【デス・パレード7話】ノーナの目的は?裁定と天国と地獄の意味【感想】


デス・パレード #7「アルコール・ポイズン」

今クールも折り返しに入り、チラチラと物語の核心部分が見えてきました。そこで今回はノーナの目的は何か?を考察していきたいと思います。

●確定事項

さて、デキムをはじめとするノーナ達は『人間の魂を天国と地獄に振り分ける』のが仕事で、それが最大にして唯一の存在意義です。

そして五話「デス・マーチ」では、ノーナやカストラが、更に今回はクィーンも『一秒毎に二人という速さで人が死ぬことを問題視』していました。

●現世重視の場合

では人が死にすぎることの何が問題なのでしょう?

まず、ノーナ達が現世に重点を置いている場合。これは勿論『人間が愚かな行いを頻発し、その生を全うしない』ことです。

つまり、ノーナ達は良い魂だけを選りすぐり、現世を理想の世界に導くのが目的なに、実際はそれとかけ離れた惨状になっているのです。よって、この場合「天国=転生」、「地獄=虚無」となります。

考えてみれば、一話からずっと死者は比較的若い者ばかりでした。もし、人類が理想的世界を築けているなら、死者の大半は老衰した老人で、不幸な事故や病気で死んだ若者がごく少数混じるだけです。
(勿論、メタ的には老人ばかりが出てくる作品では地味すぎてアレなんですが・・・・w)

だから、現世の現状は大問題なのです。

では、そうなった原因は何なのでしょう?それは『裁定者の裁定が間違っていた』から、とノーナは考えているのではないでしょうか。

だから『より正確な裁定をするために、人間の感情を持った裁定者を作り出そうとしている』のです。

そうしないと『魂の質が下がりすぎてこのままでは人類が絶滅の道に進んでしまう』から。

「ノーナ・・・・焦ってるの?」
「ううん、元々時間がないだけ」

今回のラストで、カストラに答えたノーナの言葉にはそんな焦りが含まれていた・・・・のではないでしょうか。

●現世軽視の場合

次にノーナ達が現世より、虚無を重視していた場合です。良い魂だけを虚無に送り、例えば神を復活、もしくは創造しようとしているとしたら?

まあ、目的の詳細はわかりませんが、とにかくノーナ達は良い魂を集めたいのです。そして現世は魂の牧場であり、比較的どうでも良いのです。よって、この場合「天国=虚無」、「地獄=転生」となります。

でもそうなら、人が死にまくって魂を大量に収穫できる現状で良いのではないでしょうか?

なのにノーナ達は人が死にすぎることを問題視しています。その理由は何なのでしょう・・・・?

それは『魂の質が下がりすぎてこのままでは絶滅の道に進んでしまう』と思っているからです。

しかしこの場合、では「何故人間の感情を持った裁定者を作ろうとしているのか?」が謎なんです。

●裁定の意味

そこであれこれ考えてみると、一つ思い当たることがありました。それは『裁定をする意味』です。

カストラやクイーンのように記憶を編集できるなら、もうその時点で裁定すれば良いのではないでしょうか?なのにわざわざ記憶を断片にして裁定者に裁定させるなんて意味不明です。

まあ、今までは人智を超えた天の仕組みってことで無視してましたが、それにもちゃんと意味があるとしたら?

裁定は『心の闇を認識させ、次の人生ではそうならないよう魂に刻ませる』ため、ではないでしょうか?

だとすると、デキムもギンティもまるでダメなんです。唯一、デキムが洋介に自殺を後悔させることができたと言えなくもないですが、その他は全然です。

だから、ノーナは『裁定を通じて悪い魂を正しく導けるように、人間の感情を持った裁定者を作り出そうとしている』のではないでしょうか。

そして、これは現世重視の場合ともすんなり合致します。

つまり『現世重視でも虚無重視でも、問題にしていることと、デキムを育てている動機は一緒』なのです。

まあ、これらがホントに当たってるかどうかはあまり自信ありませんが・・・・w

●メタ的に見る天国と地獄

さて、1〜2話レビューで、天国と地獄についてコメントを頂いていたのですが、その時は敢えてどっちがどっちとは書きませんでした。

それは『物語的余白』を狭めすぎるのも良くないかなと思っているからです。

でも、有頂天家族のレビューを振り返ると、そうは言ってもあまりに『物語的余白』を残しすぎると淡白になりすぎるかな〜と思ってもいます。

なのでデス・パレードではメタ解釈を多目にしてますし、そろそろ良い時期だと思うので、ここでは天国と地獄、虚無と転生をメタ的に解釈したいと思います。

まず、デス・パレードが『良い人生とは何か?』を考えさせる物語であるなら、

『天国=虚無』、『地獄=転生』

は絶対です。

何故なら、良い人生を送ったら転生できる、その前提で良い人生について考えてたらどうなるでしょう?勿論、『転生できるよう良くあろうとする』打算的な人生にしかなりません。

そうならないような人は、そもそも良い人生について考える必要なんてないでしょうw

逆に、良い人生を全うしたら虚無に還ってしまうけれど、それでもその方が良かったと言えるような人生は・・・・

自分は既に転生する必要がないくらい良い人生に巡り合えた、不幸にもそんな人生に巡り合えなかった人も次こそは虚無に還れることを願ってあげたい・・・・。

マジで悟りの境地です・・・・^^;

上の現世重視の場合がこれと真逆になりますが、人智を超えた天であろうとも、そんな打算的なシステムを作ろうとしたら結局真逆の結果になってしまった。そう考えると中々感慨深いものがあると思います。まあ、ここら辺は今後の展開次第でどうとでも変わっていく部分ですが・・・・w

そしてこんな風に作中内の世界で天国と地獄がどう解釈されても、メタ解釈に沿った解釈が揺らぐことはないと思っています。

だから、今まではこれを書きませんでした。あまり『物語的余白』を狭めすぎても面白くないと思うのでw

まあ、デス・パレードは『良い人生とは何か?』を探す物語って大前提が違っていたら、全然違ってくるんですが・・・・。

以降は細かいことを色々と。

●OPの最後について

まず、OPの最後で、片手を真上に上げているデキムと黒髪の女が、絵本・CHAWOTの男の子(ジミー)と女の子(チャボ)の人形を抱える黒髪の女に替わります。

「(前略)女の子は耳が聞こえないので、言葉を知らないのです。ジミーは自分の気持ちを何とか伝えたくて、走ったり、転んだり、雪で遊んだり、笑ったり・・・・女の子はジミーの真似をしました。ジミーは嬉しく思いました。名前もまだわからないけど、何だかとっても仲良くなれる、そんな気がしたからです」

また5話では絵本・CHAWOTの内容がこう語られていました。

なので、素直に考えるとデキム=チャボで、黒髪の女は人間の情動をデキムに教える見本として、デキムの手伝い役にされたといったところでしょうか。

超展開としては、黒髪の女が神様みたいなもので、人形=デキム達(記憶を封じた自分の人形も含む)を操っている・・・・みたいな可能性もあるかもしれなかったり?w

●ギンティとマユ

シーンが進み、ギンティが仲間の裁定者達に「裁定できなかったことがないか?」聞いています。更にあとのシーンでは、前回裁定したはずのマユがまだ店に残っていました。

これらより、ギンティもマユの裁定ができなかった、のだと思われます。

また、6話レビューで書いたマユの髪留めの人形が元の位置に戻ってるのも気になります。

ただ、これらがどう物語に絡んでいくのかというと・・・・?

●どうして食べる?

また、食堂があるってことは裁定者達も食事をする訳です。でも、裁定者達は人形です。人形ならロボットみたいに電池とかそんな感じのものの方が余程効率的です。

食事方式にすると、わざわざ租借し、消化し、吸収する器官をいくつも作らなくてはいけません。また、生ものの食料を確保、保存するのも面倒です。

なら、裁定者を作った神か誰かは、最初から人間になれるよう、人間を模して裁定者を作ったのでは・・・・?そんな気がしてきます。

更に、デキムが黒髪の女が作ったハンバーガーを食べるシーンでは、咀嚼する様子を非常に強調して演出しています。

何かと無表情なデキムですが、今まで接してきた人間達の記憶が咀嚼の仕草に詰まっている、そんな演出なのかもしれません・・・・。

●霊界じゃない?

あと、ノーナは、ギリシャかローマの神殿みたいな建物がある湖に住んでいます。観光旅行で風光明媚な世界遺産にでもきた気分になりますねw

ただ、流れる水=川などが変化の暗示なら、一箇所に留まる湖は停滞の暗示です。それが遺跡っぽい建物と相まってあまり良い暗示じゃない気がするんですよね・・・・。

また、デキム達の世界は死後の、霊的世界だと思ってました。でも、死者は人形に魂を入れられてやってくるし、現世の食べ物や酒や本も取り寄せられるし、実は物質界にあったようですw

もしかしたらこれらも今後の展開を予想するヒントになるかも・・・・?といったところで、

デス・パレード #8「デス・ラリー」

に続きます。


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2015年02月22日 15:54 by 元会長
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