【幸腹グラフィティ5話】きりんの食欲はドロっと濃厚!流れはじめた三人の時間【感想】


幸腹グラフィティ ごしなめ 「ぢゅるるんっ、ごくん。」

冒頭は、天を貫く青空で踊り狂う灼熱の太陽、それに沸き立つ白熱の砂浜、火傷しそうな体を優しく誘う深く果てない海。

ヒャッハー!真夏のリゾート、水着回だー!・・・・と思ったら、絵の課題でしたw

そもそも今は冬で、スキーやスノボに温泉旅行の季節だし・・・・某SHIROBAKOといい、最近は季節感に喧嘩売るのが流行ってるのでしょうか?w

●食こそ元気の源!

それはさておき、"夏"と言われてリョウが描いたのが『西瓜の皮の漬物』でした。まずはその考察をしようと思います。

「まだまだ続く夏休み・・・・遠くへいけなくても・・・・私にとって、特別な夏になりそうな予感です」

ずっとあとのシーンで、リョウがこう独白し、2回目の「・・・・」の時に、西瓜の皮の漬物が映されます。

なので漬物には、『本当は遠くにいきたい』けどいけない。でも今いるここも悪くはないと思えるようになった・・・・、そんな思いが込められています。

西瓜の実の部分=本当にしたいこと=遠くへいきたい=外国の両親のところにいきたい、です。

でも、それができなくても、きりんや椎名がいてくれれば・・・・そんな感じです。

(ネグレクトの)両親に代わり、育ててくれていた祖母を亡くし、自分が悲しいんだとさえわからなくなった、心が硬直してしまったリョウ。

でも、食の喜びを祖母が教えてくれました。そしてきりんがそれを思い出させてくれました。なので、もう大丈夫、リョウは西瓜の皮だって美味しく料理できるんだから。

●リョウときりんと美術

次は、リョウ達が椎名の家で最初に通された部屋のシーンです。

この部屋の見事な調度品の数々を見て、リョウの瞳の輝きが大幅に増えます。これは、リョウが美術に関して大きな関心を持っている演出です。

今までは、どうして美術高校を目指してるの?本当に美術をやりたいの?と疑問視してたのですが、料理の次くらいには興味を持っていたようですw

「あ、だったら美術館もクリアですね」
「ふふっ、何それ。いくら豪華だってお家と美術館は全然違うよ〜」

なので、その部屋についてこう二人の意見が分かれますが、これはリョウの方が正しい気がします。

何故なら、きりんは三話で
「え、三番?凄い凄い、リョウは絵上手いもんね!」
こうリョウの絵を評価しますが、本当は下から三番目でした。今回も夏と言われ西瓜の皮の漬物です。リョウは食べ物、料理以外の絵が描けるのでしょうか?

二話では二人で桜を描いたはずなのに、リョウの絵の評価だけ隠されました。これまでの全部を総合的に考えて、隠している気がします。

そしてそれは、リョウがまだ料理以外に興味を持てない=それ以外のモチーフを描けば散々なものになる、からではないでしょうか。

「え、三番?(モチーフは料理じゃなかったのに)す、凄いね、どんな絵だったの〜?」

だから、きりんがちゃんとそれを見抜いていれば、こんな反応になったはずです。

つまり、きりんはノリと先入観で生きてる節があるので(笑)

『リョウ=美味しい料理を作ってくれる=良い人=良い絵』

なんじゃないかな〜とw

だから、椎名の家は名家で美術館並の調度品だったのに、きりんは先入観でスルーしてしまった、そんな気がします。

●打ち解けはじめた椎名

そのあと、椎名と母親が部屋にやってきます。

そして礼儀正しく挨拶するきりんを見て、椎名が「良いもの見た」と本当にちょっとニヤけながら言います。

「うわーこっちも本気だー面白いなー」

また、後のシーンで流し素麺を凄い方法で食べようとするリョウ達を見て、椎名はやっぱり少し顔を綻ばせます。

椎名が少しずつ打ち解けはじめていることが演出されていましたw

あと、何か残酷なキャスティングを見た気がしますが、敢えて触れないことにしますw

●笑顔が張りついているリョウ

一方、巨大人面魚を見ても、幽霊に襲われても、椎名と母親の親子らしい姿を見て悲しさが込み上げても、リョウの顔には笑顔が張りついていました。

その硬直した心のように、表情も硬直してしまっているから・・・・。

●流れはじめた時間

でもその後、竹を切り出しみんな(特にリョウ、きりん、椎名の三人)で流し素麺のセットを作ります。

流れゆく水は、変化、過ぎゆく時間の暗示です。また、吹き抜ける風も、新しい空気の到来、変化の暗示です。

面白おかしい食べ方で流し素麺を食べようとするリョウ達を見て、微笑んだ椎名を、

「そうですよね。これはゆとりを持って楽しむものなんですよね」

と言ったリョウを、優しく撫でた涼風のように、リョウのイメージした小川のせせらぎのように、心地よい穏やかな時間が流れはじめていました・・・・。

まあ、きりんの賑やかさで多少流れも激しくなっているようですがw

こんな風に、流し素麺は、三人が友達になって、三人の時間が流れはじめたことを効果的に演出していました。

いつかきっとその水がリョウの心に沈殿した澱も洗い流してくれることでしょう・・・・。

●素麺は素麺!

あと、今回一番悩んだのは素麺の解釈です。素麺セットではなく、それに沿って流れてくる『素麺』は何を暗示しているでしょう?

きりんが夏らしい思い出を一杯作りたいと言ったことで、今回の話は動き出しました。

なら、素麺=思い出、でしょうか?

「こう言うのって大人数だとあまり食べられないけど、今日は三人だから必死にならなくて大丈夫だよ」

でも、椎名はこう言います。そしてきりんのせいで下流のリョウのところまで中々素麺が流れてきません。思い出ってそんな感じで取り合うものじゃないと思うんです。

楽しいイベント?友情?禁断の、愛情w?・・・・どれもしっくり来ません。

随分悩んだんですが、やっと答えに辿り着きました・・・・素麺は素麺、『食べ物、食事』です!w

だから、過ぎゆく時を一緒に過ごせば、否応なしに食事を共に重ねていきます。その幸せな食事が、三人をより幸せにしてくれる、素麺はそんな暗示を秘めているのだと思います。

●三人三様

「ドロドロ濃厚たまごと、麺つゆコーティングのコシコシの麺が、堪らな〜い」

きりんが大好きだと言ったたまごを入れた麺つゆにつけた素麺を=きりんと一緒に食べる食事を暗示したものを、こう評価したリョウ。

水や風と同じように、喉に流し込む素麺も、流れゆくもの、変化の暗示です。

でも、リョウはきりんが元気すぎて、その『流れ=変化』を鈍く曖昧にしか感じられません。

しかし、たまご=きりんがいなければ、食べ物の味自体を感じることさえできないままだったでしょう。

鈍く曖昧だとしても、リョウにも確実に変化が現れはじめているのです。

その後のきりんは説明する間でもないとしてw、

「この暑くて鬱陶しい季節に、喉を通る風みたいな感覚だね〜」

クールで感情がなかなか表に出なかった椎名も、素麺に風の暗示まで加わって、大きな変化がはじまっていることが演出されていました。

「ゴマだれ、ドロっと濃厚で堪らないわ〜」

また、この台詞より、椎名母も心配だった娘が友達を作れて安心した、もしくはそれを口実に娘と触れ合うことができた、そんな暗示が入っていました。

●幸せの兆し

あとは、追加の素麺を持ってきた椎名が、リョウ達の笑顔を見て「す、凄く嫌な笑顔」と言います。その直後に映される、『ゴマをすって』作ったゴマペーストの笑顔=リョウ達の笑顔がゴマすりだった暗示ですw

また、椎名の家のシーンの最後、淡い天の『川』が映されるのも、ゆっくり流れはじめた三人の時間の暗示です。

そしてそれがBパートの最後、涼やかに鳴る風鈴へと繋がっていくのです。

風で鳴る風鈴は、新しい空気の到来、変化の暗示です。更にその涼やかな音色より『良い変化の兆し』です。

風鈴の音色に、リョウ達の幸せな笑い声が重なっているかのようでした・・・・。

といったところで、

幸腹グラフィティ ろくしなめ 「あつあつ、もちもち。」

に続きますw


スポンサード リンク
スポンサード リンク
2015年02月11日 15:36 by 元会長
カテゴリに移動する| 幸腹グラフィティ |
スポンサード リンク



この記事へのトラックバック

幸腹グラフィティ TBS(2/05)#05
Excerpt: ごしなめ ぢゅるるんっ、ごくん。 7月になり夏期講習が始まった予備校。今日の課題は夏、リョウはスイカの皮のお漬物。毎日、泊まり込んでいるきりん。折角の夏休みなのに、遊べていないと大騒ぎのきりん。 それ..
Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-02-11 16:09


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。