【SHIROBAKO 13話】おいちゃんをダンボールと壁の重圧から守りたい!【感想】


SHIROBAKO 第13話 「好きな雲って何ですか?」

さて、この作品はアニメ制作現場が舞台なので、室内のシーンが非常に多いです。なので、人の配置(人数)、窓の有無、視点などで、同じ室内でも多種多様な演出がなされています。

●戦力不足!

まず冒頭は武蔵野アニメーションの、(社長、)プロデューサー、総務、制作進行が集まる中枢(何室と呼べば良いんだろう?)で朝礼をしているシーンです。

引きで室内全体が映されると、本田デスク、制作の先輩・矢野エリカが抜け、だいぶ空きが目立つ寂しい室内になっています。ムサニの戦力が乏しくなっていることが描写されています。

また、矢野の話になり、新人制作の宮森あおい(おいちゃん)が、

「矢野さん、ちょっと寂しいです・・・・」

と言う時、下からあおいを見上げる視点になります。そして奥にはダンボール箱が煩雑に積み上げられています。

頼りになる先輩・矢野が休職し途方に暮れ空を仰ぐようなあおい(=下から見上げる視点が暗示)、そのせいで全体像が見えなくなった仕事内容(=ダンボール箱が暗示)に途方に暮れているあおいが演出されています。

あと、その他、社長と問題社員・高梨 太郎がアップで映されるのは、自信満々に自分のことしか見えてない、って感じでしょうか。まあ、社長は器がデカいと解釈しておきましょうw。

●不吉な暗示

OP明けて、あおい、ナベP(渡辺 隼プロデューサー)、タローが会議室(?)で今後の打ち合わせをします。

カーテンが窓を完全に覆い隠し、部屋にはダンボール箱が山積しています。お先真っ暗、課題山積、狭い部屋で四方の壁が迫ってくるような手詰まり感、が演出されています。

ま、新人をデスクに抜擢して、「全部」仕切れって言う外道Pに当たってしまったあおいの心情が良く描写されていると思いますw。

●ミムジー&ロロの謎

その後、あおいが自室で『第三飛行少女隊』を読むと、ミムジー&ロロの幻影(?)があおいに喋りかけてきます。

読む前は「良くあるメカと美少女か。安直だね」なんて思っていたけど、読んでみると泣くほど感動する良い作品だったことが演出されています。

そう言えるのは、ミムジー&ロロが「ロリ」かどうかで喧嘩するシーンになると、あおいがほとんど見切れて、雑念なんか忘れて三女に没頭していることが逆説的に演出されているからです。

問題は、このシーンの最後で、見切れたみゃーもりの奥で、画の中央、その主題としてミムジー&ロロが描かれていることです。

あおいが雑念なんて忘れてしまったことを演出するなら、あおいの顔が見える逆の方向からあおいのアップを映し、ミムジー&ロロを画面端に配置するべきです。それでこそ、そのシーンの主題があおいになります。

しかし、実際はどう考えてもミムジー&ロロが主役の構図になっています。すごい気になるんですが、ちょっとまだその演出意図がわかりません・・・・。

・・・・この作品に限りませんが、今までレビュー書く気で観てなかったら、いきなりはちょっと・・・・(言い訳)。

●監督は良いキャラ

シーンが変わり、逆光で影に沈むムサニの社屋が映されます。監督・木下 誠一の スケジュールなどの現実を全然見ない夢見がちな 職人気質な性格のせいで、先行きが不安なことが暗示されていました。

しかし、一方で意外とまともなことも考えており、それほど手詰まりと言う訳でもないことが、監督室(?)の壁の上部に隙間があり、完全密閉されてないことで演出されていました。

●窓

その後、キャラクターデザインのことで揉めるシーンになります。

しかし、会議室(?)は広く、窓も光で外こそ見えませんが、逆に燦燦と光が差し込み、少し手詰まり感がありつつも、希望が見える状況が演出されていました。

一方、次の喫茶店での打ち合わせのシーンでは、窓から外の風景が見えています。

話が行き詰ってはいませんが、美術スタッフに勧誘した渥美 裕治が

「で、どんな入道雲ですか?」

の台詞から、どんどん三女の作品とは関係ない個人的な話に脱線し、窓の外の景色が画面の多くを占めるようになります。

つまり店内=三女の話、窓の外=それとは違う(渥美の個人的な葛藤)話、の暗示になっています。

しかし、その関係なさそうな話が渥美の獲得にも繋がるので、壁ではなく窓が選択されていました。

●雲とカーテン

因みに、この時映された特に何雲とも呼べないような雲は、まとまらない、答えの見えていない、ぶつ切りの話の内容を暗示してる・・・・のかな〜と思ったり、思わなかったり。

また、木下監督が「暗雲立ち込めるみたいな?」と言う時、カーテンが大きく映っており、暗雲=カーテン=木下の答えが見えない思考の視野が暗くなってる感じ、を演出していました。

●プライベートが真っ暗

少しシーンを飛ばし、あおいが姉と電話するシーンです。仕事の話をする時は、電気の点いた明るい室内で話しますが、仕送りの野菜と白菜の話になると、薄暗い台所(廊下)に切り替わります。

あおいが私生活まで目が届かなくなっていることが演出されています。

●可能性は遥か彼方まで

また少しシーンを飛ばし、あおいが後輩のりーちゃん(今井 みどり)とこれからのことを話すシーンがあります。

その時、一面影に沈んで、2人とも答えが見えてないことが演出されています。しかし、珍しい室外のシーンで、その視界は遥か彼方にまで伸びています=手詰まり感はなく2には大きな可能性が無数にあることが演出されています。

●ずかちゃん

その後、事務所でオーディションの話をされる新人声優・ずかちゃん(坂木 しずか)のシーンになります。

オーディションの紙を受け取ると、照明が多く映り、壁の上部にも隙間があり、しずかの期待、希望が演出されています。

また、その後、電車では車内を向いている=自分の内面を見つめている、ことが描写されています。

少し前のシーンで、監督は内向き=ネガティブになり、あおいは外向き=ポジティブに考える描写があったので、この2つが重なれば、こう解釈して良いと思います。

まあ、ネガティブ前面の木下と違い、しずかは良い意味で自己反省をしてるんだと思います、14話を観てる今ならw

●朝日に向かって

その後、キャラデザ(予定)の井口 祐未と、原画・安原 絵麻が話すシーンの前に、夜明けの画が映されますが、まだ闇に沈みつつも、遠くには朝日=希望が見えはじめている、そんな暗示がされていました。

また、その暗示は井口だけでなく、ゴスロリ様(小笠原 綸子)にも掛かっています。服が黒から赤に変わっており

黒=何ものにも染まらない=完成形、自信
赤=情熱、外向き

揉めたシーンで本人が言っていた通りの心境の変化が暗示されています。ゴスロリ様も次の朝日目指して動き出していました。

確認はしてませんが、回想=多分12話でもそう言った意味で服が変わっていたのでしょう。

●不吉な暗示

その次に映される、夜鷹書房本社ビルですが、見上げる視点は途方に暮れ空を仰ぐ、特に何雲とも形容しがたいまとまらない雲は、話がまとまらないことを暗示しています。

会議室(?)の壁がまとまりのない、ぐねぐね曲がりくねっている模様なのも迷走、不吉な暗示に思えます。

いい加減な担当編集が適当にOKは出しますが、本質的に話が進んでいない(原作者と意思疎通ができないのではないか?)ことが暗示されています。

●のびのびと取材

その後、あおい、木下監督、ライターの舞茸 しめじ、の3人が取材で自衛隊の資料館(?)を訪れます。

建物も敷地も広く、監督達がのびのびと取材を満喫していることが演出されていました。

・・・・こんなレベルで書いてたらまた息切れするので、書く気はなかったんですが、書いてしまいました・・・・なので、次回からは軽くしたいな〜と思ったところで、

第14話 「仁義なきオーディション会議!」

に続く(といいな・・・・)。


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2015年01月24日 23:22 by 元会長
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