●ミラクル?
冒頭は、マオの作品を見て子供達が歓声を上げている。そこで「すげー作り込み!」と言ってるのはミサキの中の人。あとの子はわからない(笑)。
その後の戦闘シーンで、バウンド・ドックが一瞬でやられてちょっと悲しい。あと師匠との出会いは、本当にランダムの野良試合であんな雑魚機体使いが五人も集まってたなら、師匠よりそっちのミラクルに目が奪われてしまう(笑)。
●決勝トーナメントはじまる!
「遂にこの日がやって来ました。第七回、ガンプラバトル選手権世界大会。(後略)」
OP明けて、まっさらな朝日の中、巨大な選手権会場の入り口を見ながらこう独白するチナ。朝日も入り口もはじまりの暗示で、遂に世界一を決める巨大な(世界規模の)トーナメントがはじまるんだという演出。
そんな日の朝、アイラが見詰めるのは、キュベレイパピヨンではなく、レイジと一緒に作ったコマンドガンダムで・・・・。
そんな中、セイとレイジは寝坊して、また遅刻寸前だった(笑)。何とか組み合わせ発表に滑り込み、対戦相手を確認しようとする二人。そこに対戦相手は自分だと、マオが宣戦布告するように声をかけて来る。そして三人は、遂に決着の時が来たと闘志を燃え滾らせるのだった。
その組み合わせは以下の通り。大体15話レビューで予想した通り。
●第一ブロック
RAMAN KHAN
リカルド・フェリーニ(イタリア)
PETER MORRIS(オーストラリア)
アイラ・ユルキアイネン(フィンランド)
GEORGIOS LAERTIUS
ニルス・ニールセン(アメリカ)
セイ&レイジ(日本)
マオ・ヤサカ(日本)
まず、フェリーニの一回戦の相手は絶対ハマーン・カーンコスしてたよね・・・・映らなかったけど(笑)。そしてフェリーニとニルスは、ニ回戦敗退のお知らせ・・・・。
●第二ブロック
LEON SZPILMAN(ポーランド)
JOHN AVERS MAC????
LULA SANTANA
PATRICH MANNEQUIN
レナート兄弟(アルゼンチン)
ルワン・ダラーラ(タイ)
JUSTIN POX(カナダ)
名人カワグチ(PPSE)
14話でラルさんが無敗のファイターとしてポーランドのシュピールマンを挙げてたので、第二ブロック決勝で名人と戦うのはシュピールマンかな?
そしてレナート兄弟も二回戦敗退のお知らせ。でも予告だと意外と善戦してそうだし、まさかの大穴・・・・はないか。
レナート兄弟はベイカー(マシタ)から不正にガンプラを支給されそれで戦うのかも?と思ってたけど、レイジと組み合わせが遠すぎるし、まあ普通に二回戦敗退かな(笑)。
●マオをいつも見守ってくれた大樹
その後、トーナメント表を見ながら考え込むニルスにフェリーニが話しかける。セイ達とマオ、どっちが勝つと思う?と。ニルスの答えはカットされたけど、セイ達の勝ちを予想していて、次回(次々回?)その分析力は本物だぞ、とかフェリーニが独白する展開に100ペリカ(笑)。
一方公園では、マオが帽子で顔を隠し、大樹の影のベンチに横たわっていた。そして悶々と何回もセイ達との試合をイメージする。でも、負けるパターンしか想像できず、マオは上半身を跳ね起こすと
「あー!勝つイメージが全然想像できへん!」
とベンチの上で頭を抱えるのだった。
そしてマオは再びベンチに身を投げる。すると目の前には頼もしい大樹の緑が広がり、強烈な夏の陽射しを遮る優しい木陰がマオを包み込んでいた。
その頼もしい木陰に包まれていると、マオの脳裏には次々と師匠・珍庵との思い出が浮かび上がる。はじめて珍庵の家を訪ねた時の事、今でも愛用している帽子をくれた時の事、一緒に釣りや虫取りや色んな遊びをした事・・・・。
珍庵はいつだってマオの傍に根を下ろし悠然と天にそびえていた。だから、マオには見えなくなっていたのだ。珍庵の影に隠れた天頂の煌き、その身を焦がすほどに熱い戦士のかがやきが・・・・。
●道を見失ったマオ
そしてマオは一人、新幹線で珍庵のいる京都に向かうのだった。新幹線の車内で、マオは窓に映る自分を見ながら考え込む=自分を客観視して見詰め直す。
「マオ、これは教えてできるものやない。よしんば教えてやれたとして、それで嬉しいか?人様が作ったガンプラをそっくり真似て作っただけで、満足できるんか?
そんなん、ワシが追い求めとるガンプラやない。心形流はそんなもんやない。(後略)」
でも、珍庵のこの言葉を覚えているのに、マオは窓から目を逸らし、俯き帽子で視界を塞いでしまう。道を見失い、ただ勝利に目が眩んでいたから・・・・。
にしても、幾ら自由な発想が大事とは言え、回想にある珍庵の作品は魔改造すぎる(笑)。
あと師匠の寺は由緒ある史跡っぽいし、この世界のモデラー率なら心形流総本山として観光名所にしたら観光客で溢れ返りそう(笑)。
●闇夜の稽古
その夜、珍庵の自室(?)が映されるけど、女性キャラのフィギュアまでいける口だとは流石師匠だった(笑)。
そこに現れたマオは、土下座して極意を教えて下さいと珍庵に頼み込む。そして月を雲が覆っていく中、珍庵は
「少し付きおうたる」
抑揚をなくした声でこう答えるのだった。
二人が柔道着に着替えると、雲が月を覆い隠し、辺りは闇に沈んでいた。それは道を見失った今のマオの心そのものだった。
そして珍庵はマオに柔道の稽古を付けはじめる。挑みかかる端から投げ飛ばされ、遂には雨まで降り出して、マオの全身が悲鳴を上げる。何よりマオにはこの稽古の意味がわからなかった。こんな事がガンプラ作りに結びつくとは到底思えなかった。
「何や、土下座までして、もう音を上げるんか?自分の覚悟はその程度か?・・・・さあ、こんかい!」
しかし、珍庵はへこたれるマオをこう叱咤し、マオは痛む体にムチを入れ再び珍庵に掴みかかって行くのだった・・・・。
●それが極意!
そして(多分気を失った)マオは夢の中、かつて好きな女性キャラを珍庵と語り合った事を思い出す。マオの好みはZガンダムのエマ・シーン、珍庵の好みはガンダムSEEDのマリュー・ラミアス(CV.リン子の中の人)だった。師匠は巨乳好きだね!(笑)。
「ヤラシイわ師匠」
「好きなもんに理屈なんぞ要るかい!ただ好きでおればええんや。そうやろ、マオ」
そして珍庵は満面の笑顔でマオに笑いかける。その姿がだんだんとぼやけて行き、瞼を貫き目に迫る朝日がそれに重なった気がする。そしてマオは目を覚ます。昨日とは打って違う、眩い夏の光の中で。
そしてマオの傍には「疲れたから帰る」とだけ書かれた珍庵の手紙が置かれていた。
「何なんあの人は!我侭すぎるやん、好き勝手やって!」
マオはこう悪態を吐く。でも、自分の言葉に引っかかり、
「好き勝手・・・・」
もう1度その言葉を繰り返す。そして何気なく動かした視線の先で、毅然と手をかざすラミアスのフィギュアが静かに答えを語っていた。
マオは上半身を起こすと、青く高い夏空に、その頂のかがやきに、無心にただ在るがままの心を告白する。
「そうか、そうですよね・・・・
でも師匠。やっぱワイ、エマさんが一番やと思います・・・・
だって、好きなんですもん」
それが珍庵の示してくれた、マオが目指すべきマオの極意だった・・・・。
●元ネタ
その後はチナとミサキが会場で会って、リン子と三人で観戦する事になったり、セイ達とマオの試合がはじまると会場で珍庵とラルさんが会話したり。相変わらずラルさんの顔が広すぎる(笑)。
そして試合は進み、ソーラーシステムとサテライトシステムの全エネルギーを集めたガンダムX魔王の「魔王剣」と、RGシステムの全エネルギーを右拳に集中させたスタービルドストライクの「ビルド・ナックル」が互いの全てを賭けてぶつかり合う。でも、僅かに威力の勝ったビルドナックルが魔王剣を粉砕し、セイ達が見事勝利を掴むのだった。
最後スタービルドストライクが右手を掲げながら突進する技はGガンダムのゴッドフィンガーが元ネタ。だから前回予告のGガンダムで良く使われたフレーズ「レディー・ゴー!」はその伏線。
あとビルドナックルはもうちょっと必殺技っぽい名前はなかったのかな・・・・イタリア語で「ビルド・ノッカ」とかにすれば・・・・某黄色の子みたいに中二病と親しまれるかもしれないですよ(笑)。
●痛恨の選択ミス!(笑)
試合後、興奮冷めやらぬ会場を出て、ミサキは選手控え室の前でマオを待っていた。背中を預けた廊下の壁は冷たくて、漏れ聞こえる会場の歓声は遠い幻で、胸が押し潰されそうだった。
「マオ君・・・・」
だから部屋から出てきたマオを見ると、沢山話して元気付けようとしていた筈なのに、精一杯励まそうと思っていた筈なのに、その悉くが胸の堰に詰まり言葉にはならなかった。
一方マオの口からはスラスラと言葉が溢れ出す。どんなに上辺でも、どんなに抜け殻でも、ミサキの前で両目の堰だけは破らせない。それが最後の意地だったから。
「ミサキちゃん。見に来てくれたんや。遠いとこ、ありがとう。嬉しいわぁ・・・・」
「凄かった!カッコ良かった!」
だから、ミサキは、ゆっくり遠ざかるマオの背中に、本当に思った事を投げかける事しかできなかった。今はまだ、それがマオに届かなくても、いつか、きっと・・・・。
その後、高く澄み渡った青空を映す川辺で膝を抱え涙に暮れるマオの下に現れたのは、師匠・珍庵だった。痛恨の選択ミス!まさかのジジイルート!(笑)・・・・ではなく、まあ今はこれがトゥルールート、ミサキルートはまだまだこれからだよね!
「面白いバトルやったなぁ。これだからガンプラは止められへん」
「師匠・・・・ワイ、もっとええガンプラ作りたい!いえ、作ってみせます!見といて下さい!」
そして慰める師匠に、こう言ってマオはぎこちない笑顔を浮かべるのだった。
その後はCパートでルワンをレナート兄弟が破り、早速次回予告でレナート兄弟の二回戦敗退が確定しそうだったり(笑)。といったところで、次回「ブラッド・ハウンド」に続く!
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毎週、ガンビルのレビューをお昼休み中に読ませて頂いていました。
ここのところ、レビューが止まっていて心配しております。
心配はレイジとアイラだけにさせて下さい!
それでは。