【寄生獣 セイの格率 18話】命の大樹を守って欲しい!田村の最期の願い【感想】


寄生獣 セイの格率 第18話「人間以上」

「合わせて一つ、我々と人間は一つの家族だ。我々は人間の子供なのだ」

さて、今回は何と言ってもこの田村の台詞が一番気になりました。なので、その意図を考察していきたいと思います。

『愛は自分の遺伝子(子供)を効率的に生き延びさせるためのもの。そしてそれを種の繁栄的な視点に繋げてみる』

まず、田村が何話かで受けていたこんな感じの大学の講義が、田村の思考のベースになっている=田村の考えを暗示する伏線だった、と考えると・・・・。

●寄生獣の存在意義

田村達(寄生獣)は単体で生きられもしなければ、繁殖もできません(人間は増やせますが・・・・)。

なのでいくら最初の本能が「人間を食い殺せ」だったとしても、合理的に考えられるなら人類を絶滅させたりしません。人類が滅べば寄生獣も宿主を失い滅びるからです。

また、寄生獣の一番強い欲求は、他の生物と同じ生存欲求です。そしてそれが何より重要なのです。人間とは違い、不必要な娯楽、快楽、欲望のために、戦争や環境破壊を行わないのです。必要十分なだけ栄養を摂り、生命維持だけを考えるのです。

何十年か後には、人の世界により溶け込みつつも、寄生獣同士である程度のネットワークを構築し、過剰な環境保護論者などごく一部の人間も味方につけるでしょう。そして寄生獣が死ぬ毎に空から新しい幼生が降ってきて、細々とその社会を維持していくのです。

だから、もし核戦争や深刻な環境汚染など、個体で逃げても逃げ切れない状況が発生しそうになったら、国の指導者などを暗殺し(更に可能ならその指導者に成り代わって)、それらを回避するでしょう。

核戦争の危機になれば、人間の中にも戦争推進派を排除しようという勢力が絶対に生まれますし、それを利用することも可能でしょう。

個体が生き延びるためだけにしては過剰な能力は(特に学習能力は)、これらを成し遂げるために与えられているのです。

つまり、寄生獣は人間の絶滅を回避するためのストッパーなのです。生存より欲望などを優先し、自ら滅びかねない人類を守るため、(環境破壊などで成層圏の物質が錬金術とかして(笑))人類が生み出した安全装置なのです。

そして暗殺が終われば、寄生獣はまた潜伏し消えていきます。国の指導者なんて目立つ立場は、正体がバレるリスクが大きいだけだから。

仮に馬鹿な人類に舵取りは任せられないと、指導者として居座っても、核戦争防止、環境保全などを推進するなら結構なことです。

それが上手くいくこともあれば、正体がバレて排除されることもあるでしょう。その過程で、核戦争や深刻な環境破壊など、寄生獣の生存を脅かせば圧倒的戦闘能力を持つ化け物に暗殺されるとわかり、強力な抑止力となるのです。

だから田村は、人と寄生獣は『合わせて一つの家族』だと言ったのでしょう。

・・・・まあ、あくまで田村の考え方(を予想しただけ)なので、人類が受け入れることはないでしょうが・・・・これを受け入れられるくらい精神が発達しているなら、同族同士の(軍事、経済)戦争なんか起こってないでしょうし・・・・。

●田村が自殺した理由

でも、そう考えるなら、寄生獣達の生存を脅かす新一の抹殺より観察を望み、自分より子供の生命を優先した田村は既に寄生獣とは言えません。

『そんな個体が増えれば、人類の安全装置としての寄生獣の存在意義がなくなってしまう』

だから、田村は仲間(寄生獣)達に何も言わず、敢えて平間刑事達に殺された、そう思います。

そしてそんな田村だったから、新一の元にもう一度母親を連れてこられたのです。

●真っ白な世界で

そんな意味が込められていたので、まず舞台は人との交流を暗示する公園になっていました。

また、辺りは雪景色で白に覆われていました。空白などの言葉のように、白は何もない空っぽなものの暗示です。

だから、田村が感情などない空白の寄生獣のままだったら、その(空)白の世界で生きられたでしょう。

でも、田村は自分より子供を、寄生獣という種の存在意義を、人類の滅亡阻止を選びました。

田村は、そんな人類愛を超えた共生愛のようなものを、確かに新一に届けたのです。その姿が母親の母性と重なり、新一の母を失って空白になっていた心を埋め、枯れていた涙を呼び起こしたのです。

そして田村がそんな『人間以上』の何かになっていた証が、(空)白の世界をほんの少しだけ赤黒く染めたのでした。

自分達はそんな偉大なものを失ったのだと、刑事達は気づきもしなかったけれど・・・・。

(空)白の空っぽの世界は、自滅の危機に瀕するほど(寄生獣を生み出してしまうほど)何も考えていない、愚かな人間達の世界でもあったから。

●命の大樹

でも、田村の、子犬の、母の、加奈の、多くの死の果ての空白の世界のはずなのに、新一とミギーの手には確かに赤ん坊が返ってきていました。

寄生獣がいるからとは言わない。でも、寄生獣がいても命を繋いでいける。だから、この命の連鎖を途切れさせないで欲しい、命の大樹を守って欲しい。それこそが、田村が新一とミギーに託した、我が子に篭めた最期の願いだったから・・・・。

といったところで、

寄生獣 セイの格率 第19話「冷血」

に続く・・・・かも?w


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2015年02月13日 23:24 by 元会長
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寄生獣 セイの格率 日テレ(2/11)#18
Excerpt: Stage:18 人間以上 公式サイトから待ち合わせに指定された公園に着くと、そこには赤ちゃんを抱いた田村がいた。人間にとって我々は・・・パラサイトは何なのか?我々にとって人間とはいった い何なのか。..
Weblog: ぬる〜くまったりと
Tracked: 2015-02-14 10:25


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