【デス・パレード4話】今回もまた男が悪もの?【感想】


デス・パレード #4「デス・アーケード」

まずはお約束の・・・・1〜2話レビューを読まれてない方は、宜しければそちらから読んで頂けると話が良くわかると思います。

そんなの面倒臭いって方は、デス・パレードは毎回

誠と不実、信と疑、真と偽

など、相反する2つの人生を対比し、良い人生とは何か?を探求する物語だと、僕が考えているという前提で読んでいって下さい。

●テーマは『現』と『虚』?

さて、サブタイの通り今回のゲームは、アーケード(格闘)ゲームで、オタクの男・立石洋介と、芸能人・橘みさきが戦います。

二人がキャラクター選択画面に入ると、そこには各々を模したキャラクターが映されていました。

洋介のキャラの必殺技は

LOVE☆フィギアッパー
聖地巡礼アタック
BDファランクス
A・Aコンビネーション
????

・・・・オタクへの偏見が酷くないですかね?・・・・一方、相手は子沢山一家を持ちネタに芸能界入りした女性です。

ここまで要素が揃っていると、今回のテーマは『現』実と『虚』構だと予想するのは難しくないでしょう。

まーたオタクは現実に生きてないとかって叩かれるのか・・・・と思っていると、みさきのキャラの必殺技も

コドモノオモチャ
ブランド☆バックブロー
日傘銃
バブル☆ドリーム
????

と中々期待が持てそうなネーミングですw

みさきは芸能人になって、舞い上がって現実が見えなくなっていた、むしろオタクの洋介の方が現実を生きていた、ってオチにもワンチャンありそうです。

●どっちが虚無いき?

そう思って観てたのですが、どうも今回のテーマは『現』じゃなさそうなんですよね。全く違うわけでもないのですが、何か違和感があります。

何より、今回はどっちが天国でどっちが地獄なのか、そのテーマで考えても判断できません。

みさきはトイレで洋介に「じゃあみさきさんとこはどうなんですか?」と家族仲のことを聞かれ答えられませんでした。また何度も同じようなダメ男に騙され続けています。更に、マネージャーへのパワハラが原因で、その恨みで殺されていました。現実を見て生きているとは言いにくい人生です。

一方、洋介も自殺をしてるのですが、それはある意味現実の自分を正しく認識してたからと言えなくもありません。虚構にはまりすぎて現実が見えなくなっていた訳ではないと思います。

じゃあ二人を分けたものは何か?それはデキムの

「ご苦労様でした」

という言葉です。

欲を言えば、みさきもまだまだやり残したこと、心残りがあります。だからこそゲームに負けてあれほど取り乱したのです。

しかし、デキムに「ご苦労様でした」と言われ、それはきっかけにすぎませんが、みさきが自分の人生を振り返ると、自分は自分なりに全力を『尽』くしていたと思うことができました。デキムの言葉が真実だと、デキムが本心からみさきを労わってくれていると信じることができました。

そしてみさきは、その人生を、その死を、受け入れることができたのだと思います。

一方、洋介は何事にも熱中できず『惰』性で生きる、怠『惰』な人生でした。だから義母を「おふくろ」と呼ぶことすらできず、今更それを後悔してもどうすることもできません。洋介はただ諦めて泣くことしかできなかったのです。

仮に洋介にそれでも生き返りたいと望む気概が残っていたとすると、デキムが「ご苦労様でした」と洋介に人生を受け入れさせようとしても

「俺のことを知りもしないのに適当なことを言うな!」
「そうですね、すみません。そのことはあなたが一番わかっていましたね」

となり、洋介は労わりの言葉をどれだけかけられようと、結局その人生を受け入れることなどできなかった、そう思います。

●みさきの人生

よって、そういった観点、まずはみさきの人生が『尽』だったという観点で細かいところを見ていくと・・・・。

みさきは何回もダメ男に騙され酷い目に遭っています。学習しないバカとも言えますが、みさきはそれでも幸せを諦めませんでした。そして遂に芸能人にまでなったのです。

ゲームのレバーが外れたら、転げてでも取ろうとしました。ゲームに負けそうになると、洋介を気絶するほど筐体に叩きつけました。そしてそこから我に返ると、洋介を病院に運ぼうともしました。

そんなことをすれば確実に傷害、悪ければ殺人未遂で逮捕されかねません。しかしみさきは、そんな打算なしに、考えなしにいつも"自分が考えられる"最善を『尽』くそうとしていたのです。

また逆に、自分が良くないと考えることには全力を出せません。洋介を叩きつけることは途中で我に返りましたし、洋介の気絶中にゲームを決めてしまうのも憚られ、小Pを遠慮がちに打つのみでした。

あと子供の面倒が少し疎かになっていたようですが、殺される寸前、娘とスマホで話していて、その様子も普通でしたし、特に家庭内に問題がある訳でもないことが示されていました。

●洋介の人生

一方、洋介は、オタクであり、クイーンデキムに来る前の最後の記憶は部屋でゲームをしていた、昼から夕方になるまでただゲーム画面を眺めていたシーンが映される、などゲームが人生の多くを占めていたことが描写されています。

しかし洋介は、みさきにそんな大事なはずのゲームで八百長を持ちかけられても全く拒絶しませんでした。下らない番組のために、俺の大切なゲームで八百長なんて不愉快だ、なんて気持ちがほとんど湧きませんでした(2ラウンド目にチラっとそう取れなくもない描写が1回あっただけです)。

レバーのボールが外れた時も、デキムに全く抗議しませんでした。みさきを見くびっていて事前に筐体を確認してなかったとしても、ゲームを日頃からしていれば、あんな外れ方は不自然だとすぐに気づいたはずです。しかし洋介は、(多分それがわかっていながら)ゲームの真剣勝負を汚されたのに全く抗議しませんでした。

洋介はゲームに、ゲーマーとしての自分に、誇りも自尊心も何一つ持っていなかったのです。

だからゲームの腕も知れていました。初心者相手に、互いにワンパンK.O.の五分の勝負で勝つことすらできなかったのです。

気絶していたとか不利な要素もありましたが、逆に意識が戻ったあと、運良く超必殺技のカットインで一呼吸つく時間が与えられてもいました。

にもかかわらず、考えなしに突っ込んで初心者相手にダブルK.O.なんて、格闘ゲーマーとして見るなら無様すぎます。
(逆に、初心者ながら全力を『尽』くしてダブルK.O.にまで持ち込んだみさきは見事な戦いっぷりだったと言えるでしょう)

そして、そんな怠『惰』な、『惰』性でただゲームをしていただけの人生が、自殺へと繋がっていったのです。

もし、洋介が全身全霊、全てを賭けてゲームの世界を進んでいたなら、例えばそのせいで餓死していても自分の人生に悔いはなかったと言える様な人生だったら、洋介が虚無いきなんて結末も有り得たかもしれません・・・・。

・・・・1〜2話レビューでも書きましたが、これらは作品中の本人達が納得できたかどうかなので、みさきの人生も含めて、本当にそれが良い人生かどうかは視聴者の判断次第ですが・・・・。

●男ばっかり・・・・

すると、ここでちょっと気になることが・・・・それは僕の解釈では、1話、3話、4話の全てで、男が悪い人生で、女が良い人生を担ってるんですよね・・・・。

例えば、萌えアニメならそれもアリだと思うんですが・・・・ちょっと解釈が間違ってるんじゃないか?と不安になってきます・・・・。

1話は結果が明示されてますし、今回の4話も、

"実は洋介父が事業に失敗し、負債を清算するために(両親のために)保険金目当てで洋介が自殺"

でもしてない限り、解釈は合ってると思います。

なので一番怪しいのは3話。別々の高校にいったってことは、舞もしげるのことを忘れていた。なのにそんな相手とのデートで満足できたなんて大嘘だった。

逆に、実はしげるの方こそが、ずっと舞を思い続けていて、クイーンデキムでのゲームや天国と地獄なんてどうでも良いくらいに、舞とデートがしたかった・・・・とか?

でもそうだとして、舞のここが明らかに嘘とか、しげるのここが明らかに真実の思い、って言えるようなところが見当たらないんですよね・・・・うーん・・・・。

といったところで、

デス・パレード #5「デス・マーチ」

に続きます。


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2015年02月01日 15:22 by 元会長
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