色の戦場が、はじめてガンプラバトルに勝利した時、フェニーチェが背負った天頂の輝きが、今でもフェリーニの心を燦然と照らし続けているから。
「俺の作ったガンプラが、ガンダムウィングフェニーチェが・・・・一番強いんだと、世界に向かって叫ぶためだ・・・・
だから、もう少し付き合って貰うぜ・・・・相棒!
勝利をこの手に掴むために!」
そしてゆっくりとフェニーチェを立ち上がらせながら、フェリーニも顔を上げ目を開く!その目にはもう勝利しか映っていなかった・・・・!
そしてそんなフェリーニを見て、キララの心からも迷いが消える。どうして負けてあげなかったのかはわからない。でも、フェリーニの心の太陽に、戦士のかがやきに、一点の曇りもなかったから。
しかしキララの瞳は再び揺らぐ。今度は逆にフェリーニの勝利を願わずにはいられなかったから・・・・。
一方セイも、そんなフェリーニを見て覚悟を決める。
「レイジ、RGシステムをフルモードで使う」
「良いのか、セイ?こんな状態であれを使ったらスタービルドストライクは・・・・」
「フェリーニさんは、フェニーチェを失おうとも、このバトルに勝ちにきてる。
・・・・あの人に勝つためには、僕にも、スタービルドストライクにも、
覚悟が必要なんだ!」
そしてRGシステムの眩いかがやきに包まれるスタービルドストライク!
「あれがイオリ君の」
「レイジのガンプラ・・・・!」
それを見たチナは祈るように、アイラは誇るようにこう呟く。それは2人がずっと惹かれてきたかがやきだから・・・・。
●ドロー!
そしてチナが、アイラが、キララが見守る中、右腕を、頭を次々と失いながらも戦い続けるスタービルドストライクとフェニーチェ。最後は残る全ての力を込めた左フック同士がぶつかり、互いの左腕を吹き飛ばす。
そして遂に、死闘はドローで幕を閉じ、セイ達は16位で決勝トーナメントに進むのだった。
●決勝トーナメント予想
そんな凄い良い最終回の後で恐縮なんだけど・・・・多分フェリーニの全盛期はこれで終了、みたいな?(笑)。
その理由は決勝トーナメントに進むのが16人=残り4戦しか枠がないから。よって、
決勝:名人カワグチ
準決勝:アイラ
準々決勝:ニルスorマオ
1回戦:ニルスorマオ
と、もう枠がないんですよね(笑)。一応、ニルスとほとんど接点がないので、ニルスとフェリーニが入れ替わる可能性もなくはないんだけど・・・・。
●元ネタ
あと次回サブタイは初代ガンダム13話のサブタイ「再会、母よ・・・・」が元ネタ。といったところで、次回「再会、父よ?」に続く!
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