【SHIROBAKO 18話】タローにまで敗北?あおいがタイタニックをはめた?【感想】


SHIROBAKO 18話「俺をはめやがったな!」

さて、あおいは可愛いし頑張り屋だし、超応援してるはずなんですが、15話レビューからこっち、揚げ足ばかり取ってる気がします、変な話w

なので、今回はまず、あおいの長所について考察してみたいと思います。

では、あおいの長所とは何でしょうか?・・・・それは『相手の長所を見つけてその人を活かせること』です。

それが六話で矢野が言ってた「みゃ〜もりは飴とムチ、持ってるよね」ってことなんだと思います。

●あおいの飴とムチ

今回も、あおいは十三話で木下監督が言った「Win-Win」をちゃんと覚えていました。そのおかげで監督はそれを声優さん達にも伝えることができたのです。

「キャラは変わるんだからしょうがないって、開き直って・・・・」
「え〜正確には、作品を作っていく内にキャラも成長していく、でした」

二話でもあおいは、こう木下監督を非難する演出の山田に、監督の言葉を正確に伝えると同時に、あるぴん達の設定をまとめ直した資料を配りました。

その結果「えくそだすっ!」のキャラ達がより深く掘り下げられ、より良い作品になったのです。

ここでもし、あおいが監督の味方をしなかったら、この監督の主張が大切なことだと見抜けずスルーしてたら、スタッフ間の溝が深まっただけだったでしょう。

口下手な監督は普段は良いことを言ってるのに、大事な時にその言葉が出てきません。でも、あおいが上手くそれを吸い上げることで、監督の良い意見をみんなに伝えることができたのです。

また、十三話でキャラデザの話に尻込みする井口に、

「私も井口さんの仕事見てて、いつも元気が溢れてる原画だな〜って思ってました。線が走ってて勢いがあって、線を描く楽しさが溢れてる感じで、それが三女と合わさったらどんなものができるのか、是非見てみたいです!」
「みゃ〜もり、乗せるの上手くなったな〜・・・・」

こう言って井口の良さを伝え、最後の一押しをしたのもあおいでした。

「空と雲、それだけで心理描写になるような」

更に同じく13話で、監督にこう言われた渥美はどんな美術にすれば良いのかわかりませんでした。それは、渥美自身もどうしてそんなに雲に拘っているのかわかってなかったからです。

「あの、こんな質問をしたら失礼なのかもしれませんが、渥美さんにとって、雲の魅力って何ですか?(後略)」

だから、あおいのこの質問が渥美の心を動かしたのです。これはムチの方かもしれませんが、とにかくあおいは相手の良さ=自分と無関係な他作品のいい加減な雲を見ただけで不愉快になるのはそれだけ完璧な雲を描きたいから、という答えを引き出すのが上手いのです。

●あおいがオタクだったら・・・・

ただ、誰でも知ってる雲なら良いのですが、アヴァの菅野、町立宇宙軍の大倉では、あおいには何のことか具体的にわかりませんでした。

だから「アニメーターもお前にしかできないと言われたい」という菅野のアドバイスも、まだあおいの身にはなってなかったようです。

まあ、翌日渥美がそんなことを言っても結局ダメだったのですが・・・・でも、多分あおいが飲み屋で

「違うな、やってない」

と言われて、それが嘘だと、町立の背景のこんなところが好きだからと言えていたら、それも変わっていた気がします。

あおいが嘘に気づかず謝るのを聞く時だけ、大倉の目のハイライトが消えていたので・・・・。

でも、社長の言葉をちゃんと伝え最終的に大倉にOKさせたのだから、新人デスクとしては十分だと思います。これがタローの伝言ゲームだったら万策尽きてましたw

●あおいの長所?短所?

話を戻して、そんな訳で、あおいは良い人と組めば、その人を更に伸ばせます。でも逆に、ダメな人とは相性が良くないんです。

例えば、タローとか平岡とか、入ったばかりの新人とか・・・・ あれ、制作進行終わってない?w

あおいの長所として『物怖じしないこと』を挙げなかったのはこのためです。良い人に良い誰かを紹介して貰えたら、物怖じしないことはあおいの長所となります。

夜鷹書房編成局長・尾之上に紹介された菅野とか、菅野に紹介された杉江とか、木下監督と渥美に紹介された大倉とか。それらが良い出会いだったのは、良い人が良い相手を紹介してくれたからです。
(まあ、大倉はまだ不確定ですが・・・・w)

でも、ダメな人にダメな誰かを紹介されたら、逆に厄介事を招き入れてしまうんです。平岡に紹介されたタイタニックのように・・・・。

●あおいと矢野とタロー

「あのねぇ、自称原画マンってレベルの人なら、そりゃあいないでもないよ。でも、そういう人にオファー出して困るのは誰だ?」
「演出と作監、総作監、監督・・・・」
「違う!自分だ。(後略)」

十一話では『矢野がちゃんとそのことを教えてくれていました』。でも、あおいはまだ本当の意味でそれを理解できていなかったのです。

ナベPは無責任にエースだとか言ってますが、17話レビューで書いたように、新人二年目のあおいでは、まだ本田や矢野の言葉を受け売りするのが精一杯なのです。

だからは今回は、なんとタローにすら負けてるというか、(相対的に)タローが輝いて見えるというかw

タイタニックから届いた200カットを監督に渡した次のシーンで、タローが弁当の話をしています。

11:45〜12:00までが勝負だとか、一見しょーもない話をしているように思えます。でも、この時佐藤や安藤は菓子パンとかを食べていました。多分、タローはそれに気づいたから昼のお勧め弁当を教えているのです。

だから、もし次回以降で新人二人がその弁当を食べていたら、(実に小さい話なのですが)タローの本当に身になっている話が活きたってことなんです。

つまり弁当の話は、受け売りと本当に身になっている話、その差を演出するための伏線なのです・・・・って気がしますw

●新人制作と新人声優

そして、そう考えると、今回の冒頭であおいをアフレコに立ち会わせた演出意図が見えてきます。

ありあ役の新人声優・鈴木 京子ほどではないですが、あおいもまだまだ新人なんです。

新人声優を、マネージャーや音響監督がフォローし育てなければいけない時期なら、
新人制作を、Pがフォローし育てなければいけない時期なんです。
(Pが上司なんですよね?)

「よーし、来週もこの感じで頑張って」
「はい!」
「お前じゃねーよ」

だから、収録が終わった時の音響監督の言葉に、あおいがつい答えてしまったのは、それだけ感情移入してしまったのは、無意識に自分の姿を重ねてしまったからです。

同じ新人として『自分もあんな風にして貰いたい、羨ましいな』と。まあ、あおいはその思いに気づいてないようだし、その方が幸せでしょうけど・・・・。

だから、本当にナベPがダメなんですよ!お前じゃねーよじゃなくて、音響監督みたいにナベPがあおいに激励の言葉をかけるべきなんです。

井口の時といい、ナベPはもう少し頑張った方が良いと思いますよ・・・・。

●サブタイの意味

ただ、平岡の仕事ぶりを知っていたのだから、あおいはタイタニックが本当に仕事を任せて良い相手かどうか、十分に確認を取るべきでした。

十四話で、あおいが本田にタイタニックのことを聞いたら芳しくない返事でしたし、名前からして処女航海で沈没した豪華客船ですしw

「あのさぁ・・・・木下監督って拘るタイプ?」

しかも、あおいがタイタニックに話を持っていった時、相手がわざわざこう質問してくれているのです。逆説的に、いい加減な仕事をしますが良いですか?と。

なのにあおいはタイタニックに仕事を任せてしまいました。

むしろ、拘らなくて良いと確認を取っていたのに、それに反してクレームを入れられたタイタニックの方が被害者と言えなくもありません。

だから、サブタイの「俺をはめやがったな!」が本当に指しているのは、タイタニックの制作と演出の内心だと思います。

●万策尽き・・・・ない!w

そんな訳でタイタニックの演出が逃げてしまい、あおいは窮地に陥ります。更に佐藤達から細かい問題も報告され、ほとんどパニック寸前でした。

しかし、あおいは辛うじて踏み止まり、対処可能な小さい作業を佐藤と安東に指示します。

そして誰もいなくなった部屋で、懸命に打開策を考えるあおい。でも、仕事を頼めそうな演出は一人も思いつきません。

「ダメ、全然思いつかない!私じゃ無理!どうしよう、万策尽き・・・・」

そしてあおいが自ら終焉のラッパを吹き鳴らそうとした時、しかし鳴ったのは真打の帰還を告げる、聞き慣れた扉が開く音でした。

そう!遂に、休職していた先輩、矢野エリカがムサニに帰って来たのです!

・・・・なんですが、十一話であおいが「ザ・ボーン」の原画マンを訪ねた時、演出に転向したという話があったので、次回は多分そのツテを頼ってみるんじゃないかな〜wと予想したところで、

SHIROBAKO 19話「釣れますか?」

に続きますw


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2015年02月16日 21:01 by 元会長
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この記事へのコメント
タイタニックの件は流石にスタジオ側に問題があるように見えましたが、視聴者視点でも黄信号が出ていた相手に仕事を任せてしまったことについては確かにおいちゃんにも責任がありますね…

有能な相手であればどんな大物でも物怖じせずに懐に入って行ける反面、相手が有能かどうかを見極める目は持ってないのがおいちゃんの弱点…という分析は成程その通りだと思いました。

>「ザ・ボーン」の原画マン
小野寺さん!
そうか、あの人がいましたね〜

ザ・ボーンはおいちゃんとの因縁(?)だけ示して放置されているので、この辺りでそろそろ再登場というのは大いにありそうです(^^)
Posted by tara at 2015年02月17日 22:23
taraさんコメントありがとうございます。

僕も心情的には勿論あおいの味方ですし、できれば良いことばっかり書いてあげたいところなのですが・・・・

・あおいはまだ本当になりたいものが見えていない
・11話でわざわざ矢野に忠告させている
・14話でタイタニック側がちゃんと拘らないと言っている

これらより、タイタニックの話は物語的にあおいが乗り越えるべき事件として描かれていると思っています。っていうか後半クールは、あおいの成長が物語の大きな幹の一つになっていると思います。

なのでタイタニックの件は、あおいに落ち度はなく不運なあおいに感情移入する、ではなく、あおいが自分の欠点を本当の意味で理解し乗り越えるイベントじゃないかな〜と判断しました。

また、サブタイも大倉の台詞って考えると全然すっきりしないんですよね。

あおいに騙す気は全くなく、大倉が勝手に食べて文句を言ってるだけなんです。物語的に誰のエピソードかと言えば、丸川社長のエピソードなのです。しかも、色々手を尽くしたとかじゃなく、圧倒的人徳に大倉が折れただけなんです。

しかもその過去が語られる訳でもなく、物語が知らない内に何の起伏もなく軟着陸していたという手応えのなさです。

そして、仮に大倉がどら焼きを食べる前に、丸川の名前を出していても、多分大倉は渋々折れたと思うんですよね。

「そうか、丸川さんが俺に、どうぞ宜しくって・・・・」

と言いながら、自分からどら焼きを食べたと思うのです。

そう思ったら、サブタイが大倉の台詞ってのは違和感がありまくりです。

そしてじゃあ隠された本当の意味は?って探した時に、タイタニックしか思いつかないんです。ミムジーの一人称が「俺」だったらあおいって線もなくはなかったですが・・・・。

更にタイタニックの解釈、役割は上に書いたようなものだと思っているので、もうすんなり結びついちゃうんです。

よって、こんな感じになってしまいました。できる限り、あおい寄りに書いたつもりではいるんですが・・・・まあ、自分でもずっと気になってはいますしね・・・・^^;

こんな感じですが、宜しければまたお越し下さい。
Posted by 元会長 at 2015年02月18日 12:57



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