【幸腹グラフィティ4話】泣きたい夜は声上げて泣こう!リョウの代わりに泣いた図書館【感想】


幸腹グラフィティ よんしなめ 「じんわり、バリリッ。」

「料理をする上で、大切な人を想って作る。もしかしたら、それって、何よりも大事なことなのかもしれません・・・・・・・・私は今まで、相手を想う気持ちを大事にしながら、誰かに料理を作ってあげられていたでしょうか?」

まず、今回のこのリョウの台詞より、前回レビューで書いた、3話のカメラ目線の演出は、きりん達のためではなく、リョウがきりん達を自分に繋ぎ止めたい、その一心で作った、先走っている心の演出、とした解釈が合っていたことが確認できました!

・・・・さて、みなさんはこの作品ってどんな作品だと思うでしょうか?

『祖母を亡くし沈んでいたリョウが、料理を通じて友達を作り幸せにすごす萌えアニメ』

普通に考えたらこんな感じではないでしょうか。

そう考えている方はこの先を読まない方が良いかもしれません。きらら系の女の子の日常に萌える幸せなアニメだったのに、リョウが影を持っているみたいで、素直に楽しめなくなる可能性が少なからずあるので・・・・。

だから以降は、暇潰しとして、与太話とわかった上で読んでるだけなので全然OKって方だけお読み下さい。










●リアルアンパンマンはNG

冒頭は、祖母が亡くなり、闇に沈んでいたリョウの心象世界。でも、祖母との思い出の図書館を訪れたことで、忘れていたことを思い出したり、知らなかった祖母のことを知ったりで、明るい気持ちになることができた、そんな演出です・・・・。

リョウの笑顔や動きが怖かったり、から揚げ達がリアルタッチで、から揚げが自分を抉ったり、リョウがおにぎりの頭を噛み千切ったりするのは、祖母を亡くし硬直していた心が、ぎこちなく動き出した。その"ぎこちなく"の部分を、演出しているのでしょう・・・・。

食材としてのおにぎりやから揚げから、白くて細い手足が伸びてるようなデフォルメタッチだったら、普通にギャグシーンだったのに・・・・。

●リョウの娯楽は?

OP、予備校のシーンを挟んで、雨の土曜日。きりんは家族で三ツ星高級中華料理店にいくので、椎名は病気なので来られず、部屋で悶々とするリョウのシーンになります。

ここでキッチンと居間が映されますが、生活感が全くありません。内装がお婆ちゃんの趣味です、リョウが生活している痕跡みたいなものが感じられません。

部屋を祖母がいた時のままにして祖母の面影を感じたい、といったところでしょうか・・・・?

では、まだ十時半なのに、友達からメールが来ないってだけで、冷麺を作ったのは何故でしょうか?テレビやスマホ、それにきっと自室に入れば趣味のための諸々があるはずです。どうして昼時まで暇潰しをしなかったのでしょう?

そう言えば、もう4話なのにリョウの自室って映されてない気がします。それにそんな自室があるなら、どうしてキッチンで見もしないテレビを点けてたのでしょう?勉強も食卓でしていましたし。

・・・・いやいや、ドキドキワクワク、ヒロインの自室ですからね、きっと出し惜しみしてるのでしょう。もう、いけずなんだから・・・・。

「きりんがウチに来るようになるまで、私は、どうやってお休みをすごしていたんでしたっけ?」

だとすると、リョウがこう独白しながら窓から外を見るシーンで、どうして曇り空を見上げるのでしょう?まるで困って天を仰ぐみたいに・・・・。

鏡や窓に映る写像を見るのは、客観的に自分を省みる暗示です。自分は今までどうしていたのか?なんて言いながら、逆にそれを拒絶するようにリョウは自分の写像から目を逸らしていました・・・・。

●どうして居間?

あと、このキッチンと居間のシーンでは、テレビが点いていますが、リョウは全く見ていません。若者のテレビ離れ・・・・は良いのですが、問題は「あのこいつ、メールの返事とか催促してくるんですよ」とテレビから聞こえて、リョウがリモコンでテレビを消すまで、

リョウが"居間"にいることです。

テレビはキッチンにあり、居間からでは全く見えません。位置的にテレビの裏側からリモコンを向けて消しています。

リョウはこの直前、キッチンの食卓で冷麺を食べていました。なら、そのまま食卓でスマホをいじってメールを待てば良くないでしょうか?

テレビを消すのがわかっているのに、何でわざわざテレビのない居間に移動させたのでしょう?その演出意図は何でしょうか?

それは『リョウは、大切な人が自分から離れそうになることを極端に恐れている』演出ではないでしょうか。

それまで全く眼中になかったテレビなのに、メールの返事を催促したらきりん達が離れてしまう、そんな言葉にだけは、隣りの部屋にいても反応してしまったリョウ。

3話でも、途中で寝ただけなのに、きりん達が怒って帰ってしまったのではないかと心配し、必死にそれを挽回しようとしました。椎名はともかく、キリンは週末毎ですがもう何ヶ月もの付き合いです。ちょっと心配しすぎです・・・・。

きっと、祖母が亡くなったショックがまだ残ってるんですよ、ちょっとだけ・・・・。

●シャフト演出?

あと、これらは(新房総監督の)シャフト演出では?って気もしますが・・・・龍輪直征さんが監督の時は比較的素直な演出をされている気がします。『ニセコイ』や幸腹グラフィティは、モブとか普通にいますしw

だから最初のカメラ目線や、グロい食材とかもスルーしませんでした・・・・これがもし物語シリーズだったら多分全部スルーですw

●渡辺さん

話を戻して、リョウが久しぶりに図書館にいくと、司書の渡辺さんと再会します。渡辺については考えすぎかもしれないんですが・・・・。

雨の日、仮装をしていたのに、慌ててリョウに駆け寄った渡辺さん。そんなにリョウが心配だったのでしょうか?

リョウにホラ話を聞かせ、それを聞き目を輝かせたリョウを見て「よし、中身はあんま変わってない」と独白する渡辺さん。何かリョウが変わってしまうような出来事に関する噂を聞いていたのでしょうか?

●雨の演出

また、渡辺に抱きつかれリョウは傘を落とします。雨に濡れる=涙、泣いている暗示なんですが、渡辺や子供も濡れているけど特に悲しんではいませんし、雨が涙のように頬を流れることもありません。よって、ここでは雨=涙ではありません。

なのに、リョウが図書館に入って、窓際までいって、雨垂れがたくさん流れ落ちる窓越しに、リョウの顔のアップが映されるんです。これは明らかに涙の暗示です。

久しぶりに訪れた、祖母との思い出の図書館。そこで祖母を偲び、リョウは少し元気になれました。それは、リョウの代わりに図書館が泣いてくれたから・・・・。

OP「幸せについて私が知っている5つの方法」の歌詞にあるように・・・・。

『泣きたい夜は声上げて泣こう』、と。

そしてリョウが悲しくても泣けない、心が硬直していることを、雨が涙となって頬を流れなかった演出が強調していたのです。

●昔は全てが輝いて・・・・

また、祖母と図書館を訪れたことや、祖母が作ってくれたご飯などをリョウが回想しますが、それらはどれも光り輝いていました。祖母のいない、今の世界とは比べようもないほどに・・・・。

しかし、祖母のことを思いながら食べる昼食(間食?)は美味しくて、世界が少しだけ昔の輝きを取り戻したかのようでした。

●趣味は餌付けです!w

そして、リョウが図書館を出た時、雨はすっかり上がっていました。

自室で影に沈みながら惰性でしていた勉強などではなく、リョウにもやっと主体的に、自分からやりたいと思うものが見つかったから。

「きりんに会って、きりんのために美味しいご飯を作ってあげて、あの、温かい笑顔が見たい」

と・・・・。

そして今まではただ、祖母やきりんや椎名から手を差し伸べて貰うだけだったリョウが、はじめて自分から手を伸ばすことができたのです。

きりんに、そして天国のおばあちゃんに向けて・・・・それが、雨上がりの夕空に虹となって表れていました。リョウがきりんのスマホに送った虹の写真は、虹=空に架かる橋=心の架け橋、の暗示です。

そして三ツ星高級中華料理店でディナーを食べていたきりんですが、そのメールを見てリョウのスマホに、それでもリョウの餃子が食べたいとメールを送るのでした。

といったところで、

幸腹グラフィティ ごしなめ 「ぢゅるるんっ、ごくん。」

に続きます。


スポンサード リンク
スポンサード リンク
2015年02月03日 23:35 by 元会長
カテゴリに移動する| 幸腹グラフィティ |
スポンサード リンク



この記事へのトラックバック

幸腹グラフィティ TBS(1/29)#04
Excerpt: よんしなめ じんわり、パリリッ。 来週は校舎の改築で予備校が休み。きりんが来ない、一人の週末に不安。 きりんもリョウと同じ思い、親に相談する。来週は中華フルコースの予定だったのに。親に相談するきりん、..
Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-02-04 00:00


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。