【デス・パレード 1話〜2話】これは『良い人生とは何か?』を探求する物語【デス・ビリヤード】


デス・ビリヤード
デス・パレード #1 「デス・セブンダーツ」
デス・パレード #2 「デス・リバース」

年末くらいに「デス・ビリヤード」のニコ生配信があり、1月からその続編(?)「デス・パレード」がはじまりました。どちらも面白いです。

●物語的余白

ただ、「デス・ビリヤード」のコメントで、すっきりしない、って感じのコメントが結構ありました。

この2作品は、登場キャラクターが命を賭けて戦う訳ですが、その動機が明確にされません。何を考え、何のために戦うのか、『敢えて』曖昧にしています。

そういった『物語的余白』が多いほど文学的、少ないほど視聴者に疑問を持たせることなく提示したストーリーを楽しんでもらうエンターテイメント的、そんな傾向が強くなる、と僕は勝手に思ってます(笑)。

なので、『物語的余白』と、説明不足、は全くの別ものです。

●デス・パレード1話

では、どう違うのか、ちょっと説明したいと思います。

デス・パレード1話の『物語的余白』は、真智子は浮気してるのか、結婚したのは金目当てなのか、つまり真智子は何を考えているのか?ということです。そして

・浮気してる
真智子の友人が証言
・浮気してない
「マッチ」はマチダ・ユウキという別の友人のあだ名

と、説明は多分にされています。説明不足ではなく、説明過多、しかもどの説もほぼ同等に信憑性があるように調整されています。

情報が多すぎて正解が確定できない、のと、情報がなさすぎて判断のしようがない、のは全くの別ものです。

その確定できない可能性の中で、視聴者1人1人が一番可能性が高そうだと選んだものが、その人だけの物語になります。

逆に言えば、どの可能性を選ぶのかで、その人の人格がわかるのです。例えば、ゲームする様子を見て、

天国か地獄=虚無か転生

が選択される訳ですが、天国=虚無、天国=転生、あなたはどちらだと思うでしょうか?

●デス・ビリヤード

さて、デス・ビリヤードの『物語的余白』は、ゲームをした老人が何を考えて戦っていたか?です。

老人の回想で、太平洋戦争(?)で戦った思い出、それより小さい子供の頃に飛行機を見上げていた(憧れていた?)セピア色の思い出、があります。

・老人は戦争を悔やんでいた
そう考えるなら、若い男に人殺しをさせないために
・戦った日々は老人の誇りだった
何故か若返ったように動きだした体に心が躍ったから

となります。どちらが正解なのか、どちらも不正解なのか、それは『物語的余白』なのでわかりません。

しかし、老人は自分の人生に満足して虚無にいった、と僕は思います。逆に若い男は人生に全く納得できない、悔いや未練がありすぎて転生ルートにいった、そう思います。

そう考えられる理由をこれから書きますが、 こんなスレた考え方 メタ読みで解釈すると、面白さが半減する可能性が結構あります。

なので、物語を素直に楽しみたいなら、少なくとも1クール観終わるまでは以下の話を読まない方が良いかもしれません(笑)。












●メタ読み

とはいえ、なんでその答えに辿り着いたのか?といわれると、『勘』なんてことになるんですが・・・・(笑)。

その過程を適当に挙げてみると・・・・

デス・ビリヤードも、デス・パレードも『物語的余白』はゲームをする片方のキャラに集中しています。

なら、その『物語的余白』を通じて浮かび上がるテーマは何でしょう?

2人でゲームをし、天国と地獄、どちらに送られるかが決まります。ならテーマは生死観?どちらの罪が重いかを比べる?デス・パレード2話のようないい加減な方法で?

そう言えば、デス・ビリヤードの老人は満足げにエレベーター乗ってたな〜。真智子も失意の中だったかもしれないけど、むしろもう生きる気力をなくして虚無いきっぽいな〜・・・・。

・・・・なら、『物語的余白』を背負うキャラはどっちも虚無いき?・・・・デキムに糸(?)で縛られた方はどっちも人生への未練、悔い、生への執着ありまくりだったし・・・・・。

・・・・!?

つまり、虚無=天国、で『物語的余白』を託されたキャラはどっちも

『自分の死を自覚して、その死=自分の人生を納得して受け入れられた』

キャラってこと?

なら、それらの集合で浮かび上がらせようとしているテーマは・・・・

『良い人生とは何か?』

ということになります。

●老人は『誠』の人生だった

以下は、(少なくとも現時点では)『物語的余白』なので、いくら考えても答えなんてない話ですが・・・・。

上で書いたように、デス・ビリヤードの老人は戦争で戦ったことを後悔しているかもしれない。誇っているのかもしれない。でも、どちらにしても、誠意を持って戦い、戦後も誠意を持って生きてきた。

勿論、結果が伴わず、人生の色んな時点で後悔をした。しかし、その人生が終わった時、自分はいつも誠意を持って行動してきた、その人生に悔いはない、と晴れ晴れと言える人生でした。

だから、老人の人生は『誠』の人生だった、そう思います。

そう言えるのは、対比となる若い男の人生が、浮気を隠し、不誠実な生き方をした結果、スクイズ、鮮血の結末になっていたからです(笑)。

因みに、これは本人が満足できたかどうか、その一例にすぎないので、老人の人生=良い人生、かどうかはあなたの判断次第です。戦争で人を殺してたり、一般的に犯罪と言われることに触れている可能性が結構高いので。

●真智子が聖人すぎてレビューするのが辛い

そんな考え方をすれば、真智子の人生は『信』の人生でした。たかしが2話で強調されたように、不信の人生だったので、その対比です。

たかしに「俺の子じゃない」と言われ、それでも笑いながら心を決めたあと、お腹の子はたかしの子じゃないと嘘を吐いた真智子。

こんな結末になったけど、たかしにプロポーズされて本当に嬉しかった、あの時の優しいたかしを信じている、今は自分達の死を知って混乱しているだけ、そのショックを少しでも和らげてあげよう。

それが正解の解釈であり、

たかしの本性を知って自暴自棄になりたかしがより悲しむであろう嘘を吐いた。

そう思った人は僕と一緒に綺麗な心を持ちましょう(笑)。

・・・・まあ、僕の解釈が本当に合ってるかどうか、まだわからないですが・・・・。

でも、こう解釈すれば2話の展開をすんなり納得できると思います。

●たかしは純粋=単純

とは言え、たかしや真智子をあまりその通りすぎに描写すると、たかしを本当に愛しているのか金目当てか、など複数の選択肢、『物語的余白』を用意する意味がなくなるので、現段階では意図的に描写を抑えてるんだと思います。

なので、真智子ってマジにそんな聖人なの?って2話を観て思った方も多いのではないでしょうか・・・・僕の心が穢れてるだけだったらヤだな・・・・(笑)。

たかしの方も浮気の噂を1回信じられなかっただけで、その性格の本質が『不信』かどうかなんてわからない。

だって、真智子の友達の話をすぐに信じて真智子を疑うのは、逆に猜疑心が弱い=単純と取ることもできます。

バーに入り、命を賭けた勝負をしろと言われても、たかしはそれほどゴネませんでした。

某カイジ風にやれば、

このままゲームをして何になる?考えろ・・・・っ!諦めるな、見つけ出せ、必勝法を・・・っ!

とかモノローグ入れながら、ゲーム選択までの猶予は何時間ある?決定するまでの食事は提供されるのか?からはじまり、ダーツを投げる前にせめて互いに全発外してドローは認められるか?くらいはその都度、行動する前に確認するのは当たり前でしょう(笑)。

そして浮気の話を思い出しても、猜疑心が強ければ、ストレートに言わないはずです。自分が相手を疑っていることを感づかれたくない、その思いの方が勝るはずです。

特に、相手が裏切ればドローが不成立になるゲームの最中に、裏切られるリスクを高めるようなことは極力避けたいと考えるはずです。

なので、僕がたかしに抱いた印象は、本質的に素直=単純、でした。

高級レストランでのディナー、豪華な結婚式、高そうな車、多分新婚旅行で海外、みたいな金持ち医者に描写されてますが、頭が良い、より先に、根っこは単純、そんな気がしました。

・・・・と、2話観るまではそんなことを考えてました・・・・まあ、どうでも良いですね、蛇足がすぎました(笑)。

そんな感じで、ちょっと大胆予想をしてみました・・・・これが当たってたら結構カッコ良いんだけどな〜・・・・と思いつつ今回のレビューは終わりです。


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2015年01月22日 21:44 by 元会長
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この記事へのコメント
虚無=天国
転生=地獄
だな…って普通に思ってた自分が
やっぱ頭の中仏教推しなのかと
再確認しました^^;
Posted by BONTA at 2015年01月28日 10:49
BONTAさん、コメントありがとうございます。

物語的余白ある作品のことを語ると、どうしても自分の人格が表に出てしまいますからね・・・・。

僕も、メタ読みしなかったら、自分の物差しでは、真智子を信じられなかった心の汚れた大人なのがバレてしまいましたw

でも、その部分を自分なりに考えるのが、こういった作品の一番の醍醐味だと思いますw

と、こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2015年01月28日 21:47



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