●元ネタ
冒頭は、セイが見た父・タケシと再会する夢。この時セイが駆け上がったタケシの家は、初代ガンダム33〜34話で主人公アムロの父テム・レイが住んでいた家にそっくり。
更にタケシの部屋の机の上にあった箱(回路)もテム・レイが作ったものが元ネタ、かも。
また、今回のサブタイトルも初代ガンダム13話のサブタイ「再会、母よ・・・・」が元ネタ。
そしてその夢の中で、セイはタケシからニッパーをプレゼントされる。それはタケシが近くに来ている事を感じ取ったセイが見た正夢、ガンプラビルダー親子の絆の表れだったのかもしれない・・・・。
●どうしてチョマーを呼んだのかと(笑)
OP明けて、キララのガンプラバトル世界大会の宣伝番組を映すTVの横では、リン子が身支度を整えていた。ベスト16に残ったセイ達の応援に駆け付けようと、リン子も張り切っていた。
「まあこの際だからはっきり言わせて貰いますが、フェリーニの野郎は負けますね。ボコボコにされて終わりですよ。あんなしょーもない男にときめいているキララちゃんは実に趣味がわ・・・・」
また、番組ではキララがインタビューしたライナー・チョマーがこんな事を口走って、怒ったキララに締め上げられていた。キララのアイドル人気と、ファンのメンタルが心配です(笑)。
●家計は・・・・
一方、気合入れまくっておめかししたリン子は、ベスト16に残ったセイの母親として取材を受ける気満々だった。そしてリン子は店に臨時休業の札をかけると、意気揚々と走り出すのだった・・・・世界大会中で、しかも店主の息子のセイがそれに出てるんだから、今が一番稼ぎ時だと思うんだけど・・・・実はタケシがちゃんと働いている伏線だったんだね!(笑)。
●良い傾向
その頃、セイ達の部屋では、レイジがスタービルドストライクを修理するセイに済まなそうに謝っていた。でもセイは、フェリーニ相手なら仕方ないし、チナとラルさんに修理を手伝いを頼んであるから大丈夫だと明るく答える。
それを聞き、レイジは自分も修理を手伝うと言い出すけど、セイはガンプラを作った事がないレイジを信用できず、そのせいで2人は喧嘩してしまう。
その後、手伝いに来たチナはその事を聞いて心配そうに顔を曇らせる。でも同じく手伝いに来ていたラルさんは、
「それはレイジ君にとって良い傾向かもしれんな。少なくとも、ガンプラ作りに興味を持ったんだからな」
笑いながらこう言うのだった。
●ずっと(レイジがいる)この国で
同じ頃、アイラ・ユルキアイネンは商店街の通りに設置されたベンチで歓声を上げ、巨大ソフトクリームを食い入るように見詰めていた。
ツンと天を衝く意地っ張りな鼻をソフトクリームに近付けると、芳しいオーロラが鼻腔に広がる。可憐な苺の果実が雪を割るように、すぼめた舌先でそっとクリームをすくうと、冷たい甘さが沁み渡る。
その美味しさにすっかりご満悦のアイラの側を、母親に甘えながら幼い女の子が通りすぎて行く。それを見たアイラの頭に、幼い日の記憶が蘇る。いつだって親子連れは楽しそうで、いつだってアイラは1人ぼっちだった・・・・。
「ずっとこの国で暮らせたら良いのに・・・・」
アイスクリームを舐め取ったアイラの舌先に、刺すような冷たさだけが残っていた
そんな折、アイラの目に、近くの階段を踏み鳴らすように登るレイジの姿が映り込む。咄嗟にレイジの方を向くと、アイラは目でその姿を追いかける。そしてレイジが見えなくなると、アイラは不機嫌な顔でアイスクリームを舐めはじめる。
再び口にしたアイスクリームは、ちょっとだけ冷たくて、ちょっとだけ甘い、エキゾチックな味だった・・・・。
●デート
その後、レイジはホビーショップで、セイを見返すために作るガンプラを探すけど、種類が多すぎて困惑する。そこにさすらいのガンプラマニア(セイの父タケシ)が現れ、レイジにはビギニングガンダムが合うと強引に勧めて来る。
(なんなのあの人)
レイジを尾行していたアイラは、そんな2人を見て苦虫を噛み潰したような顔になる。そんなタケシに嫉妬するアイラが可愛い(笑)。
そしてタケシは覗き見してるアイラに気付くと、アイラにもコマンドガンダムを強引に勧め、結局2人はホビーショップの1室に連れ込まれ、タケシの指導の下、はじめてガンプラを作る事になる。という事案が発生する(笑)。
互いに相手を気にしつつ、自分の方が上手いとアピールしつつ、2人はイチャつきながらガンプラを作っていく。っていうか、完全にデートだった(笑)。
●セイとチナも・・・・
一方その頃、マシタ会長が金色のリムジンで出かけたり、Cが失敗したままではプライドが許さないとベイカーに電話したり、ベイカーが表沙汰になるような事はしないでと抗議したり、昼間なので逆に目立つ忍者装束でニルスがそれを盗み聞きしたり。
「大丈夫!できあがるまで私もこのまま頑張るから」
「えっ!?終わるまでここに・・・・?」
「っ!?あ、あの・・・・」
そしてスタービルドストライクを修理しながら、チナとセイもイチャついていた(笑)。
●変わりつつあるアイラ
ガンプラが完成すると、レイジは試しにガンプラバトルをしようとアイラを誘う。
「わ、私がそんなのやる訳ないじゃない。やり方だってわかんないわよ・・・・」
でも、アイラは目を逸らしそっぽを向きながらこう答え、悲しそうに「仕方ないでしょ」と付け加える。その理由はこの2つ。
1.私と戦ったらレイジは負けちゃうんだから
2.ガンプラバトルなんて苦しいだけなんだから
でも、レイジがコンピュータ戦に割り込んできたCに負けそうになると、
「全く。見ちゃいられないわ」
と、アイラはガンプラバトルに参戦する。
更にレイジとピッタリ息の合った攻撃でCのジオングを撃破すると、レイジと手を握り合って
「やるじゃねーか」
「当然よ。私を誰だと思っ・・・・」
と言いかけてしまう。レイジとならガンプラバトルも楽しめる事、最強のガンプラファイターなんだという自負が生えはじめている事が窺える。
アイラがガンプラバトルを楽しめる日が、レイジにガンプラファイターだと明かせる日が、1日も早く訪れますように・・・・っていうか朴念仁の王子様が早くアイラと自分の気持ちに気付きますように(笑)。
●ちゃんと仕事してた!(笑)
「あの改造ジオングを見てピンと来たよ。まさか、こんなところで出会えるとは・・・・ある時は場末の模型店店主。ある時はガンプラを普及させるため、世界中を旅して回っているガンプラマニア。しかしてその実体は、
国際ガンプラバトル公式審判員、イオリ・タケシ!
ガンプラマフィアC、公式バトル大会への不正参加、ガンプラ違法操縦など36の罪で、お前を逮捕・拘束する!」
バトルが終わると、Cが潜伏していたトイレに現れ、タケシはこう言い放つ。そして抵抗するCを見事取り押さえるのだった。
違法とか審判員が逮捕とか、汚れた大人的には色々突っ込みたい感じだけど・・・・取り合えず、タケシは放蕩親父じゃなくてちゃんと仕事してたよ!(笑)。
●最後のオチは・・・・
その後、ビギニングガンダムを得意げに持って帰ったレイジの話や、レイジがタケシから貰ったニッパーを見て、セイはタケシが近くに来ていた事を知る。そしてそっと父の事を思うのだった。
そしてCパート。折角東京に来たからとタケシが家に立ち寄ると、店は閉められており、ロクに連絡も寄越さない放蕩親父は1人途方に暮れるのだった(笑)。
といったところで、次回「心の形」に続く!
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