【SHIROBAKO 14話】姿勢と視点に表れた、しずかの自信!【感想】


SHIROBAKO 第14話 「仁義なきオーディション会議!」

●画面が狭いw

冒頭は『第三飛行少女隊』の声優オーディションのシーンです。

「オレねー、13人以上になると、耳がウニウニしちゃうんだよねー」
「監督がそんなこと言っちゃダメ」

とボヤく木下監督と、それを注意する葛城 剛太郎P。

監督の右前方からの視点で、重量級キャラ3人で画面の大半を占め、後ろも左奥も壁に遮られ、非常に圧迫された感じが強調されています。

これから大人数を審査しなくてはいけない監督達の、重い、圧迫された気持ちが良く演出されていました。

もし、監督の左前方からの視点だったら、右奥に部屋が伸びだいぶ圧迫感が減っていたでしょう。

そしてオーディションがはじまりますが・・・・最初の声優さん役のぬーさん(作監・井口 祐未の中の人)の

「心なんて、もう捨てちゃったから・・・・好きにして」

にイケナイ妄想が止まりませんw

●声優さん達の姿勢

「ふふ、ホントにターニャもノアちゃんも仲良しなんだから(震え声)」

その後、多分ド新人で緊張しまくって、手を握り締め、前傾姿勢で前のめりになってる子が、後ろから映されます。

完全に気圧されて、監督達審査員がいる後ろを見ることすらできない、プレッシャーに潰れそうな心情が演出されています。

その後、ずかちゃん(坂木 しずか)が演技する時も、若干前傾姿勢になります。更に斜め前からの視点で、後ろの監督達も見えません。震え声の子ほどではないけど、後ろのプレッシャーに押されている、しかし演技に集中することでそれを懸命に跳ね返そうとしていることが演出されていました。

こんな感じで見れば、最初のぬーさんのキャラは後ろが気になりつつも、もうそれに動じていない、横から映される声優・伊藤 鈴鹿はベテランでもう後ろが気になったりしない、など細かい差がつけられています。

そして、しずかがキャサリン役を振られ演じた時は、前からの視点で、後ろの監督達も映されます。もう前傾にもなってません。ぬーさんのキャラと同様に、後ろを意識しつつも、もうそのプレッシャーに動じていません。

はじめて別の役を振られたことが、しずかの自信になり、自信を持って演技できたことがわかります。

・・・・そんなずかちゃんを落とした監督ェ・・・・。

●喫茶店で変わった点、変わらない点

OP明けて、制作デスク・宮森あおいと木下監督が、美術スタッフ・渥美と13話と同じ喫茶店で話をします。

色々対比となっているので、宜しければ13話レビューもご覧下さい。

前回は、あおいと監督が壁を背負い、渥美が2人に圧迫感を感じている=三女の仕事を引き受けて良いのか迷っている、ことが演出されていました。

しかし、今回は監督の後ろにだけ壁(柱)があり、監督が言うように渥美に断られるんだろうと、圧迫感、手詰まり感を感じていることが演出されています。
(逆に、前回はそんなことは考えていなかったので、監督の後ろに壁はありませんでした)

一方、あおいはそんなことを考えていないので、あおいの後ろに壁(柱)はありません。もしあおいまでネガティブだったら、後ろが全面壁になる、店の角の席が選ばれていたことでしょう。

逆に、13話も今回も、監督が窓側、あおいが通路側に座っています。あおいが監督をガッチリ監視、確保していることがわかりますw

また、もし監督が注文したくなったら、あおいが店員を呼ぶ=仲介する位置になっています。

店内=三女に携わる世界の暗示、窓の外=三女に関係ない世界の暗示、なので、監督と他のスタッフを繋ぐ、宮森の立場が的確に暗示されています。

だから、渥美が仕事を受けたあと、視点が引かれ、店内が広く映され、ウェイトレスが近くの通路を歩いているシーンは、三女の仕事が少しずつ動きはじめたことを演出しています。

モブとは言え、キャラをわざわざ歩かせる手間をかけたのには、こんな理由があるのだと思います。

●不吉な暗示

サブタイキャッチのあと、廊下の床すれすれから突き当たりの会議室を見上げる視点になります。そびえ立つ壁、断崖絶壁ならぬ会議室の壁(ドア)を見上げるように・・・・。

高い建物や、山の上から見下ろせば、見晴らしの良い広い視野が得られます。その逆に、低い視点は、見通しの悪い、先の見えないことを演出します。

更に、困り果て空を仰ぐ、など言うように、見上げる視点は途方に暮れた感じを演出しています。

●ゴリ押しダメ、絶対

そして会議がはじまると、それぞれの関係者をゴリ押ししようというP(?)3人が、会議室の角の席に座り、アップで各々ゴリ押しをしてきます。

後ろと、右奥を壁に遮られ、話し合いではなく結論ありきのゴリ押しをしてくる3人に、手詰まり感を感じている監督達の心情が演出されています。

また、アップは自分のことしか考えてない、他人の意見を聞かず自分の主張だけを声高に通そうとしていることが演出されています。

一方、監督達は窓を背負って映されることが多く、視界が広くなっています。だから、窓の外は声優さん達の演技力や作品のクオリティから見た観点などの暗示となります。

逆に言えば、この部屋は集まっているメンバーだけの世界、まさにキャスティング権を持った層の暗示です。部屋の狭さは、圧迫感以外にも三女スタッフ全体ではないという演出意図の表れでもあります。

だから、三女全体を暗示するために、喫茶店はあれだけ広いところがチョイスされていた、とも言えます。渥美獲得のために良い所を選んだ(のだろう)という表の理由だけでなく、裏の、演出的意図も絡んだものでした。

あと、3人がゴリ押しを諦めた会議の後半は、1人が席を外し、視点も引かれ、圧迫感がかなり薄らぎます。ゴリ押しを諦めたことが的確に演出されていました。

ただ、音響監督・稲浪 良和は端で広々としたスペースの中話します。それは勿論広い視界を持っている演出でもありますが、一方で意見を強要される環境にない、身軽な暗示でもあります。

ゴリ押し3人組だって(子安さんのキャラは怪しいけどw)好き好んでゴリ押ししてるんじゃありません。所属会社の意向と言う壁に周りを囲まれ、圧迫感を感じているのは彼ら自身も同じです。そう考えると多少可哀想ではあります・・・・みゃーもりとか女の子キャラだったら弁護しまくりだったけど、おっさんキャラなので別にそれだけですがw

最後に、音響監督・稲浪が背負っていたテレビは、画面を通して見ている視聴者の暗示です。稲浪は

「政治的なキャスティングは必ずバレます。そしてそれは断言できますが、作品にプラスになることはない、絶対にです。(後略)」

などの台詞を言うので、テレビが背景に選ばれたのでしょう。

と言ったところで、15話「こんな絵でいいんですか?」に続く。


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2015年01月26日 22:16 by 元会長
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