【神様はじめました◎ 1話】沈みゆく記憶、照らし出すもの【感想】


神様はじめました◎ 01「神様またはじめました」

昨年末に、ニコ生で一期の一挙配信がありました。大地丙太郎監督はギャグアニメの印象が強いですが、"フルーツバスケット"など少女マンガ原作のアニメもやられており、面白く観させて頂きました。

そして今月からは、いよいよ二期の放映(配信)がはじまっています。

●忘れゆくもの

まず、一話で気になったのは、ミカゲの姿が映されなくなったことです。

一期では人型の姿で乙比古と一緒にヒロイン・桃園 奈々生達を見守っていましたが、今回は『化身・宿りもの・蝶』の姿しか描かれません。

瑞希が宿りものの説明をした時、瑞希はヨノモリの姿を思い浮かべることができました。しかし巴衛は、土蜘蛛の穢れを水で洗い落とそうとするシーンで、黒く塗り潰されたミカゲの顔しか思い浮かべることができませんでした。

その後、奈々生の退魔結界が完成した時に、巴衛は一瞬ミカゲの顔を思い出しますが、それはすぐ奈々生の姿にかき消されます。

一瞬大事な人のことを思い出した気がする、でもそれはすぐ頭から消え、巴衛が退魔の力の主と認識できたのは奈々生だけ、そんな演出だと思います。

因みに、現実では奈々生は駆け寄っただけで、巴衛の胸に飛び込んではいません。よって、顔が黒く塗り潰されたミカゲ→奈々生が胸に飛び込んでくるまでのシーンは巴衛のイメージ(のはず)です。

更に、二話でも蝶や緑色に光るシルエットだけで、ミカゲの実像は映されませんでした。

これは、みんなの記憶からミカゲのことが徐々に忘れられている演出なんじゃないかなと思います。

かつて巴衛は呪いを受け瀕死になっていたところをミカゲに救われます。ミカゲの力で巴衛は死別した恋人・雪路のことを忘れ、呪いから逃れることができたのです。

なので、今度は巴衛にミカゲの記憶を忘れさせることで、奈々生との恋を実らせようとしている、それが巴衛がかつて願った人になることにも繋がっている・・・・のかなと思ってみたり。

●沈みゆく記憶

次に気になるのは影の演出です。

瑞希が『宿りもの』の説明をする前後で、影の使い方が非常に気になります。

特に瑞希が説明する時、瑞希は大半が影に沈んでいますが、そんな黄昏れて話す内容じゃないはずです。ヨノモリを偲ぶとしても、いくらなんでも影が濃すぎます。なので、これは感情の演出じゃないと思うんです。

これは記憶の演出、『沈みゆく記憶』の演出。

そう思ったのは、瑞希の回想のヨノモリにもう目が描かれてなかったからです。瑞希もヨノモリのことを忘れはじめているのです。

だから蝶を見る巴衛も、ミカゲを思い沈んでいるんじゃありません。大事なもののはずなのに、記憶が影に沈んで、ただ呆然と見つめている、そんな演出だと思います。

●照らし出すもの

「(巴衛・・・・ミカゲさんに・・・・)会いたいのかな?」

だから、奈々生がこう言う時、その姿は光に包まれていて、非常に印象に残ります。

影は光があるところに生まれます。光が強ければ強いほど影は濃くなり、その影に過去の記憶は沈んでいきます。

よって、奈々生=光、であり、離れていった、死んでしまった人(神だけど)への思いを忘れさせてくれる存在の暗示です。

まさに、巴衛や瑞希の世界を照らし出す希望の光、それを強く印象づける演出でした。

と言ったところで、

神様はじめました◎ 02「神様、出雲へいく」
神様はじめました◎ 03「神様、黄泉におちる」

に続く。


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2015年01月30日 22:30 by 元会長
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